高部あいの逮捕(10月15日)にはじまった芸能界麻薬騒動で、ホッとひと息ついているはずの藤原紀香と片岡愛之助。マスコミに追い回されたあげく、いまや「日本でいちばんどうでもいいカップル」と陰口まで叩かれているのである。しかし、私は放っておけないのである。なぜなら2人にとっては、いまがいちばんの正念場、野次馬にとってはいよいよ巡ってきた見せ場なのである。
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ではどんなことになっているのかを、例によって時間の流れを追って、少し詳しく見てみよう。世上いわれるどこかからの“リーク”があったとしか考えられない、スポーツ紙3紙揃っての“1面スクープ”があった10月8日からである。
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●10月8日:“紀香と愛之助が来春にも結婚か、歌舞伎関係者にも報告済み”、とスポーツ紙3紙がいっせいに報じる。
「来春にも結婚することが8日、分かった」
「藤原側の関係者が『結婚に向けて話し合っている』と明かした」
「ただ関係者は『結納や挙式の日取りなど、具体的なことは何も決まっていない』と説明」
「愛之助側の関係者も『何か決まったら、ご報告させていただきます』とコメント。ひいき筋へのあいさつも「まだ」と否定した」
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上記抜粋は『デイリースポーツ』の記事からである。出だしの勢いのよさが進むにつれ急激に尻すぼみになっていくさまが滑稽である。具体的な事実関係が示されているわけでもなく、これで1面トップ記事とは呆れるのである。“リーク”というよりも、掲載依頼があったのだろうと思う。
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●愛之助:10月10日
ブログに「巨大な銀杏の木」を見に行ったとの文章と写真をアップ。沖縄旅行の前に和歌山に寄った、という情報があるので、おそらくこれだと思われる。和歌山県田辺市の宝泉寺境内にある「福定の大銀杏」(推定樹齢400年)である。愛之助、この時点で「13年ぶり」の休暇、真っ最中なのである。
●愛之助:10月12日 愛之助
ブログで「休みの間に本人も知らない報道が出て、騒がしかったみたいですね」と紀香との“結婚報道”に言及。「以前にも書いたように、いつも応援してくださる皆様に僕から言えることがあれば、一番にここで報告するので惑わされないでください」。
また、明けて13日未明には、電話番号の変更連絡がきていないことに不満をあらわにした和田アキ子(65)への釈明も。
マスコミにニュースネタを投げ付けるだけ投げ付けてておいて、本人たちは旅行へ。しかも念の入ったことに愛之助の携帯電話番号は変えられているのである。あまりにもあからさまなお騒がせ戦略である。
●紀香&愛之助:10月14日
「沖縄婚前旅行」に出かけたとの報道(日刊スポーツ ほか)。すでに気分は婚約者。プロガバンダといえば大仰だが、世間の気分から盛り上げていくのは陣内智則(41)のときと同じである。
●愛之助:10月20日
休暇後はじめて公の場に姿を現す。11月4日から兵庫・豊岡市で上演される『永楽館歌舞伎』に備えて、都内で踊りの自主稽古。取材はスルー。
●紀香:10月22日
NHKホールで行われた『虹の架け橋まごころ募金コンサート』に出演。チャリティという場なので、結婚に関する質問はなし。
●紀香:10月23日
日本語吹き替えを務めた中国映画『更年期的な彼女』の舞台挨拶に登場。自身の恋愛についてマスコミから質問されるがスルー。それにしても悪意を感じるキャスティングである。
●紀香:10月23日
東京・東急シアターオーブでの、ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の初日公演に来場。結婚についての質問には答えず。
●愛之助:10月26日
東京・銀座歌舞伎座で「東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト」に出演、舞踊『雨の五郎』を披露。取材はスルー。
●紀香:10月27日
芦田淳(85)の「SPRING SUMMER COLLECTION 2016」会場に出現。左手薬指にはめた、ダイヤモンドをちりばめた指輪をこれみよがしにみせびらかす。マスコミ取材なし。
《この様子を「ノンストップ」(フジテレビ系)で観たという芸能ジャーナリストは「またか!」と、呆れ顔でこう話す。
「映像を見る限り、紀香は明らかにカメラを意識していたと思います。そして、不自然なくらいに右手を頬に当てたりして、“ここ撮って!”と言わんばかりに指輪が写るようなポージングをして見せるのです。意味深に指輪を見せて“幸せアピール”したいんでしょうか。『あぁ、またやってるな~』というその姿に、いい加減あざとい作為を感じました」》(アサ芸プラス)
●紀香:10月29日
第28回東京国際映画祭パノラマ部門で上映される『イザベラ・ロッセリーニのグリーン・ポルノ』の吹き替え担当として舞台挨拶。終了後の囲み取材では結婚についてはノーコメント。
●紀香&愛之助:10月31日
「自分の周辺をさしおいても、松竹や梨園関係者へのあいさつを優先させているという紀香。愛之助の花道はすっかり固まったようだ。 (業界ウオッチャー X)」との報道。(ZAKZAK/夕刊フジ)
●愛之助:11月1日
京都コンサートホールで行われた『京都おもてなし音絵巻2015』に出演。取材陣への対応はなし。
● 紀香&愛之助:11月1日
「旅行後の2人は、それぞれ公の場に幾度となく登場するなど引っ張りだこのようだが、どのイベントでも、交際や結婚について触れることはなく、現場に集まったマスコミのイラ立ちはピークに達しているという。」との報道(サイゾーウーマン)
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『サイゾーウーマン』がいう通りなのである。いつまで紀香と愛之助を追い続ければいいのか、記者やレポーターはたまったものではないのである。しかし2人は喋りたくないのである。それは、おそらくは2人の結婚が暗礁に乗り上げているからである。
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そもそも10月23日、“婚前旅行”から帰ってきてはじめて記者の前に立った紀香の表情は非常に固く、いささか引きつってさえいたのである。とくに上唇右寄りの部分である。口元がしょぼくなって、急に老け込んだ印象だったのである。顔にすべてが現れるとする「全顔思想」の領袖である私の目は誤摩化せないのである。
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しかしそれでも周囲の人間、いわゆる「紀香側」の人間にとりなされたのであろう、27日はダイヤモンドの指輪をひけらかしているのである。31日の『ZAKZAK/夕刊フジ』の調子っぱずれな記事は、そんな紀香へのせめてもの援護射撃のつもりなのである。
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で、『ZAKZAK/夕刊フジ』に「花道はすっかり固まったようだ」と書かれた愛之助である。思わず「引退か?」と勘違いしてしまったではないか。いくらパブ記事みたいなものであっても、こんな文章を書いていてはプロ失格である。私はアマチュアだもーん。
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ここまできて話を振り出しに戻すようで恐縮だが、ところで愛之助のほうには結婚の意志はあるのか? なのである。そういえば、愛之助が結婚の希望を匂わせるような発言すら一度もしたことがないのである。
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紀香は結婚する気まんまんである。しかし愛之助にしてみれば、正直なところあまり結婚はしたくないのである。熊切あさ美とのときも、佐藤江梨子のときも、一貫して結婚話にはお茶を濁して逃げていたのである。これもヤラセ臭フンプンのツーショット写真で煽られて交際宣言はしたけれども、結婚宣言はしていないのである。
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結婚はしたくないのだけれども、しないと命が危ないとか、いまは高校生になった息子を誘拐するぞとか、どうしてくれるんだウチの紀香を、とかになれば、結婚してもしかたがないかなぁ、くらいに思っている感じなのである。いい加減なヤツなのである。
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しかしそれにしても紀香、あと約5年半で満50歳なのである。なので、おそらくは歌舞伎の運営会社、松竹が乗り出して話を付ける、ということになるのである。前回も書いたが、愛之助は“ご贔屓筋の理解が得られず……”とかなんとか、人のせいにして口を拭うのである。
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というわけで、紀香は近々、海外へ逃亡するはずである。ゴリ押し結婚大作戦の敗戦処理のしかたとしては、それくらいしか思いつかないではないか。「婚前旅行」にもいった、豪華なダイヤのエンゲージリングだって買ってもらった、ふうだったのに……、なのである。結婚するするサギなのである。陣内智則が離婚会見で頭を下げていたときも海外に逃げていたし。
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まー、ハリウッドに挑戦、ブロードウェイに挑戦、あるいはNPO「スマイルプリーズ藤原紀香世界こども基金」の活動に本腰、と、理由はいろいろある。「脳内皇族」とまでいわれるほど気位の高い紀香なのである。破局報道の真只中に居続けることはあり得ないのである。
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それがいつになるのか? 遅くても来年のお誕生日(6月28日)まで、早ければマスコミの目をかわしやすい年末年始、と私は踏んでいるのである。忘れないで憶えておいていただきたいのである。その前にも、また兆候が見えたらこにご報告するのである。(了)


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