2015年11月16日月曜日

「レッドブル」など、カフェインその他の致死量を知らないと…





18時間で「レッドブル」(710mℓ入り)を24本飲んだ男が“心臓発作”で死んだというニュースである(Techinsight)。計算上は、ほぼ1時間に1ℓずつコンスタントに飲み続けたことになる。「レッドブル」なので、きっと眠らずに飲んだのである。バカとはさみは使いようなのである。違うか。微妙に。



カリフォルニアで起きた事故である。“心臓発作”の部分はこう説明されている。『心臓発作を起こして救急搬送されたが、極度に肥大して胸を突き破ろうとしたその心臓に、すべての医療スタッフが大きな衝撃を受けた』。『心臓は例えようのないダメージを受けており、救命救急にあたったスタッフは「心臓は文字通り張り裂け、外に向かって飛び出さんばかりでした」と表現したという』。






「外に」は「体の外に」、という意味だろうか? そうであれば恐ろしい話である。人の体内で成長したエイリアンの子どもみたいな心臓である。この記事には「レッドブル」に含まれているカフェインが原因とは直接書かれていない。



しかし「レッドブル」(710mℓ)には1本あたり240mgものカフェインが含まれている、と紹介されている。ドリップコーヒーは1杯で135mgである。男が飲んだとされる「レッドブル」24本合計では5760mgである。一気に摂取すれば、一般にいわれるカフェインの致死量の範囲(3〜10g)に確実に到達する。「レッドブル」、羊の皮をかぶった狼である。そうか?






致死量といえば、以前、テレビ朝日でやっていた『愛のエプロン』を思い出す。その回のゲストは上原さくら(38)で、ラーメンをつくったのである。それが想像を絶して塩辛かったらしく、試食した司会のTOKIO城島茂(44)だったかが「塩が致死量入ってる!!」と叫んで吐き出し用のバケツに突進したのである。



そう、なにものにも致死量があるのである。さくら、過ぎたるは及ばざるがごとし、なのである。なんだか今回はたとえがいちいちおかしいのである。そういえば、すっかり命拾いをした足場屋のフェラーリ王子は、次の刺客、観月ありさ(38)の攻撃に耐えられるのであろうか? 今回も慰謝料0円でしのげるのであろうか?



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カフェインの致死量、3~10gというのは、人の体の大きさの範囲にあわせてわかりやすく概算した数値である。より正確には200mg/kgとされている。体重10kgで2000mg(2g)、60kgで12000mg(12g)という意味である。



3~10gまでしか計算に入れていないということは、ターゲットは女なのであろうか? ちなみに塩の場合は3000〜3500mg/kg。体重60kgで致死量の下限180000mg(180g)である。単位を間違ったかと何度も確認したのである。間違いない。意外イケるものである。



で、またおおざっぱな話にもどるが、ドリップコーヒー1杯(150mℓ)のカフェイン含有量は、前にも書いた通り135mgである。インスタントコーヒーだと68mg。私の場合は、1日にドリップコーヒーが2杯、インスタントコーヒーが4〜5杯程度である。インスタントコーヒーを5杯とすると、カフェイン摂取量は1日610mgである。「レッドブル」(710mℓ)2本半分である。



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そう考えると「レッドブル」、凄いような凄くないような、これもまた微妙なところである。映画の『レッドブル』(1988)に出ていたアーノルドシュワルツェネッガー(68)は文句なしに凄かったのだが。自宅のメイドと10年以上ものあいだ不倫関係にあって、子どもまでつくっていたのである。おかげで妻の出自であるケネディ家との縁もぷっつり切れてしまったのである。



いまふと思ったのであるが、夫婦関係が冷えて、しかし自分はレッドブルだった場合、外であちこちの女に手を出すよりは、とにもかくにも家の中ですませてしまおう、というのは、シュワちゃんなりの自制だったのではないか? と。メイドさんまったく美人じゃなかったし、不倫はそのメイドさんだけだったみたいだし。



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いやいや、それは妻の立場や気持ちを最大限に踏みにじる、まったく許されない暴挙でございます。それなら外の女のほうがまだましに決まっております。ごもっともでございます。それについてはひとことの反論の余地もございません。しかしながら、それではタイガーウッズ(39)みたいに10人も愛人がいるのとではどちらがよろしいでしょうか?



おお、おお。私が間違っておりました。選択肢がこの2つしかないということからして、最大級におかしいのでございます。人はそういうことのためだけに生きているわけではないのであります。……たとえば、の話ができないのは離婚理由になるのでしようか?






そうそう、眠気覚ましの薬に「エスタロンモカ」というものがあるのである。吉川晃司(50)はモニカである。錠剤の「エスタロンモカ」は1錠あたり100mgの無水カフェインが入っているのである。無水カフェインは水分子を取り除いたもので、ふつうのカフェインとそれほど違いはないそうである。



で、むかし徹夜が多かったころ、この「エスタロンモカ」を3、4錠くらいづつ、眠気がくるたびに服用していたのである。1回1錠、1日3回以内、と用法・用量の欄には書いてあるのにもかかわらず。だいたい丸1日で24錠入り1箱が軽くカラになる感じである。安かったし。



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「エスタロンモカ」1箱全部でカフェイン2400mgである。「レッドブル」(720mℓ)10本分である。これにコーヒーの分を加えれば、「レッドブル」12.5本分。死んだ男の半分以下とはいえ、もしかするとかなり危ないことをしていたのかもしれない。無知とは恐ろしいものである。



で、私の場合は心臓はおかしくはならなかったのだが、そんなことを1ヵ月ほど続けているうち、やがて指先が冷たくなり、それからしびれてきたのである。そのことに気がついてから、徐々に、眠気覚ましの薬からは遠ざかったのである。いまだにコーラでうがいをしたりはする。



大量摂取を遊びに使う人たちもいる。咳止め薬の「ブロン」の一気飲みが有名である。ちなみに「エスタロンモカ」と同じエスエス製薬の製品である。しかし一気飲みなどバカなことは事故の元であるから、もってのほかである。「レッドブル」と「エスタロンモカ」をあわせて飲むのも、たいへんに危険らしい。



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しかし、そういうバカなことに興味をもつ時期はあるものである。バナナの皮を干して喫う、煙草の煙をピーマンの中を通してから喫う、という話を真に受けて、実際に試してみたことがあったのである。



たぶん、そんな、いわれたような効き目はなかったのである。ただただ気分が悪くなっただけだったのである。なにがどうなのか、まったくわからなかったのである。そのころはまだ半ズボンをはいていたころで、煙草も吸ったことがなかったので。






で、なんだっけ? ああ、そう。なにごとにも致死量があるという話をしようと思っていたのである。「レッドブル」のニュースを配信した『Techinsight』のアーカイヴに、中国で、23歳の医学部生が、不妊治療研究室に精子を提供しすぎて心臓マヒで死んだ、という記事があったのである。



提供しすぎて、といっても「1週間と少しのあいだに4回も」という程度なのである。まあ、2日に1回である。死者に鞭打つようで申しわけないが、23歳の若さでふがいない話である。きっと、それくらいでちょうどいい、というヤツはたくさんいるはずである。






精子の提供など、1日2回でもそうは驚かないのである。2日に1回でへたばるようなヤワな体では、シュワちゃんやウッズのいるアメリカにはとうてい勝てっこないのである。ぜんぜん話は違うが、「博多華丸」は「博多睾丸」に似ているのである。



しかし、中国は負けず嫌いだから、必ず反論するのである。彼はそのアルバイトを5歳のときから10件かけもちしていた、とかなんとか。アメリカ向けコンドームのLサイズの箱にわざと「S」のシールを貼って出荷したこともあったらしいし。あ、また下ネタですまぬ。






英語のfatal(フェイタル)は「致命的な」とか「命にかかわる」という意味である。フランス語ではfatale(ファタール)。で、Femme fatale(ファムファタール)はつまり「致命的な女」、「命にかかわる女」である。



Femme fatale はふつう「運命の女」と訳されるが、そんなのはつまらないのである。「致命的な女」「命にかかわる女」のほうがずっといい。ひとりだけで致死量である。おお、なんだかよくはわからんが安楽死と腹上死が一緒にやってきたようなめでたさではないか。きれいに終わろうとしたのに。






しかし「致命的な女」であるから、いうまでもなく、ほんとうはものすごく怖いのである。一緒に暮らしはじめたら、どんな女でもみんな、例外なく、ひとり残らず、別の意味で「命にかかわる女」「致命的な女」なのである。



長生きをしたければ絶対に結婚はしないほうがいいと私は思うのである。おお、いえ、いえ、そんな。冗談でございます。まさか、ある意味上原さくら、というような、決してそういう……(了)





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