ベッキー。本名レベッカ・英里・レイボーン。31歳。ただいま話題沸騰、渦中の人物であります。その、これからまさに本格的にバッシングされ、タレント生命の瀬戸際に立たされていくベッキーをなんとか復活させる手だてはないものか、それを考えようというのが今回のテーマです。なにしろ世間さまのご寛恕を願う作戦です。クライアントはベッキー本人という設定で、こちらも、いつものエラそうなデアル体ではなくデスマス体でいくことにします。
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ベッキーさま、まずは取り急ぎ絶対に守っていただきたい注意点を申し上げます。それは、２度と「ゲスの川谷絵音は仲のよいお友達」などというシラけたウソはいわないでいただきたいのです。お友達は仲がいいに決まっているだろ、というツッコミではありません。それは通用しないいいわけだからです。
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次にあたりまえの話ですが「仲のよいお友達」なのですから、いまさら「いえ、私も彼が結婚していたなんて知らなかったのです」などと、とぼけることもできません。あくまで男女関係にあったという前提があって、騙した、騙されたという話になるわけですから。とくにプライベートでは気をつけてください。
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しかし、取るべき態度は、この２つの立場のあいだにあります。つまり「ゲスの川谷絵音は仲のよいお友達」と「いえ、私も彼が結婚していたなんて知らなかったのです」のあいだです。「私も共犯者です」という新垣隆（45）式の完全ギブアップは、まだお考えにならなくてけっこうです。
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これから１ヵ月ほどは、「ゲスの川谷絵音は仲のよいお友達」で押し通してください。しかし先ほども申し上げましたように、直接口には出してはいけません。「会見でお話ししたことがすべて」というスタンスでお願いします。
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さて、この問題が発生する前にいただいていたCM契約10社のうち、早くも１社「太田胃散」が撤退を決めました。「花王」と「NTT都市開発」は１月中に契約満了です。継続は考えられませんので、これで１ヵ月後に残るのは最大７社ということになります。
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「ローソン」と「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険」は現在検討中だそうです。それにしてもこんな長たらしい社名って、合併時のメンツの立てあいのようすが窺えて、みるからにダメそうですね。その点、考えてみればベッキーって、いい名前でした。過去形で失礼しました。そのほか５社の動向が掴めませんが、おそらく他社を睨んで右へならえの態度を取ると思われます。
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ですからCM契約については、マイナス３社か全滅か、と考えます。マイナス３社ですめば、そのまま「よいお友達」でいきます。マイナス３社と軽くいっても、ベッキーさまのCM契約料は１社あたり半年間で3000万円〜5000万円です。事務所のサンミュージックとしては大きな痛手です。そこのところ心してください。
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ついでに申し上げておきます。耳の痛いお話しになりますが、2009年に酒井法子（44）が覚醒剤事件を起こしたあと、替わってサンミュージックの屋台骨を支えてきたというあなたの功績は、もはや過去の話だと忘れることです。しかも、それはサンミュージック内部の事情であって、世間さまにはまったく関係のないことです。しかし世間さまは厳しく見ておられます。これからは一切のワガママ、増長、威張り散らしは許されません。
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考えてください。CM契約を結んでいた10社すべてから契約違反にかかる賠償金を請求されたら、確実にサンミュージックは倒産の危機を迎えます。おお、あのアイドル天国だったサンミュージックがですよ。1968年創業の老舗プロダクションが、ですよ。いったいなんてことを、といいたくもなります。いいたくもなりますが、ペナルティ問題はこちらではどうにもなりません。
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え? 2009年の、当時の酒井法子が稼ぎ頭だった段階で終わっている? しかも2013年に先代が亡くなって２代目の相澤正久（66）になってからますますガタガタ? 確かにそうです。ほんとうにその通りです。しかしいわせていただければ、酒井法子のあとがまがベッキーさまだったことで、さらに芸能プロダクションとして小粒な印象になったのも事実です。
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しかも、ベッキーさまがこのあいだまでスタッフからなにから特別待遇だったり、やりたい放題、甘やかしてもらえたのも、その２代目バカ社長、相沢正久のおかげなのではないですか? ……ともかく、これからは一切のワガママ、増長、威張り散らしは許さない、と申し上げているのでございます。
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いいですか、くどいようですが、この際、くれぐくれも申し上げておきます。ゲスの川谷絵音（27）の実家に置いてきたあなたのサインを取り戻すのに、サンミュージックの社員を使わないでください。もう長崎までの旅費も出ませんので。
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え? 10社全部から賠償請求なんてあり得ない? なにをおっしゃいますかベッキーさま。CM契約社さまは、ベッキーさまのイメージを買っているわけですよ。ベッキーさまの公的イメージ、パブリックなイメージを。それを自分の会社の商品なりサービスなりに添加してさらに利益を上げるために、高いCM契約料をお支払いいただいているわけです。
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ですから、ベッキーさまがご自身のイメージから外れた行動、あるいはそれを壊すような行動をした場合は、違反行為とみなされてもとうぜんなのです。えっ! CMシーエムってうるさい? なにをおっしゃっているのですかベッキーさま。あなたにCM以外のなにがあるというのですか? あなたはCMタレントなのです。
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歌も演技も下手、MCも……。いちおうMCっぽい席に座っていても、なぜか「ベッキーの○○」みたいな冠番組になっていないことにはお気づきでない? お気づきでない? オーッホッホッホッ。 『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』（TBS）ってなんなんですかこのタイトル。 『にじいろジーン』（フジテレビ）ってなんなんですか。そうです。結局、MCにも力不足ということです。まあ、それらの番組もこれからどうなるかは、わかりませんけれどね。
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いいですか。戻ります。わかりました。ではCM契約全滅は極端として、３社減るか３社残るか、というふうに考えましょう。３社減ですめば先ほどの通り「ゲスの川谷絵音は仲のよいお友達」で押し通します。マスコミがなにを書き立てようと無視してください。反論、反駁は、こちらが100％ウソをついているのですから、ムダどころか自滅行為です。
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３社だけが残った場合。つまりこの場合では、すでに世間も「ゲスの川谷絵音は仲のよいお友達」なんて大ウソだと察しているわけです。それが世間の風です。こうなってくると今度は、「私も彼が結婚していたなんて知らなかったのです」方向に、ズルズルとシフトせざるをえません。ただし、ここで被害者ぶるのは禁物です。“ウソつき→バレたら被害者”というのは、世間がたいへん嫌うパターンです。『ロス、疑惑の銃弾』以来そういうことになっております。
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まあ、LINEのやりとりを見ても「結婚していたなんて知らなかったのです」で逃げるのは難しいでしょうから、「途中から結婚していることを知りましたが、そのときにはもう引き返せませんでした」あたりまでは譲歩していただいてもけっこうです。とにかく、「関係のはじまった時点では知らなかった」というスタンスは死守してください。
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こうなると、とうぜん「仲のよいお友達」という６日深夜の記者会見での発言を公式に覆すことになります。ここが最大の叩かれどころです。まったく、31歳にもなってノコノコ不倫相手の実家にまでついていくって、とんだ間抜けかサカリのついた猫みたい、とか、下ネタNGなんて清純ぶってもユルユルじゃん、とか、離婚を卒論にいいかえるとか、やってることがゲスの極みだろう、とか罵倒されても、しっかり反省しているフリをして耐えることです。
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で、ここを乗り切るには、もう泣くしかありません。今度は質疑応答を含む記者会見を盛大に開いて、泣きに泣いてください。「あまり突然のことで驚いてしまってついウソを……」とかなんとか。あまり女性にはウケませんが、これしかないのです。弁護士、会社関係者の同席も、できればなしですませていただきたいところです。訴えられる可能性があるのはベッキーさまのほうなのですから、あらかじめガードを固めたふうに受け取られると、マイナスです。
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会見では、とにかく気の済むまで叩いてくれ、と、もうこれしかありません。そのうち武田鉄矢（66）とか小倉智昭（68）とか、そろそろだいぶワケがわからなくなっているジジイ連中から擁護論が出てくるはずです。
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会見のお手本は野々村竜太郎元兵庫県議会議員（49）です。「あー」でも「わー」でも「ごー」でも「ぐえー」でも、ここが勝負どころです、盛大に泣いてください。ただし「騙された」「裏切られた」などは禁句です。責任転嫁はしないでください。「わだじもびどりのおんなどしてぇぇぇ〜」とか、なかなかいいかもしれません。そのときにまだゲスの川谷が逃げ回っていれば、ベッキーさまの潔さが引き立って、さらに好都合なのですが……。
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さて、それでその先はどうなるのか? ですね? 正直に申し上げます。これらの作戦が成功しても、ダメージを回復するには少なくとも数年かかります。それでも完全に元の地位にまで復帰するのは無理です。おかしないい方かもしれませんが、ベッキーさまにとって、世間のみなさんは、これまでとはまったくの別人になってしまっているのです。
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ちょうどベッキーさまとしてもキャラクター疲れ、それから年齢からくる劣化があからさまになってきていたときです。もし今回の問題がなかったとしても、数年経ってもいまの位置、と考えるほうがむしろムシのいい話です。ですから、これを好機ととらえて、いっきにイメージチェンジ、キャラクターチェンジを考えるのもいいかもしれません。
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その場合、ご提案させていただくのは「エルヴァイラ」でございます。ヴァンパイラのパクリみたいな、セクシー魔女系B級ホラー解説者という役回りです。何本か映画があります。外見的にはもともとイギリス的な暗さ、湿っぽさをおもちのベッキーさまですから、お似合いだと思います。
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ベッキー版「エルヴァイラ」のキャラの中身は岡本夏生さま（50）をよく観察し、お勉強なさってください。そうです。あのラインです。そしてテレビ東京の『５時に夢中!』の火曜日、北斗晶（48）の代役として、夏生さまと席を並べることができたらしめたものでございます。
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夏生さまと席を並べ、かつて 『にじいろジーン』にSHELLY（31）さまが出演されたときのように、「私を潰す気なの。何でアイツを出すのよ! マジ、消えてほしい!」とヒステリックに喚き散らしていただきたいのです。オンエアで。もう、基本的にハーフタレントとの共演NGとか、キャラかぶりがNGとか、贅沢なことはいっていられない状況なのです。おわかりですか? 一か八かですが、うまくいけばテレビ東京の日替わりコメンテーターから再出発できます。
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それにしても、同じ31歳といっても、SHELLYさまとはずいぶん境遇に差がついてしまいましたねえ。あちらさまは、もうすぐご出産ですもんねえ。上戸彩さま（30）なんかとは、もうねえ、較べるのも胸が痛みますねえ。すっかりお母さまですからねえ。
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おっと、そういう悪態も禁物でございます。神奈川県警では本名の“レベッカ・英里・レイボーン”の名前でブラックリストに入っている、という噂までありますので。えっ? なんでって、ベッキーさま、交通違反の常習で、しかも捕まるたびに暴言を吐いていらっしゃるからでございます。「なんで私なのよ! 他にもいるじゃない!」「ちゃんと仕事しなさいよ!」とか「Shit!」とか。本当に気をつけてください。いいですか?
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はい、今日はここまでです。ベッキーさまもそうですが、サンミュージックさまの、会社のほうのサバイバル作戦も考えなければなりませんので。ええ、なにしろ２代目の相澤正久さまが、どうにもいまいちですので難しいところはあります。ええ。とりあえず、今日の会議はベッキーさまに替わる大黒柱をどうするか、どう育てるか、になると連絡されています。
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はい、私としましては、これもベッキーさまが『にじいろジーン』でいびり倒して番組を追い出した後輩タレントの佐藤唯さま（29）をご推薦させていただこうと思っております。これからは東日本の時代ということで。東北弁キャラはここしばらく、あき竹城（68）以外、空席状態ですし。
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ええ、「じっちゃん。ばっちゃんのどんなとこ惚れたの?」のあの方でございます。もうキャリアもありますから、竹山隆範さん（44）に少し面倒を見ていいただけばいけるはずです。……んだ。んだんだ。んーんだ。んだ。へば。（了）
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