今日もSMAPのお話である。とはいえこればかりにかまけてはいられないので、少し早めではあるが総決算をして締めくくろうという魂胆である。まずは、「SMAP分裂騒動」で得をした方々についてである。
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■神田正輝&三船美佳■
元旦の『スポーツニッポン』に不倫疑惑をスッパ抜かれた2人である。で、正輝(65)が2日、美佳(33)のほうはなぜか4日になって全面否定のコメントをファックスで流したのである。そりゃそーだ。閻魔大王様に舌を抜かれようと否定せざるを得ないのである。2人は『朝だ! 生です旅サラダ』(朝日放送)のMCとレギュラーという立場なのである。しかも、美佳は高橋ジョージ(57)との離婚裁判の真っ最中なのである。
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で、やってまいりました、1月9日。不倫疑惑報道以来はじめての『朝だ! 生です旅サラダ』の放送日である。この日はちょうどこれまた、ゲス川谷との不倫疑惑がもちあがったベッキーの『にじいろジーン』(関西テレビ)と放送時間帯まで重なって忙しかったのである。そんなこんなで局もまた、視聴率的には得をしたはずである。
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で、放送終了後、正輝&美佳はツーショット会見をして、「事実無根」を強調したのである。さらに正輝は「法的手段を取るか会社とも相談する」「会社としてなんらかの対応を考えている」とまでいいつのったのである。「事実無根」ならさっさと名誉毀損で訴えればいいのである。そして案の定、その後の音沙汰はなく……。そして
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《1月13日、SMAP解散問題が『日刊スポーツ』と『スポーツニッポン』にスクープされる》
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なのである。ただいま1月18日朝の時点では、まだ正輝のいう「法的手段」はとられていないのである。はっきり「提訴は止めました」という話もないのである。ツーショット会見から、もうほぼ10日も経っているのである。石原プロの相談はとっても長いらしいのである。
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しかしまあ、実際問題、仕事関係やジョージなんかの手前いたしかたなく提訴したとしても、正輝にはまったく勝ち目はないのである。『スポーツニッポン』の記事は、それくらい詳細なのである。たとえば、正輝はホテルに入る前、その周囲をタクシーで2周した、とまで『スポーツニッポン』は書いているのである。
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それにしても2周。なんだかものすごく中途半端である。誰かに見張られている感じがしたのならその日の密会は中止するとか、あるいは少なくとも数時間空けるとかすればいいものを、ホテルの周りをグールグル(by吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』より)なのである。そんなに焦っていたのか正輝?
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ともかく正輝、「SMAP分裂騒動」が出てシーメシメなのである。世間の関心は絶好のタイミングでそちらに集中したのである。正輝にとってはSMAPさまさま、メリー喜多川さまさまなのである。いや本当に。ガッツポーズが目に見えるようである。ここしばらく石原プロでは見ることのできなかった光景である。
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しかし、美佳は決して喜んではいないのかもしれないのである。いや、きっと喜んではいないのである。というのも、元旦に『スポーツニッポン』が飛ばした不倫疑惑スクープは、実は美佳側からのリークだった、といういささか驚くべき説が有力になってきているのである。少なくとも私のなかでは。
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※ここから先、美佳の件に関しては以前にも書いています。もし、すでにそちらをお読みになっていらっしゃる方は飛ばしてください。
元旦のスクープを書いたのは『スポーツニッポン』1紙のみである。実は『スポーツニッポン』は1年前にも美佳の離婚騒動をスクープしているのである。そしてそれからというもの、一貫して美佳サイドともとれる報道を展開しているのである。
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しかし、それではなぜ美佳(33)が正輝(65)との不倫疑惑を報道させる必要があったのか、である。そこのところ、たとえば『月刊サイゾー』は、前回の離婚騒動スクープのときに、予想に反して仕事が増えちゃったからだ、と説明しているのである。で、その離婚騒動も賞味期限が過ぎて仕事が枯れてきたいま、ここらでもう1発新しいネタを、と考えたというのである。
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たぶんそういうことだと思うのである。美佳はひとりで母親と娘を養っていかなければならないのである。ジョージの養育費なんてあてにならないのである。世知辛い話ではあるが、背に腹はかえられないのである。
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それともうひとつ、美佳には正輝との仲をなかば公のものにして、あわよくば結婚に持ち込もうという魂胆もあるのではないか、と思うのである。美佳、ジョージとは24歳差、正輝とは32歳差である。結局ファザコンなのね、と考えればこれも納得のいく話である。
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冗談のようだが、これはまったく根拠のないつくり話ではないのである。それは当の元旦の『スポーツニッポン』のスクープ記事を読めばわかるのである。とくに締めくくり部分である。一部を引用しておいたので、ぜひ読んでいただきたいのである。そして呆れていただきたいのである。
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《三船の父・三船敏郎と石原プロ所属の神田の師匠である石原裕次郎は、昭和を代表する映画界の2大スター。1968年には、実現不可能と言われた黒部ダム建設を描いた大作「黒部の太陽」で共演を果たすなど縁も深い。天国にいる“世界のミフネ”と“ボス”も2人が結ばれることを願っているに違いない。》
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不倫疑惑をスクープしておいていったいなにをいっているのか、である。故人までもち出して、はっきり不倫を後押ししているのである。それにしても、ただストレートに後押しをするなら、この時点でバラすなよ、である。離婚裁判中、取り込み中なのである。まったく矛盾の固まりである。
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「“世界のミフネ”と“ボス”も2人が結ばれることを願っているに違いない。」。こんなフレーズがいったいどこから出てくるのであろうか? つまりは美佳の意向を受けて書いたとしか思えないのである。矛盾は美佳の意向から生まれているのである。スキャンダルをバラして世間をにぎわせてほしい、そして同時に、正輝には結婚を意識させてほしい。
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まあ、いってみれば『スポーツニッポン』のこの最後の一文は、美佳から正輝への紙上プロボーズみたいなものなのである。記事中にも“神田正輝との交際は美佳の母親も公認”という記述があるのである。
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美佳、仕掛けをあんまり欲張るから馬脚を現してしまったのである。バカである。そして美佳は去年、マスコミ操作の味をしめてしまったのである。はずかしいことである。しかし美佳の目論みは、残念ながら「SMAP分裂騒動」で頓挫させられたのである。仕事が増えるわけでもなかったのである。そんな美佳に対して正輝がどう対応したのかは知らない。
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であるから、ていねいに見れば、美佳は「SMAP分裂騒動」で“損をした人”、正輝は“得をした人”なのである。正輝がこの波に乗って、うまく美佳を振り切ることに成功すれば、その差はさらに際立ってくるのである。「もう止めようよ。半分バレちゃってるみたいなものなんだからさー」とかいうんだろーなー、正輝。
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とはいえ、いったん味をしめた美佳は、この不完全燃焼に懲りず、絶対にまたなにかやらかすのである。バカだし。そのときはとうぜんまた『スポーツニッポン』の記事になるのである。なんだろーなー、楽しみだなー。いやだなー、自分の性格。
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■ベッキー■
こちらは正輝&美佳とは違って、完璧にタナボタ、大きな得をしたのである。まずは時系列で並べると、ベッキー(31)と「ゲスの極み乙女。」川谷絵音(27)の不倫疑惑を『週刊文春』が報じたのは、1月7日発売号である。編集部員が長崎のゲスの実家まで行って、わざわざ直撃取材しているのである。
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で、これはマズい、とベッキーが緊急記者会見を開いたのが1月6日、つまり『週刊文春』発売前日の夜である。マスコミからの質問を禁止しておいて、「仲のよいお友達」だそうである。それからはてんやわんやの大騒ぎである。ベッキーのCM契約企業10社のうち2社がいち早く撤退を表明したし、2人のLINEでのやりとりまで公表される始末なのである。そこに
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《1月13日、SMAP解散問題が『日刊スポーツ』と『スポーツニッポン』にスクープされる》
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だったのである。実は、もう少し詳しくいうと、その前に、ASKA(57)のブログ騒動があったのである。1月9日にASKAがブログ上に手記を発表したものの、半日ほどですべて削除されてしまったのである。覚醒剤の使用や、交際が噂されていた飯島愛についても、かなり踏み込んだ記述があったらしいのである。
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これのおかげで、たとえば10日のワイドショー『Mr.サンデー』(フジテレビ)では、ベッキーの不倫疑惑がトップ扱いの予定だったものの、急遽2番手に回されたのである。幸運である。さらに続いて、11日に行われたDAIGO&北川景子の入籍会見というのもあったのである。ちょっとした目くらましにはなったのである。
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ASKA、DAIGO(37)&北川景子(29)ときて「SMAP分裂騒動」だったのである。これを“ベッキーの神風3連発”と呼ぶヤツもいるらしいのである。バカである。神風は不倫を隠すためになど吹かないのである。それをいうならベッキーの黒魔術である。
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で、いまだベッキーの不倫疑惑については、おおかたの対応が定まっていないようなのである。まあ、しかしともかくLINEで「けんちゃん、おはよう、大丈夫だよ! 待ってる」「うん」「プラスだよ大丈夫」「卒論提出できたら、けんちゃんにいっぱいワガママ聞いてもらおうっと!(笑)」なのである。
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であるから、相手の離婚待ち中の不倫女であったことに間違いはないのである。いまだにコソコソと連絡を取り合っているという報道さえあるのである。ここまできておおかたの対応が決まらないというのは、今後ベッキーが動かすであろう金と、ベッキーに関わることで自分にも回ってくるかもしれない世間の風当たりの強さを天秤にかけているのである。オトナの事情、というヤツである。こんなものがオトナなら子どものほうがよっぽどエラいのである。
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でもって、芸能人にベッキーを擁護しようとする気配が濃厚なのである。たとえば、さまぁ~ず三村マサカズ(48)は「しかし! 男女の問題は誰もなんも言えない。偉そうになんにも言えない」である。うん、セクハラが何かすらもまったくわかっていないバカ男なので、これはまあ正直しかたのないところだろう。
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「あのベッキーでも軽率な行動をとるんだって、なんかちょっとホッとしちゃったというか」と語った宮根誠司(52)は、直截の判断は保留しておいて、結果、擁護に回っているという狡猾なタイプである。
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しかし、ナインティナイン岡村隆史(45)の「ベッキーってサイボーグみたいやったからね。仕事ずーっとしてて。大丈夫なんかなぁと。やっぱり女子やね。しゃあない。そんな時期、あるんちゃう?」とか、雨上がりの宮迫博之(45)の「ベッキー擁護派がすごい否定されたりするんですけど、そら擁護するやろっていう話。仲間内ですから。真実はどうか知らないですけど、いい子っていうのは大前提で分かっているので」となってくると、とてもとても諒解はできないのである。“そんな時期”とか“仲間内”とかで許していいのか? である。少しはゲス川谷の妻の気持ちを考えたらどうなのか、である。
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さらにもっと酷いのもいる。西川史子(44)「申し訳なくないのよ、あなた。軽率じゃない、しょうがないよ、好きになったんだもん」、武田鉄矢(66)「ドンマイ、ドンマイ! ベッキーらしく笑顔でぜひ乗り切ってほしい」。ダメだなあ鉄矢。どうせいうならドンベイ、ドンベイ! であろう。
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さらにデヴィ夫人(75)にいたっては「ベッキーさん、私はあなたの味方。こうなった以上、堂々と純愛を貫きなさい! 軽率だった川谷さん、責任を感じてサッサと“卒論”を出し、『愛の勝利』を遂げて下さい!」なのである。開き直りのすすめである。開いた口が塞がらないのである。いやー、石田純一(62)は「不倫は文化」(1996)と発言しただけで3ヵ月も完璧に干されたのである。時代は変わったものである。
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本当はあまり、こういう社会倫理にのっとった“正義”の側には立ちたくないのである。しかし、もし自分の夫なり妻なりが不倫をしていて、離婚をせっついているその相手に「しょうがないよ、好きになったんだもん」「ドンマイ、ドンマイ! 」などという応援団が現れたらどう思うか、である。あいにくそのくらいの想像力はあるのである。
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で、なぜこんなに芸能人のあいだから擁護論が飛び出してくるかというと、ベッキーが個別にメールで謝罪しているかららしいのである。ふだんから明るくて前向きでいい娘だし、またそういう評判だし、つい擁護してしまう、ということなのであろう。目下の者には傲慢でも。たむらけんじ(42)も「ホンマにエエ娘やから、許したってよ」といっているのである。
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しかし本来この問題は、知り合いである特定の個人に対して謝罪をする前に、ベッキーの清廉なイメージを信じて支持していた不特定多数の視聴者に、まずは謝罪しなければならないのである。己の裏切りをである。さらにいえば、その前提として、マスコミで活動する人間である以上、社会規範に反し、孝女陵辱おっと間違いた(by荒木経惟)公序良俗から逸脱したことの責任をとらなければならないのである。そこを投げやりにしてはいけないのである。
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だがしかし、そういう社会的な責任を一顧だにせず、ただ知り合いに個人的に連絡をとっているというのであれば、これは謝罪ではなく擁護してもらうための泣きつきとられてもしかたがないのである。「そんなことはありません。ただただご迷惑をかけた方々に謝りたくて」とベッキーはいうだろうが、それは自分の都合でしかないのである。社会のほうを向いていないのである。
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というわけで、繰り返すが神風など吹くわけがないのである。いや吹かせてはならないのである。もしこんな三十路小娘の策略にのっかって不倫を許すようなことになれば、それは獣への道の第一歩なのである。ああ、そうそう。そのうちきっと「ベッキー批判=魔女狩り」みたいな論調も出てくるはずなのである。そしてなんだかこれもベッキーの罠のような気がするのである。ベッキー怖い。だってホントの魔女なんだもん。ウソ。
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■槇原敬之■
1月13日に「SMAP分裂騒動」がスクープされて、ファンは早くも14日に行動を起こしたのである。『世界で一つだけの花』のCD購買運動である。シングル売上累計300万枚突破をめざし、SMAPがどれだけ愛されているのか、具体的に目に見えるカタチにして解散阻止を訴える、というものである。うむ。解散阻止。
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で、1日置いた15日には、amazonの音楽売れ筋ランキングで2位にランクイン。しかも「在庫切れ 入荷時期は未定です」状態になったのである。一般のCDショップでも、在庫切れの店舗が相次いでいるらしいのである。たいしたものである。でもってこれで笑いが止まらないのが、槇原敬之(46)なのである。なにしろマッキー、『世界で一つだけの花』の作詞作曲者なのである。
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マッキーがどれほど儲かりそうか、頼まれもしないのに計算してみたのである。シングル『世界で一つだけの花』は、これまで累計でおよそ260万枚程度売れていたのである。したがって300万枚まではあと40万枚なのである。手もとに入ってくる作詞作曲印税は販売額の1.4%ずつであるから、敬之への報酬は
40万枚×1000円×2.8%=1120万円
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という計算になるわけである。まるでタナボタの1120万円。おいしい話である。これを歯の矯正にでもつかってくれれば、と思うのだが、恋人の桃山金太郎クンとバカンスになんかいってしまうのだろうなあ、きっと。ちなみにSMAPにもこの半分程度の歌唱印税が支払われるはずである。ではあるがしかし、ジャニーズ事務所がどの程度抜くかはわからないのである。全部かもしれないのである。
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■東国原英夫、川崎麻世、諸星和己、清原和博■
なにか大きな出来事や話題があると、それに乗っかって自分のマスコミ露出を増やそうとする輩がいるのである。コバンザメとか、火事場泥棒とかいわれる連中である。言葉が悪いのである。しかもみっともない印象を残す割に、本当に得をしたのかも定かではないのである。
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まず、東国原英夫(58)である。1月15日放送の「バイキング」(フジテレビ)で「SMAP分裂騒動」について「芸能界のドロドロっとしたものを表に出したってところで、非常に今回マイナスだった」と発言。いつもはもう少しキャッチーな発言をするのだが、今回はマスコミ批判としてはきわめて妥当であったのである。体調でも悪かったのか?
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で、このときに英夫が噛み付いたのが諸星和己(45)である。舞台の公開稽古の際、取材陣から同騒動について問われ、「じゃあ(SMAPに)オレを入れて」「みんなオートレーサーになればいい」と発言したそうなのである。で、英夫は「ものスゴい無責任なコメントですよこれは」「ボケとして成立してないから腹立つ!」と怒ったフリだったのである。
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英夫、無理して怒ったフリをしなくていいのである。諸星和己は、そういうスベリキャラで生きているのである。ローラースケートを脱いでからもずっとスベリ続けているのである。
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川崎麻世(52)は16日、わざわざブログに「もっともっと観ていたいSMAP グループとしての全員との共演も果たしたかったな~解散しないで欲しいな~」と書いたのである。麻世こそ1989年にジャニーズ事務所を退所して干され続けた男である。基本、ジャニーズタレントとの共演はNGなはずである。そういう立場を隠してこんなに卑屈な文章を書くくらいなら、いっそ書かないほうがマシなのである。
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そんななか、元プロ野球選手の清原和博(48)が15日、これも自身のブログを更新して中居正広(43)への思いを公表したのである。和博がブログを更新、というだけで、なんだか緊張感があるのである。大丈夫か? みたいな。
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しかし和博、「自分の苦しい時、沢山の方々に自分の事をテレビに出演できるよう言ってくれていた。そして、金スマ出演」なのである。「今、野球人気大低迷の中、野球のサポーターとしてありがたい」なのである。そして最後に「中居君も眠れない日が続いているのかな」である。おかしい。おかしいのである。和博がいちばん爽やかなのである。まるで少年である。爽やかに乗っかっているのである。
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今回は総決算なのであるから、「SMAP分裂騒動」で損をした方々についても書いておきたかったのである。しかしもう時間切れである。それはまた次の機会に譲るのである。ああ、そうそう、私自身は「SMAP分裂騒動」で、なんのプラスにもなっていないのである。なんとかしてもらいたいものである。(了)


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