忙しくない? 忙しいよねえ。スキャンダル立て続けだから。昨日なんてベッキー(31)の『にじいろジーン』(関西テレビ)と神田&三船の『朝だ! 生です旅サラダ』(朝日放送)の生放送がバッティングだもんね。でも、なんだかうれしいんだよねえ。こういうのが永遠に続くといいよねえ。と、いうわけで、ベッキー(31)と神田&三船のスキャンダル報道についてである。『スポーツニッポン』の動きがどうも胡散臭いのである。
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しかしその前に、マスコミがこの2組のスキャンダルに大騒ぎをしているその陰で、ワリを食ってがっくり肩を落としている人々がいることを紹介しなければならないのである。その筆頭がたぶん益若つばさ(30)とFukaseこと深瀬慧(30)である。つばさが1月8日未明にTwitterで、息子を加えてのスリーショット写真を公開したのである。
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いっておくが、ベッキーが謝罪会見を開いたのは1月6日の夜なのである。神田&三船の不倫疑惑報道は元旦で、神田正輝(65)がコメントしたのは2日、三船美佳(33)は4日である。どちらも、いま現在すったもんだの真っ最中なのである。つばさ、いったいなにを考えてこんなときにスリーショット公開なのか。素敵なバカなのか。ともかく話題づくりは大失敗だったのである。
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であるから、楽しんごごときが1月8日、舞台「VIVID CONTACT 2 -re:born-」で約2年ぶりに芸能活動に復帰!! 休業中は所持金580円の極貧、自殺未遂も。なーんてことをいわれても、うるさいだけである。ふうん、にもならないのである。
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5日に結婚発表記者会見を開いたキンタロー。(34)に対しては、マスコミも「会見まで開いた」(ZAKZAK/夕刊フジ、9日配信)と、まるでさも迷惑だといいたげな報道だったのである。しかも、それも会見から4日も経ってからである。笑ったのである。
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で、8日には浜崎あゆみ(37)が旦那とのツーショット写真をインスタグラムにアップ!! したらしいのである。なんと「懐かしいHawaii写真!!」なのである。いまどき、である。あゆみには、本当に怖じ気づくのである。まあ、最近の写真があまりに酷いというのはわかるが。
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だがしかし、そんな昔のあゆみの写真を見て「二人共ナイスボディ」などと反応しているファンもいるのである。いまの話ではないのに、である。なんだかつくづくお気の毒なのである。それにしても、こんなものををわざわざ記事にする「イータレントバンク」とかいう通信社にも、いったいなにを考えて……、と言葉がないのである。
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こうして芸能界のみなさん、ときに利用したり、ときには足を引っ張られたりしながら、マスコミと付き合っておられるのである。そして付き合っておられるうちに、「大変軽率な行為」(byベッキー)に発展したりすることもあるのである。
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1月8日配信の『月刊サイゾー』によると「〜情報リークは三船サイドからだった!?」なのである。驚くのである。元旦の、正輝&美佳の不倫疑惑スクープのことである。スクープしたのは『スポーツニッポン』である。つまり美佳サイドから『スポーツニッポン』にリークがあった、といっているわけである。
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『月刊サイゾー』によると、そう推察される理由は、『スポーツニッポン』は1年前にも美佳の離婚騒動をスクープしており、そのときやたらと美佳側に寄った記事を出していたのが目についたから、なのだそうである。1年前のスクープも美佳側のリークだった、といいたげなのである。そして『スポーツニッポン』と美佳側がなにやら「大変軽率な行為」(byベッキー)に耽っているようなようすなのである。
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1年前の話ではあるが、ジョージと美佳の離婚騒動について、“やたらと美佳側に寄った記事”として『月刊サイゾー』が挙げているのは、次の3点である。
[1]スクープのタイミングが美佳の記者会見の同日。この段階ではまだ高橋ジョージのもとに訴状も届いていない
[2]スクープのなかで、別れの理由に「モラハラ」をはじめて指摘。その意味まで解説している
[3]これに高橋ジョージが「流石にそれはないな」とTwitterで反論すると、「受け止めに相違?」と解釈を披露。この時点では、美佳側はまだ1度も「モラハラを受けた」とは主張していない
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『スポーツニッポン』の取材力が素晴らしく卓越しているのか、それとも美佳側が情報をリークしていたのか、これだけではっきりと決めつけることはできない。しかし、当事者しか知り得ない情報に踏み込んでいることは、たしかなのである。
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とはいえ、そもそも離婚訴訟で争っている美佳側からわざわざ正輝との不倫スキャンダルを仕掛ける必要があるのであろうか? これには、『月刊サイゾー』は、「ある芸能記者」の話として次のように解説しているのである。
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美佳は離婚騒動で仕事が増えたものの、これもそろそろ下火、そこで再炎上を狙った、というのである。それでは放火魔みたいなものではないか。しかしたしかに考えてみれば、離婚騒動で増えた仕事はとうぜん美佳単独の仕事である。そして美佳はこれからもタレントとして独り立ちしてやっていかなければならないのである。スキャンダルで仕事が増える。これはたいへん大きな“学習”だったに違いないのである。
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で、1年前に離婚騒動の口火を切ってくれたお礼もあるし、『スポーツニッポン』さんにまた書いてもらおう、と考えても不思議はないような気がするのである。しかも、先の「ある芸能記者」によると、正月スクープはタレント側からのプレゼントであることが通例なのだそうである。ほんとうか? ご祝儀みたいなものということか?
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ともかく、そう考えて改めて見ると、元旦の正輝&美佳の不倫スクープ記事は実に絶妙なのである。美佳が待つホテルに入る前に、正輝は記者に気付いたのかタクシーでホテルのまわりを2周した、とか、その前段階で美佳がホテルに到着した時刻は午後10時5分など、ディテールが非常に詳しいのである。その一方、これだけ貼り付いていれば、とうぜん写真も押さえているはずなのだが、紙面には掲載されていないのである。
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どういうことかというと、この匙加減というのは、美佳にとってはアタマから完全否定できる範囲内であり、一方で正輝に対しては、完全否定もできるけれども、告訴に踏み切るのには躊躇させる凄みも同時にもっているのである。ウソだというなら証拠写真を出しましょう、となっては取り返しがつかないからである。
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また、元旦のスクープで報告されているのは、「11月の上旬」と底冷えのする12月の金曜日」の2件の出来事である。あらかじめ元旦のスクープを想定して11月から仕込みに入った、記録を取っておいた、と勘繰れなくもないのである。なにより、この元旦のスクープ記事の後半を読めば、美佳側リーク説もぐんと現実味を増すのである。少し長くなるが、以下に引用する。
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《「離婚の相談をしているうちに親密になった。なんと言っても神田さんは、あの松田聖子さんとの“聖輝の離婚”を経験しているし、気持ちもよく分かる。父親のように頼れる存在ですよね」(2人をよく知る関係者)
番組収録は朝日放送(大阪市)で行われており、神田やスタッフは同局近くのホテルに前泊。本紙が目撃したのは定宿より離れた場所にある別のホテルだ。交際は同居している三船の母親公認で11歳の長女の面倒をしっかり見た後、寝かしつけてから出かけることが多い。
三船の友人からは「子育てもちゃんとしているし、ママ友の間では“仕事と両立して頑張っている”と言われてますよ」という声も上がっている一方、テレビ局関係者は「子供のこともあるので、交際は認めることはないだろう」と話した。
三船の父・三船敏郎と石原プロ所属の神田の師匠である石原裕次郎は、昭和を代表する映画界の2大スター。1968年には、実現不可能と言われた黒部ダム建設を描いた大作「黒部の太陽」で共演を果たすなど縁も深い。天国にいる“世界のミフネ”と“ボス”も2人が結ばれることを願っているに違いない。》
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美佳に都合のいい話ばかりである。とくに最後の一文は、とても不倫の暴露記事とは思えないものである。これでは少なくとも『スポーツニッポン』は美佳寄り、と断じられてもしかたがないのである。それにしても、これが真相だとすれば、三船美佳、とんでもない腹黒い女なのである。そしてきっと、たぶんそうなのである。
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で、次に私の興味は、正輝がこの美佳側の仕掛けにどう対応していくか、に移るわけである。美佳とは共犯なのか? またお人好しにつけ込まれて利用されるだけなのか? 利用されてしまったそのあとはどうなるのか?
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おおっ、そうだ。あの最後の一文、「天国にいる“世界のミフネ”と“ボス”も2人が結ばれることを願っているに違いない。」は、美佳側から正輝へのラブメッセージではなかったのか!! 違うか? ああ、忙しい、忙しい。
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さて、『スポーツニッポン』は、三船美佳と同じように、ベッキーにもベッタリなのである。「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)との「大変軽率な行為」(byベッキー)について、コソコソと擁護に回っているのである。
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なにも、叩かないのが気に入らぬ、もっと叩いて叩いて叩きまくれ、といっているのではないのである。根拠のない擁護のしかたをされると腹が立つのである。コソコソと、なんとなく意図した方向へもっていこうとしているところが気に入らないのである。
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もう少し客観的な記事を書いてみろといいたくなるのである。虚しいが。では、『スポニチアネックス』の記事3本から少し具体例を拾ってみよう。■印はそれぞれの記事のタイトルである。
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■『ゲス乙女・川谷“二股”常習だった…恋愛だけじゃない「衝動に忠実」』
『(絵音の)周囲を取材すると、何でも欲しがる「二股男」と呼ばれている素顔が浮かび上がってきた』とし、その具体的な例としては、2つのバンドのかけもち、両バンドのシングルを同時発売、絶対に作詞と作曲をする、大学院とバンドとの二足のわらじ、吉本興業の「笑い飯」を好きな芸人に挙げながら「自分が入るなら人力舎」といっていた、なのだそうである。
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笑わせるな、である。これでは音楽を聴きながら仕事をしても「二股男」と呼ばれてしまうのである。ラーメンが好きだけれども今日はカレーにしよう、で「二股男」である。クシャミとおならを同時にしたら「二股男」である。どうしたんだろうねえ、『スポニチアネックス』。
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で『「自分の興味に突き進むあまり、周囲が見えなくなることも」と関係者。破綻と背中合わせの二股志向だが、バイタリティーと素直さがうかがえる言動で多くの女性ファンの心をつかんでいるようだ。』なのである。
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まあ、こんなバカげた根拠で“二股”常習といわれた絵音もたまったものではないのである。そして言外には、ベッキーはとんでもない二股野郎に捕まってしまった可哀想な女なのだ、という強弁が透けて見えるのである。そのうえで、でも絵音も悪いばかりのヤツでもないのだ、というフォローさえしてみせているのである。(1月8日午前9時配信より)
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■ベッキーとゲス川谷 すでに決別…発覚直前「二度と会わない」
えっと、この記事の冒頭の文章が↓これである。
『不倫疑惑騒動の渦中にあるタレントのベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(えのん、27)が、疑惑浮上後すぐに決別したことが8日、分かった。 』。「発覚直前」は「疑惑浮上後すぐに」なのであろうか? 本当に、何回もいうが、バカにするのもいい加減にしてもらいたいものである。
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面倒くさいが時系列を整理すると、ベッキーが絵音の実家から出てきたところを、絵音ともども『週刊文春』に直撃されたのは1月4日の夜である。で、2人はびっくらこいてそれぞれの事務所に連絡を入れつつ東京にとんぼ返りしたわけである。
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『そしてこれ以上周囲に迷惑をかけないため、5日に「友達として二度と会わない」と約束した。』のである。この記事にそう書いてあるのである。5日に、と。2人は4日の夜にマスコミに捕まったから5日に別れたのである。で、6日の深夜にベッキーの記者会見なのである。
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こうした事実が『すでに決別…発覚直前「二度と会わない」』という見出しになるとは、まったく理解し難いのである。そこまでして守りたいのか、という話である。マスコミとしての矜持と技量への誇りを投げ出してでもベッキーを守りたいのか、である。もしそういうものがあれば、の話だが。
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それから「友達として二度と会わない」というこの表現も、とっても困るのである。詩人なのである。もし本人たちの言葉なのだとしたら、状況をわきまえてほしいものである。(1月9日午前6時配信より)
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■ベッキー本番前に共演者らに謝罪 自ら申し出「あいさつさせて」
『本番直前の全体打ち合わせの冒頭で、ベッキーは「一言ごあいさつさせていただきたい」と申し出て「今回は私事でいろいろとお騒がせしてしまって、申し訳ないです」と山口智充(46)ガレッジセールのゴリ(43)川田広樹(42)ら共演者とスタッフに“謝罪”したという。 』のだそうである。
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これがニュース? ごくあたりまえの話ではないか。「自ら申し出」って、それは社会人としてごくフツーの、最低限の責任の取り方であり、また礼儀である。それを、なにをわざわざにぎにぎしく言挙げをして、である。
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おそらくは番組内で完全スルーしたことに対する反発を和らげようとしたのだろうと思われるのである。しかし、視聴者にひとことの詫びもないことに変わりはないのである。で、↓締めくくりの一文である。
『(ベッキーは)VTRを見ながら談笑し、画面右上のワイプに映る顔にも笑みが浮かんだ。』
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バカか? そんなにベッキーが好きか? ここは視聴者に対する責任の取り方を追求するのがマスコミとしての筋ではないのか? こうなってくると、いまから来年のスポニチ元旦号がたいへん楽しみなのである、というくらいしか、もういうことがないのである。(1月9日午前11時10分配信より)
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それにしても、こうして『スポーツニッポン』の動きを見ていると、石原プロダクションもずいぶん軽く見られるようになったものだなあ、とつくづく思うのである。いきなり正輝&美佳スキャンダルをスッパ抜かれたりして。『スポーツニッポン』ごときに。
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その点、ベッキーを抱えるサンミュージックには、まだどこかにおいしいところが残っているということなのであろうか? なにがおいしい? おお、それもちょっと考えてみなければならんのう。おお、忙しい、忙しいのう。新年早々、忙しいのう。(了)


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