2016年3月18日金曜日
「ホラッチョ川上」!! とんでもなく笑わせてくれるぜ
ほんとうに面白い。面白すぎる。なにがってショーン・マクアードル川上(47)の本名が「川上伸一郎」で、さらに高校時代のニックネームが「ホラッチョ川上」だったという話がである。
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念のためにご説明しておくと、ショーン・マクアードル川上というのは、『とくダネ!』(フジテレビ)や『報道ステーション』(テレビ朝日)などにコメンテーターとして出演していた経営コンサルタントの、あの男である。あの、日焼けしたハーフヅラ、自称アメリカ人とのクォーター、しかしそれも怪しいといわれるひげヅラのイケメンである。
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そのひげヅラのショーン・マクアードル川上に経歴詐称の疑いがある、と、『週刊文春』(2016年3月24日号)が暴露したのである。題して「ショーンKの嘘〜フジテレビ・新ニュースの顔の正体〜」である。ありがとう!! センテンススプリング!!
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で、記事には本名は「川上伸一郎」で、高校の同級生は「えっ、顔が違う!」と驚いたという記述があり、さらにとどめの一発が、高校時代には「ホラッチョ川上」と呼ばれていた、という弩級の爆弾である。おかげで「ショーンKの嘘〜フジテレビ・新ニュースの顔の正体〜」は、いまや疑惑の大洪水状態の日本で、ひときわ燦然と輝く金字塔である。
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「ホラッチョ川上」!! 経歴詐称がバレてもそれは自業自得だからしかたがない、出演する番組もすべて諦める。しかしそれにしても「ホラッチョ」だけは知られたくなかっただろうなあ。ありがとう!! センテンススプリング!!
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「ホラッチョ川上」!! どうしてこんなに面白いのだろう? 「ホラッチョ川上」。そこには「ホラッチョ川上」がショーン・マクアードル川上になったという必死なウソのおかしみも確かにある。しかし、私にはただただ「ホラッチョ川上」という名前、いや言葉が面白いのだ。私だけのツボだろうか? いやいや、これが言霊というものなのだ。笑いの言霊のチカラだ。ありがとう!! センテンススプリング!!!
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では、その言霊のチカラを探っていこうと思う。まず、お気づきだろうか? 「チ」という音自身に笑いを喚起するチカラがある。「ホラッチョ」の「チ」。それは笑い音(わらいおん)界で「ピ」と一、二を争うほどの豪腕である。
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たとえば久米宏。これを久米ぴろし、とするのと久米ひろち、とするのとどちらが笑えるか、というのは、たいへん微妙な問題なのである。どうしてここに久米が出てきたのかはわからない。
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しかもホラッチョだから「ョ」までついている。小さい「ョ」。これもそうとうくせ者である。久米ひろしょ、どうだ? 「チ」と「ョ」はセットで、あるいはバラで、いろいろと使い回しが効く。たとえば「ゲスッチョ川谷」、「ギョス川谷」という具合だ。
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いやしかし、それにしても並べてみると、「ホラッチョ川上」は、「ギョス川谷」「ゲスッチョ川谷」にもまだかなり水をあけて面白い。それで、ここにはもうひとつ、「ハ行」が効いているということがわかるのである。
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「ホラッチョ川上」、おそらく偶然とはいえ奇跡的な配合によって生まれた名前なのである。「ハ行」も「ピ」の母体だけあってかなり笑えるのである。「ホーレイ線」という言葉をはじめて聞いたとき、あなたは笑わなかっただろうか?
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うーむ。しかし残念ながら「ゲスッチョ川谷」にも「ギョス川谷」にも「ハ行」を組み込む適当な場所がないのである。それならばしかたがない。このまま引き下がるわけにもいかないので、最後の切り札「ン」を投入してみよう。「チ」「ピ」「ョ」「ハ行」「ン」とくれば笑い音オールスターズである。
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「ンギョス川谷」「ンギョスンかわンたに」どうだ? 声に出して呼んでみてほしい。けっこういける? ややこしくなっただけ? では「ホラッチョ川上」と比較して……、ああダメだ。どうしても、これでも「ホラッチョ川上」には劣る。
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このニックネームをつけた熊本の高校生、たいしたものである。30年後に遠く離れた見ず知らずの男を、腹とアゴが痛くなるほど笑わせてくれるのである。おお、考えてみれば勝手に「ショーン・マクアードル川上」を思いついく「川上慎一郎」が生まれ育った土地柄なのである。手強いはずだ。(了)
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