2016年3月28日月曜日

ベッキーがいなくて困るのはサンミュージックだけじゃん





ベッキーにいく前に、ふて腐れると人食い族の酋長みたいに恐ろしい顔になる森公美子(56)の間抜けネタを書いておこう。『メレンゲの気持ち』(「フジテレビ」2016年3月26日放送)でのことである。



番組では北海道新幹線が開業したとかするとかで、森公美子が函館のグルメをレポートしていたのである。その現地取材のVTRをつなぐスタジオでのトークで、森公美子は、おおむねこうのたまわったのだ。



「いろいろ“あれがおいしい”、とかいう話は聞きますけど、お話だけではあてにならない。やっぱり自分で食べてみて、はじめてほんとうにおいしいかどうかがわかる」。バカ、というのもバカに申しわけがないようで気が引ける。まるで番組の企画自体を否定しているようなものである。



私は実際に現地に行って食べてきた、そして、あまたあるグルメレポートとはひと味違う内容になっている、というようなことをいいたかったのだろうが、完全な蛇足である。こういうタイプは「蛇足ですが……」といってまた延々と喋り続けるのである。



 

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ベッキーにいこう。ベッキー、いまさら「不倫はしていません」などとトボケたウソを手紙に書き散らしたそうだ。ウソを吐くにしても、これだけシラジラしいウソがまかり通ると思ってしまっているところが致命的である。世間の感覚とのこの盛大なズレほんとうに不気味である。



しかも、いまは謹慎の姿勢を示して批判が沈静化するのを待つべきときである。それをまたマイナスにしかならない話題でかき回す。謹慎のそぶりさえない。いったい、ほんとうに復帰する意志があるのかさえ疑いたくなる。これでよくバラエティのMCが務まったものだと思う。



というわけで、いったいベッキーとは何だったのか? である。すっかり過去形である。それにふさわしく、というのか、うさん臭げな目で見るようになったからそう見えるのか、改めて1月6日の記者会見のときの写真などをしげしげと眺めると、意外に老けているのである。



ものいいとしては定番であるが、顔全体に張りも透明感もないし、目のまわりにはシワとクマが酷い。髪の分け目や額の生え際がうすい。ゲスッチョ川谷との不倫を暴かれた心労で憔悴していたにしても、もう決して若くはないと思わせるのに十分だ。



で、実際に「ベッキーも年を取ったなあ」と感じてからはじめて思ったのだが、ベッキーが老けるというのは、これはまさに絶対のタブー、あってはならないことである。



「老ける」があんまりなら、オトナっぽくなる、にいいかえてもいい。年齢とのかねあいでいえば、31歳のいまでギリギリのような気がする。もしスキャンダルがなかったとしても、これまでのキャラクターのままで35歳まで通すのは、きっと難しかっただろう。



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で、いったいベッキーとは何だったのか? に話を戻すと、だから「若さ」だったと思うのである。「若さ」と「若さ」にまつわるキラキラと輝くような美しいもの。陽気さ、明朗、誠実、快活、元気……、なのである。



ベッキーがどことなくくすんでみえはじめたとき、それらが一気に萎んでしまうのである。最暗黒の悪夢だ。しかもベッキーは日英のハーフであるから、いったん老けはじめると急激に加速する可能性も高い。



仕事でのベッキーのポジションは、というと、おわかりだろうか? コマーシャルを除けば、これが意外にはっきりしていないのである。これだ、という柱がない。歌も演技も中途半端だし、インタビューが上手いわけでもない。スポーツならスポーツ、音楽なら音楽というような特化したジャンルをもっているわけでもない。



ベッキーといえば、すぐに思い浮かぶのはバラエティのMCである。にしても、いちおうセンターに座ってはいるものの、やっていることはVTRへのフリに毛が生えたくらいのものである。いってしまえば、サブかアシスタントである。冠番組がほとんどなかったのもうなずけるのである。



 

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こういう、どこか正体のはっきりしない、とらえずらい人物を、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足、ヘビの尾をもつ架空の動物、鵺(ぬえ)にたとえることがある。映画『悪霊島』(1981)のキャッチ「鵺の泣く夜は恐ろしい」の「ぬえ」である。



で、「ぬえ」で生きていくのは難しい。あんた、ホントの女優じゃないでしょ、歌手っていったって名前だけ、メインMCはムリ……。それを乗り越えてベッキーが売れたのは、器用さ、そして「若さ」と「若さ」にまつわるキラキラと輝くような美しいもの、のおかげである。つまりイメージがすべて。



イメージがすべてで特化した強みをもたないベッキーだから、なにかのことで失点をしても、それを取り戻すべがない。たぶんこんなところからも、つまりベッキー自身もそれを察知していて、あのオブセッションのような完璧さが培われていったのだと思う。



ゲスッチョ川合(27)とのスキャンダルがなかったにしろ、早晩、ベッキーの人気には翳りが出た。このままただ加齢していくだけで、である。ベッキーの責任ではないが、避けることはできない。残酷なものである。



自分自身にしろ第三者からの視線にしろ、老いに気付くのは、うっかり若さと並んでしまったときである。そう、ベッキーより若くて透明感があり、陽気さ、明朗、誠実、快活、元気……、をもちあわせたタレントが現れたとき、ベッキーは一瞬にして過去の人となるのである。



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これまで“ポストベッキー”として、ハーフタレントを中心にいろいろな名前が挙げられてきた。しかし、どれもこれも、だったのである。ベッキーと並んだときに有無をいわさぬ若さがない。ダレノガレ明美(25)? そういえば水沢アリー(25)はどこへいった? SHELLY(31)? ノーノーである。若槻千夏(31)はもっとノーノー。



もちろん、誰か1人だけがベッキーの抜けた場所にそのまますっぽりおさまるというのではなく、何人かで分けあうカタチになるであろう。しかしそれにしても、である。ベッキーは終わった、と確信させるインパクトのある人物がいない。



読売テレビの『情報ライブ ミヤネ屋』2016年1月12日放送分のなかでの「密着2000km…春香クリスティーンが歩いた難民の道」というレポートがほんとうに驚くほどよかったので、私としては密かに春香クリスティーン(24)はどうかなあ、と思っていたのである。部屋が汚くてもいい。男は1人しか知らなくてもいい。



しかし「密着2000km…春香クリスティーンが歩いた難民の道」で春香クリスティーンが見せた才能は、やはりジャーナリズムの世界で輝くものだ。それに春香クリスティーン自身が「ぬえ」的な立場に耐えきれるとは思えないのである。



いや別に「ぬえ」でなくてもいいのだが、イメージ主導のキャラで仕事をしていくタイプには見えない。それに現在24歳という年齢は、もちろん老け込む年ではないが、これからベッキーを追走していくには少し遅い気がする。



 

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そんなこんなで思案していたところに忽然と現れたのである。ベッキーキラー。杉山セリナ(18)。この春、大学進学のために上京したのを期に芸能活動を本格化させたのである。で、オーディションでは負け知らずで、すでにテレビ4本のレギュラーが決まっているのである。



快進撃である。それだけメディアの側も期待しているわけだ。まだ誰も表立って口にこそしてはいないが、ポストベッキーの最有力候補と目されているのは間違いのないところだろう。



もう少しご紹介しておこう。杉山セリナは日本とメキシコのハーフで、日本語、英語、スペイン語を話すトリリンガルである。いまやBABYMETALも大化けして世界に羽ばたくアミューズの所属である。



おお、そういえば「さくら学院」の在校生、OGには、いきなり横入りでおいしいところをかっさらっていくみたいで申しわけないのである。私は別になんの関係ないが。



わかりにくければ、杉山セリナ 、2月21日放送の『ワイドナショー』でメキシコのギャングを「イカレたヤツら」といい放った、あのコである。YouTubeにもこっそりそのときの動画が上がっている。注目してもらいたい。



で、もうほとんどベッキー復活の可能性はないのである。キツいことを書くようだが、サンミュージックは、もう“ベッキーが復帰したら……”などという空手形を振り出すのは止めることだ。



ベッキーにさっさと見切りをつけ、新人を育てなければ存続さえ難しい。来春、千葉県知事の任期が満了したサンミュージックの一期生、森田健作(66)が帰ってきたところで、いったいなにをしてくれるというのだ?



あるいは、思い切ってどこかほかの有力プロダクションとの提携、合併も視野に入れるべきかもしれない。どや? ジャニーズとか。メリー喜多川(89)とカンニング竹山(44)の罵り合いが見たいし。(了)




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