2016年1月16日土曜日

[SMAP]とにかくメリー喜多川の任侠的価値感に訴える[解散回避]





SMAP独立→分裂→解散騒動も、なんとなく先が見えてきたようです。現状は、ひとり残留を表明していた木村拓哉(43)が中心になって、猛烈に激怒しているといわれるメリー喜多川(89)に対し、思い直しはじめた他の4人の残留も認めてくれるようかき口説いている、というところらしいです。そんなこんなを記念して、今日は少し改まったデスマス体です。






メリー喜多川がこだわっているのは、身内でありながら、ジャニーズ事務所に背いたり牙を剥いたりした人間は絶対に許さない、という掟、信条です。それはメリーのプライドであり、生きていくうえでの背骨みたいなものです。ですから、たったひとりでもSMAPを潰すつもりで闘っているわけです。






メリー以外は全員、ファンはもちろん、各メディア、広告代理店、さらにはジャニーズ事務所内部でさえ、当然のこととしてSMAPには存続してもらいたいのです。こうなってくると、問題はメリーのキャラクター、ということになるのかもしれません。



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ジャニーズ事務所が発足した1962年から、女っぽいというか物腰やわらかな弟ジャニー(84)に代わって、渉外を一手に引き受けてきたのがメリーです。当時の芸能界ですから、ヤクザがわがもの顔で跋扈しています。とうぜん筋だとか道理、義理を厳しく立てて凌ぎを削らなければならなかったわけです。そしてその結果、今日のジャニーズ事務所の繁栄があります。



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メリー自身、いま盛んに引き合いに出されている『週刊文春』2015年1月29日発売号のインタビューの中で、そういう人たちともバチバチにやり合ってきたと匂わせる発言をしています。そんなようなことで、メリー喜多川という人は、ひとことでいうと任侠の心をもった女です。



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メリー自身がヤクザ、ということではありません。そういう精神構造で生きている、ということです。夫が作家の藤島泰輔(享年64)ということもあってなにか知的で気難しそうという先入観をもたれがちですが、それはまったく違います。詳しいことは前回の原稿に書きましたので、ご一読いただければと思います。






そんなメリーですから、今回、木村拓哉が「ワシらの親はジャニーズさんですけえ」として、ひとり残留を決めたことを、たいへん高く評価しているはずです。映画『仁義なき闘い』(深作欣二、1973)の広島弁、セリフ回しの感じがよく似合いますね。



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そうそう、山口組分裂騒動をアタマの隅に置いて考えると、これからのお話がさらによくわかりやすいか、と思います。組長が大激怒しているものの、まだ破門状は出されていない、いまはそういうギリギリの状況です。






で、たったひとりで自分なりの筋を通そうとしているメリー喜多川です。しかし少し引いてみれば、メリーがなにがしかの妥協をしない限り、この騒動は終結しないのです。なにしろみんなSMAPがなくなってしまっては困るのですから。仮に9月までといわれるSMAPとジャニーズ事務所との契約が満了になっても、メリーが身内に木村拓哉を抱えている限り、それで幕引きというわけにはいかないでしょう。






では、この問題の着地点はどこにあるのか、どこらあたりが落としどころになるのか、です。メリーは自分のメンツ、これまでの生きざまとプライドを賭けて闘っているわけです。ですから、たとえば移籍金だののお金の話は絶対に禁物です。それはメリーにしてみればたいへんな侮辱です。口にしたとたん、相手にもされなくなるでしょう。なにしろ250億円といわれるSMAPの年間売上の多くを犠牲にしてまで、潰すつもりで腹をくくっているのです。






ではどうなるのか? 事務所離脱を宣言した中居正広(43)以下の4人が指を詰めるというのがいちばんわかりやすいですね。はっきり誰にでも知れるカタチで詫びを入れる、ということですね。でも怖いですね。そんなことはできるはずもありません。でも、なにはともかく、まずは最初に詫びを入れる、ということだと思います。たとえば残留を認めるかわりにペナルティを、という話はそのあとのことです。






まあ、現実的にはどうなんでしょう。5人が雁首を並べて謝罪の記者会見、というところでしょうか。金屏風の前で。「中森明菜の金屏風謝罪事件」にならって。これも詳しいことは前回の原稿にあります。






謝罪会見で中居正広がボッコボコにされて、ほんの少しはメリーの気がおさまるかなあ、という感じです。正広、近藤真彦の子どもとのやりとりで笑いを取ったりして、そうとうメリーの神経を逆撫でしていますから、これにプラス、どこかで土下座1日は必要でしょう。



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そんなこんなで、なんとか全員残留の方向に漕ぎ着けたとしても「いったんは親に弓引いた人間じゃけ、これまで独立だなんだいうから干上げてきた諸星(和己、45)のガキみたいな連中の手前もある。若い衆にも示しがつかん」というのがメリーの気持ちです。というわけで、SMAPはジャニーズ事務所には戻れないと思います。



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どうなるかというと、いったん他の組、おっと間違いた、他の事務所のあずかりになるか、あるいは新規に子会社を立ち上げてそこの所属にするか、ではないでしょうか。もちろんジャニーズ事務所に戻れるのがいちばんなのですが。で、ペナルティとして一定期間の謹慎、ブッキングなど諸権利の譲渡、ギャラの減額、などが出てくるはずです。



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なぜメリーひとりのためにそこまでしなければならないのか、といえば、非常に日本的ではありますが、それが筋だから、としかいいようがありません。世の中すべからく約束事で動いていて、芸能界ではとくにそれが厳しく求められます。というか、ひどく重い意味をもつことがあります。






約束違反をすると、すぐにそこにつけこんでくる人間が現れます。筋論と金、欲とが絡み合って、せせこましい諍いになります。メリーにしてみれば、いままでそうした環境のなかで自分なりの掟、信条を楯にやってきたのですから、ここで妥協して節を曲げては、芸能界や世間さま、お天道さまにも申し訳が立たない、ということになるのでしょう。



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一方で、それでは、ここまでメリーの専横を許してしまっている、弟のジャニーなり娘のジュリー(49)はどうした? の感じはあります。もう少し頑張ってもらわないと。そうは思いますがしかし、やっぱりメリー、半端ではなく怖いです。資料を読んだだけでも怖いです。89歳という御年を鑑みて、触らぬ神に祟りなし、もう少しの辛抱、と傍観を決め込んだというのがお2人のスタンスだと思います。






「ピンチはチャンスじゃけえのう」というフレーズも『仁義なき闘い』のどこかで金子信雄(享年71)が口にしていたような気がします。今回の騒動も悪いことばかりではない、といいたいのです。とくに木村拓哉については、これでアイドルから完全に脱皮して、ひとりのオトナの男として認められるようになるでしょう。「キムタク」と呼ぶのも躊躇されるくらいに。






なにもかも呑み込んで「ワシらの親はジャニーズさんですけえ」、しびれます。こちらで勝手に妄想したセリフではありますが。いままでは“それがキムタク”としてあたりまえに扱われてきた努力や苦労が再評価されることにもつながるでしょう。芸能界で一目置かれる存在になっていくはずです。そのお祝いの意味を込めて、今回はデスマス調にしみたってわけです。






中居正広以下の4人については、これも心情的にはよく理解できる話なのです。なんなの? いまだにウチのトップが近藤真彦(51)ってなんなの? 去年いくら稼いだっていうの? SMAPが踊れないって、それじゃ近藤真彦踊れんの? メリーさんいつまでえこひいきしてんの? おかしくない? っていうのは正広の不満のごく一部でしょうね。






そして今回のような独立騒動は、世間には実によくある話なのです。とくに職人とかソフトウェア開発、広告制作の世界などでは日常茶飯事です。そうして独立してうまくいくものもあればダメになるものもあります。これまで眺めてきた感じでは、総じて動かないほうが、それぞれの世界で長生きできているようです。芸能界のように、干すとかいう悪しき習慣がなくてもです。






ですけれども、いささか目端が利いて仕事ができ、アタマの回転が速いと、どうしてもなにごとか企みたくなるものなのです。その根元にあるのは、やっぱり隣の芝生はよく見える、というヤツです。正広以下、全員、ジャニーズ事務所しか知らないのです。



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さらにSMAPの場合は、一蓮托生で頑張ってきたマネージャーの飯島三智(58)とメリー喜多川との軋轢がありました。「ワシは飯島の姐さんについちゃる。姐さんにはちっちゃいころからずっと世話になっとるし、メリーの大オバにはいままでもさんざ外様あつかいされてきたけにな」「戦争じゃ」「おお、ドンパチ上等!」となったのでしょう。そんなわけで、まあ、軽はずみではありましたけれどもムリもないところです。



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それでも、このドタバタを乗り越えれば、正広も一皮むけるはずです。あのころは若かったなあ、となります。残りの3人? 草彅剛(41)、稲垣吾郎(42)、香取慎吾(38)のことですね。この3人はずーっとアイドルのままじゃないでしょうか。






それとも、草彅剛と香取慎吾とかが、匕首を懐に忍ばせてメリー喜多川に強引に直談判、なんてことになったら面白いんですけど。「中居の兄貴を許してやってつかあさい」とか。鉄砲玉ですね。妄想が広がりますよねえ。



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「バカなことやってんじゃないよ。そんな物騒な刃物なんか見せびらかしたって、こっちはちっとも怖くなんかないんだから」「どうか、どうか、この顔に免じて許してやってつかあさい」「おまえの顔なんか……、え? なに? それはどういう意味なの?」「もし大姐さんに許してもらえんかったら、ワシはここで、この顔を切ってお詫びするつもりでおります。顔を切って二度と世間には出てこんつもりですけ」「そうでもせんと中居の兄貴に申し訳が立ちませんけえ」「……中居の兄貴ばその気にさせたのはワシらですけ」、とか。で、「そういうの、やっぱり止めといたほうがいいんじゃない?」といつのまにか吾郎が部屋の隅に、ですな。妄想が止まりませんな。やっぱりSMAPはスターだということです。広島弁が間違っていたら申しわけありません。






おっと、ニュースです。木村拓哉が1月15日、昨日の夜のラジオ番組で「ちゃんといつか自分の言葉で話せるときがきたら、自分の言葉で、このWhat'sでお話させていただきたいと思っております」と発言したそうです。その番組のタイトルはTOKYO FMの『木村拓哉のWhat's up SMAP! 』です。つまり、拓哉のいう“話せるとき”にもSMAPは存続しているということですね。ファンのみなさん、解決はもう近い、みたいです。(了)





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