2015年11月14日土曜日

覗きのために側溝に潜り続けた男「長所はどこでも寝られること」





「生まれ変わったら道になりたい」の名言で一躍、その筋の注目を浴びることになった神戸市の会社員、平井泰臣容疑者(28)である。スカートの中をのぞきたくて5時間も側溝に潜っていた男である。事件の第一報の内容は前々回の記事でも紹介したのである。紀香は愛人向き、という話へのつなぎであった。必要なところだけ再掲しておこう。それからまた続きの話に戻る。



11月9日、28歳の会社員、平井泰臣容疑者 が、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。男は、幅55cm、深さ約60cmの側溝に潜り込み、長さ35cm(側溝の敷設方向に)の格子状のフタ越しに、じっと上を見詰めていたのである。そして髪型がマッシュルームカットだったらしいのである。キノコである。股下の巨大キノコ。



犯行は暑いさなかの8月16日、JR摂津本山駅から約70メートルの郵便局前で行われたのである。側溝はタイルブロックを敷いた舗道に埋め込まれていて、外から覗くと、男の腕と頭だけが見える状態だったのである。周囲は商店などもあって日中は人通りの多いところらしい。






そんな場所なので、人目を避けるために男は午前3時にやってきて側溝に身を潜らせ、スタンバったのである。逮捕されたのは午前7時50分ごろである。したがって約5時間も潜っていたわけである。恐るべき情熱である。






さらに男は発見、逮捕に至らなければ、また再び深夜になるまでそこに潜んでいなければならなかったのである。というか、たぶんあらかじめそういうつもりで潜っていたのである。食事はともかく排泄はどうするのだろう?



実はこの男、2013年の6月にも別の場所でまったく同じことをやらかして逮捕されていたのである。であるから、今回はきっとなにかアテンドなどの対策を施していたには違いないと思うのである。



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で、たぶんこの男は、裸の女よりもスカートのなかのパンストだとかパンツだとかが好きなのである。しかも、座っている状態よりも絶対に立って歩いている状態のほうが興奮するわけである。立ちパンインスカートである。パンストの下でぬく〜くなっているパンツのどこがいいのか、と不思議である。



現場の写真を改めて見ると、約 55cm×35cmの格子状のフタは歩道のほぼ中央、進行方向に対して約45度の角度で敷設されているのである。ちょうど跨いで通り過ぎるのに格好の配置である。男にとっては、通りかかる女の体形、年齢その他もろもろを選べないのさえ譲歩すれば、願ってもないスイートスポットであっただろう。



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そしてなんと、男は前回の逮捕時に「生まれ変わったら道路になりたい」と語ったのだそうである。あっぱれである。自分の上を無数の立ちパンインスカートが闊歩することを夢想しているのである。お前の体の上を通り過ぎた立ちパンたち、である。ついでにうつ伏せの状態で道路になってしまえばいいのである。




「生まれ変わったら道になりたい」。かえすがえすも名言である。ぜひ2015年流行語大賞に入れてもらいたいものである。しかし第2報、13日の報道では、さらに素晴らしいお言葉と、驚くべき事実関係が明らかになったのである。



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『捜査関係者によると、男は側溝に長時間いたことに関連し、「自分の長所はどこでも寝られること」と話す一方、「短所は側溝に入ってしまうこと。興奮してやめられない」と供述しているという』(産經新聞)のである。大爆笑である。このコメント力、ただ者ではないのである。



次に、これは第1報の情報にもあったのだが、うっかり見過ごしていたのである。逮捕にいたった経緯である。まるで小説か映画のようによくできているのである。






『美容師の女性(37)が、側溝の鉄ぶたの上に髪の毛のようなものが落ちてるのに気づいた。「ウィッグかな」と思って近づくと、モゾモゾッと動いた。人毛だった。さらにふたの中をのぞくと、男らしき顔が見え、「ギョロッ」とした目と見つめ合う形に…。「ぎゃー」と女性は大声を出し逃げ、110番した』(スポーツ報知)。記者も思わず物語トークである。



美容師の女性、ウィッグ、人毛、と、仮につくり話をするのであれば絶対に使わないような、都合のよすぎるディテールである。しかし私がうっかり見過ごしてたのはその部分ではなく、「鉄ぶたの上に髪の毛のようなものが落ちてる」である。つまり鉄蓋の格子の下から地面に髪の毛がはみ出ていたわけである。泰臣はマッシュルームカットであったので、そんなには外に飛び出さないと思うのであるが。



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しかも、側溝の深さは約60cmなのである。つまり泰臣容疑者は、仰向けに寝て鉄蓋の格子に両手でしがみつくか、あるいはマクラ様のもので頭を持ち上げるかして、鉄蓋に顔を押し付けていたことになるのである。それはたぶん、檻に閉じ込められた人間が格子にしがみついてやる懇願のアレを、そのまま仰向けにしたカタチであろう。頭の奥行き60cmは聞いたことがないのである。



泰臣、そんなにまでスカートの中を覗きたかったのか。できるだけはっきり、できるだけ近く、できるだけまざまざと。うむうむ。「ギョロッとした」目に道路のゴミや埃が入ることもあっただろうに。ただただ感心してしまうのである。



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で、新事実である。泰臣、『兵庫県警の調べに対し、「多い時で年間80回ぐらい側溝内に入った」と供述している』(産經新聞)のである。で、県警では10年近く前から側溝内からの盗撮や覗き見を繰り返していたとみているのである。80×10=800回である。大ベテラン、手だれである。



年間80回。会社員である泰臣の勤務先が隔週週休2日制=4週6休制であった場合、それに相当する年間休日数は78日である。これに祝日と年末年始の休日20日を加えれば98日。完全週休2日制であれば104+20=124日である。






私としては、泰臣は4週6休の職場で働いており、ほぼ休みのたびに出動していた、と考えたいのである。でないと「多い時で年間80回ぐらい」という数字は出てこないと思うのである。さらに今回の事件が発覚した8月16日も日曜日であった。



また、2年前に逮捕されたのは、場所は違うが同じ神戸市東灘区内である。であるからたぶん、泰臣の行動範囲はそう広くない。ということで、なんども覗かれてしまった方もいらっしゃるのでは、と思うのである。通勤時などはいつもほとんど同じ時刻に同じ道筋を通って駅まで行くわけだし。






個性的なパンツなどを穿いていれば、泰臣のほうでも、あっこれはまたいつかの……、と把握していたかもしれないのである。パンツの定点観測である。それにしてもパンツ素人の私としては、そんなにたくさん覗きたくなるほどパンツが表情豊かなものとは思えないのだが。



パンツを覗く魅力はあまりよくわからない私だが、身を隠す楽しさはよくわかるのである。自分勝手な私は、飲み会などでほかの人たちと一緒にいると、それが突然、面倒くさくてイヤになることがあるのである。とはいえなにか理由を付け、挨拶をして退席するのも億劫なのである。






で、お金はそのへんに置いて黙って帰ってきてしまうのだが、一度、まさに店を出ようとしたときに見つけられたことがあったのである。慌てて店を出てすぐ近くにあった看板の陰に隠れたのである。で、看板の陰から私を探す仲間の姿を盗み見するのが、これが非常に楽しかったのである。透明人間ってすごいものだなあ、楽しいなあ、とほんとうに思ったのである。



あれからそういう楽しい思い出はないのである。途中で逃げても誰も探しにはこないし、そもそも、そのときの仲間からは飲み会に誘われること自体、もうほとんどなくなってしまったのである。寂しいことである。しかし身から出た錆である。今度、改めてもう絶対に黙って逃げないからと約束して、遊んでもらおうと思っているのである。(了)





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