高部あい(27)が麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で逮捕されてから、およそ3週間が経つ。この間、高部あいの供述としておよそ12名ほどの“薬物人脈”が取りざたされてきた。なかには何人かの若手実業家や音楽関係者、元アイドル、人気女優などがいるらしい。では、今後この事件はどう推移していくのだろう。予測してみよう。
*
高部あい、これまでの情報によれば、取り調べには素直に応じているという。あたりまえである。しかし、それではこれから次々と芋づる式に関係者が逮捕されていくのかといえば、どうもそうにはならないようなのである。私のような野次馬としては、実はそこが最大の関心事なのである。しかし今回もいささか肩すかしに終わるような気配なのである。
*
*
関係者の逮捕が難しいのは、実は、薬物の種類と方法にもよるが、ほとんどの場合、使用してから1週間もあれば体から抜けるからだそうである。大量の水分を補給し、市販の薬を飲み、ある性質をもった風呂に何度も入るくらいのことで、である。
*
いわゆる特殊な点滴などの医療行為がなくても抜けるのである。尿鑑定からは逃げられるのである。しかも、もしその特殊な点滴を使えば、丸一昼夜で抜けるという話もあるのである。このことがあまり知らされていないのは、薬物犯罪の心理的なハードルが低くなることを不安視してのことかもしれない。
*
*
尿鑑定のほかにも毛髪鑑定があるだろう、と思われるかもしれない。酒井法子(44)が覚せい剤取締法違反の疑いをかけられ、逃げ回っていた2009年の夏にもさかんに噂されていたものである。確かに毛髪鑑定では、2年ほど前までさかのぼって判定することが可能だという。
*
しかし「使用した形跡」は掴めるものの、時期を特定できないので、いくら毛髪鑑定の結果がクロであっても、それだけでの起訴は難しいらしいのである。というわけで、先に書いた12名ほどの“薬物人脈”のすべてに司直の手が届くというのは、そうとう難しそうなのである。まあ、いつものことではある。
*

*
ちなみに毛髪鑑定が2年間さかのぼれる、というのは2年間伸ばしたロンゲを調べても、という意味ではないのである。途中何度カットしても、また伸びてくる髪に対して2年間は薬物使用の形跡を掴める、ということなのである。
*
何度ボウズにしたって伸びてくるのを待たれればアウトなのである。というわけであるから、逆にスライム乳、小向美奈子(30)の場合は、フィリピンに逃げてポールダンスの練習をしたりしていた2011年ごろも、おそらくはそれを見越して一貫して長髪でいられたのだろうと思うのである。
*
*
おっと、ただいま高部あいが麻薬取締法違反(使用)容疑で再逮捕されたというニュースが入ってきた。では、前回「所持」で逮捕された10月15日時点での尿鑑定が陽性だったという報道は、いったいなんだったのだろう?
*
ああそうか、勾留期間(最長20日間)を、それぞれの逮捕でめいっぱい使おうという計算であろう。ということは、高部あいが起訴され、保釈されて出てこられるのは早くて今月の末か来月アタマということである。
*

*
それにしても、『日刊サイゾー』などの報道では、なぜか原辰徳(57)元巨人軍監督の息子だけがヤク仲間の可能性として特定されているのはどうしたわけであろう? 辰徳の息子は特別に容疑が濃いということであろうか? 一部では有名な遊び人であったと聞くので、そのあたりキーマン扱いなのであろうか。
*
で、高部あいである。薬物関係の容疑で逮捕された者は、まずはクスリ仲間や入手先、譲渡先などについて自供を迫られることになる。それは罪を犯した者が悔い改めるための第一歩であるし、犯罪者を野放しにはできないので、取り調べの追及も当然ながら厳しい。
*
*
しかしなかには、かたくなに口を閉ざしたままの者もいる。世間でいわれているのが、2009年から2010年にかけて、麻薬取締法違反と保護責任者遺棄致死の罪に問われた押尾学(37)の場合である。
*
本人は2件合わせて3年6ヵ月の実刑有罪判決を受け、2014年12月にすでに仮釈放されている。しかし、その後の暮らしぶりが悠々自適、昼間っから美女とデートなのである。このことから、関係した人物の名前を明かさなかったことで、なんらかの便宜が図られているのではないかと憶測が飛んでいるわけである。
*

*
実際に、押尾学の事件では大物政治家の息子やパンツ屋の社長などの名前も取りざたされていたのである。2億円の口止め料が支払われたという説まで飛び出している。さらにいま現在、押尾学のスポンサーと目されている人物が元政治家秘書であったという話もある。これらの疑惑がもし本当であれば、いずれ必ずはっきりするときがくるはずである。
*
対して取り調べに積極的に協力して小向美奈子先輩から「ダサい」と罵倒されたヤツもいる。2014年5月に覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKA(57)である。ASKAは懲役3年執行猶予4年の有罪判決を受けている。田代まさし(59)先輩が更生施設で出くわしたこともあるらしい。
*

*
そういえばASKAの元愛人であり、同様に覚せい剤取締法違反で懲役2年執行猶予3年の判決を受けた栩内香澄美(38)に対しても、美奈子先輩は「警察なめんなよ」と名言を吐いているのである。これを聞いて「さすがヤラシー」と唸ったのは私ではない。
*
栩内香澄美は一審の判決を不服として控訴したものの、今年7月16日に棄却され、刑が確定している。また、小向美奈子は昨年はそうして「ダサい」「警察なめんなよ」と吐いていたものの、今年2月6日に覚せい剤取締法違犯容疑で現行犯逮捕(逮捕はこれで3度目)されてしまっている。だから正しく、謙虚に生きなければダメなのである。
*
*
4月16日に結審した美奈子先輩の量刑は、懲役1年6月の実刑判決である。ブタ箱入りである。もうしわけないが少しクスッとくるのである。ただいま栃木刑務所で、ボールペンや弁当箱の組み立て作業をしているらしい。時給6円10銭ほどだという。
*
「ほど」というのはもっと下、分、厘、毛の位とかまで細かいのだろうか? ともかく1日8時間労働、10日で488円!! 1年6月で約2万6600円!!! 部屋は「誰とも話ができないのが怖い」と希望しての雑居房暮らしである。なんの話をしているのだろう? やっぱりメシの話だろうか。
*
*
で、そうそう。また本論を忘れそうになってしまった。高部あいである。捜査に協力しているらしいことは伝わっているのである。そこには多くの名前が出てきているらしいのである。したがって罪を償ったあとも、もとの場所、人間関係には戻れないはずである。これまでの環境から離れて人生やり直し、更生の道を歩むことになるのである。
*
麻薬および向精神薬に関する法律では、その「使用」や「所持」がとくに問題とされる。そして「使用」については使用量、使用回数、使用期間、使用方法が、「所持」については、その量が重視され、罪が問われるのである。
*
*
これら薬物の「使用」「所持」の状況に依存の程度を加味して、起訴・不起訴を決めたり、量刑の判断としたりするのである。「使用」、「所持」、ともに量刑は10年以下の懲役ということになっている。
*
しかし報道によれば高部あいの場合、そうとうなヘビーユーザーだったらしいのである。東京スポーツによれば、「関係者」の話として「毎日ヤッてんじゃないかってくらいの常習者。コカインを“普段使い”していた。仕事とか撮影の合間にも吸ってるって話だった。警察は『微量のコカインを所持』とか発表してるけど、そんなレベルじゃないよ」なのである。
*
*
実際に「警察関係者は『“微量”としたのは、前日の使いかけを所持品に忍ばせていたということ。容疑者の部屋からは、起訴するに足りるだけの証拠が見つかっている』(と語っている)」なのである。(東京スポーツ)
*
高部あいが逮捕されたのは10月15日の朝である。自宅マンションを出てきたところで職務質問をされ、バッグのなかの使いかけ薬物を発見されたのである。それからの家宅捜査でなにがどれだけ出てきたのかはわからない。ことによっては、初犯ではあっても執行猶予のつかない実刑判決が下される可能性もあるのである。
*
*
高部あいの今後については、例によってすでにAV業界がザワザワしているのである。しかしそれは安直な道ではあっても、ベストの道なのかどうかは疑問なのである。懲役1年6月の刑を受けて服役中の美奈子先輩が来年の夏には出所してくる。この先輩はもう何本にも出演しているので、いろいろ聞いてみるのもいいのかもしれないのである。まさし先輩に聞いてもAVのことはきっとよくはわからないのである。
*
美奈子先輩のAV初出演のギャラは3000万円だったといわれている。しかし美奈子先輩の、その後のどこか捨て鉢な生き方を見ていると、私などは3000万円は安いなー、と思うのである。実際は3000円ですら大金という、ほぼ小学生暮らしなのに。
*

*
それに、他人の勝手ないいぐさかもしれないが、薬物犯罪を犯してこれから更生しようとする人間がすぐ大金を手にしてしまうのはよくないとも思うのである。しかしその一方で『美奈子とあい』なんていうタイトルもちらほらするのである。
*
いやいや、美奈子はもうすっかり飽きちゃってウンザリである。私は高部あいが罪をしっかり償い、そしてそれから先は自分を大切にして生きていくように、とほんとうに心から願っているのである。(了)


0 件のコメント:
コメントを投稿