2016年3月5日土曜日

[松方弘樹]愛人、不倫問題に見る“男の器量”[桂文枝]






最近、“愛人”というものに対する世の中の態度が寛容になったような気がする。功なり名遂げて錦衣還郷。「山田さんちのへーちゃん、立派になったねえ。東京にお妾さん3人もいるんだってさ」みたいな感じである。時代が逆行しているようだ、といいたいわけである。



もちろん“愛人”が公的に認められているわけではないから、マスコミが取り上げる場合はスキャンダル扱いである。しかしだいたいの場合、男の咎を責め立てるのは最初だけで、次第に愛人の素性暴きに関心が移り、さらに本妻の制裁措置の報告から男への憐れみ、と流れていくのである。男の咎を責め立てる割合が減少しているのである。



すでにここまでではっきりと男の立場に立ってモノをいっていると察知されていることと思う。ついでにさらにいわせていただければ、愛人スキャンダルに私があまり腹が立たないのは、愛人が例外なくブスだからである。人のすべては顔に現れる“全顔主義”の私からすれば、ブスをわざわざ愛人にするなど愚の骨頂である。



いや、女だって顔だけじゃないから、愛想がよくて、ちょっと考えさせるようなことをいうヤツもいるから、とおっしゃるかもしれない。しかしブスに考えさせられても楽しくないのである。ああ、申しわけない。これはもちろん私が主義者だからである。主義者というのは全顔主義者のことである。しかも主義者は相手の顔をジロジロ眺め回すのに夢中で、肝心の話などちっとも聞いていないのである。



ついでに余談である。愛人というか不倫をしている男が必ず口にする定番フレーズである。「いい意味での刺激を受ける」と「運命」である。で、そんな不倫男たちの90%は結局、家庭に還るのである。「気持ちのいい刺激」と「不運」だったら共感してやるのである。



 

HP Directplus -HP公式オンラインストア- オーネット

DHCオンラインショップ 



しかしながらもし万一、愛人の存在がバレでもしたなら、その男の職場にまでピンク色のヘルメット軍団が押しかけてきた時代もあったのである。「中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)」と呼ばれた方々である。代表であった榎美沙子(71?)がいまどこでどうしているのかは知らない。



あとは広告、さらに週刊誌のグラビアや表紙の巨乳ちゃんの扱いが差別的だといって猛烈な抗議が起こった時代もあったのである。「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」のちに「行動する女たちの会」である。



「中ピ連」は70年代前半から、「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」は1975年過ぎからのことである。もしいまそんなことをいわれてしまっては、Gカップの篠崎愛(24)などはすっかり職を失って誰かの愛人にでもなるしかないのである。



ともかくそういう、およそもう半世紀近く前の状況に較べれば、“愛人”に対する世間の態度はより寛容になっている、と思うのである。というか、“愛人”の回復力はめざましく、「中ピ連」からおよそ25年後の1997年には“愛人道”を説いた梅田みか(51)のベストセラー『愛人の掟』(角川書店)が刊行されているのである。



『愛人の掟』には、たしか愛人の心得何ヵ条、みたいなことが書いてあって、そこには「会ったら必ずセックスをすること」と記されていたのである。当時それを見た私は大爆笑したものである。しかしいまその一文を思い返すと、胸にほろ苦いものがこみ上げてきたのである。なるほど、さすが梅田春夫(享年60)の娘、意外な良書だったかもしれないのである。いやいや、そんなことは絶対にないのである。



ソニーストア デル株式会社

 

 



でもって現在、マスメディアでは、桂文枝とかビートたけしの愛人問題が面白おかしく取り上げられる一方で、壇蜜(35)とか橋本マナミ(31)が“愛人キャラ”を売り物にして活躍している、という状況なのである。ああ、そんでまた他方では貧困層だのなんだのいっているから、“妾を囲うのも社会奉仕”などとうそぶく時代がくるのかもしれないのである。



少し説明しておこう。かつては寒村出身などで貧しく、しかし器量がよく利発そうな娘の面倒を見て教養を身につけさせ、親ともども不足のない生活を約束するというお妾のスタイルがあったのである。まあ、一見いい話に思えるかもしれないけれども、いってみれば大奥勤めとか喜び組とか、そんなようなものである。小説や映画で、そういういい話っぽいイメージをぶちこわす役は、いつもいつも旦那のエロオヤジ風味と娘の初恋の相手である。



で、今回は、桂文枝、松方弘樹、ビートたけし、それぞれの愛人模様を眺め、それからついでにビートたけしについて少し考えてみようという魂胆なのである。人さまとその愛人とのあれこれを比較するというゲスの極みの思いつきである。



3人の愛人のうち、松方弘樹(73)の愛人、山本万里子(43)だけは不倫関係ではないのである。というか1998年には、弘樹と仁科亜季子(62)との離婚原因になった立派な不倫相手であったのである。しかしそれから同棲をはじめて現在まで続いているから、いまではすっかり内縁の妻である。“内縁の妻”ではなく“愛人”とばかり表記されるのは、そのほうが弘樹らしい感じがするからだろう。



弘樹には最初の結婚相手の夏子という元ファッションモデルのあいだに3人、仁科亜季子とのあいだに2人、歌手の千葉マリアとのあいだに1人、合計6人の子どもがいる。もしかしたらもっといるかもしれない。このことが影響しているのか、あるいは弘樹が冗談めかしていっていたように「介護するのが嫌だ」からか、入籍は 山本万里子のほうで拒んでいるらしい。



 

HP Directplus -HP公式オンラインストア- オーネット

DHCオンラインショップ 



ちなみに亜季子も弘樹とは不倫略奪婚であり、このとき弘樹は夏子に2億5000万円の慰謝料を払っているのである。1978年前後の話である。で、万里子は今回、「脳リンパ腫」と診断された弘樹が検査入院をしていた2月26日の段階で、『女性自身』の取材に答えて次のように語っているのである。



「そうですね、確かに私たちは入籍も挙式もしていません。いっしょに暮らすようになって、すでに十数年になります。長年喜びも悲しみも分かち合い、夫婦としての実感も十分にあります。私もいろいろと仕事を持っていますし、松方には最後まで俳優人生を貫いてほしいと思っています。たとえ入籍しなくても、私は妻として、ずっと松方を支えていくつもりです」



ほんとうか? ほんとうなのであろう。ちょっとスゴいな、と思わせられるのである。それは、弘樹のほうに打算や作為が感じられないことである。なんだか万里子のやりたいようにさせている感じがあるのである。その結果、現在の2人の関係があり、さらに万里子は“ずっと弘樹を支えていく”と語っているのである。おお、理想ではないか。格好いいのである。まあ、私が弘樹の状況なら必死で両脚タックルでしがみつきにいっているはずである。



弘樹という人は、たぶん何事にも無頓着、大胆で、つまり子どもっぽいのである。母性をくすぐるタイプというやつである。格好いい弘樹を維持できているのは、“母性をくすぐるタイプ”だからなのである。本マグロを釣りに行くのは、近所の水溜りでするフナ釣りをちょっと大げさにしてみただけなのである。



そう考えると、弘樹が男として格好いいのか悪いのか、わからなくなるのである。「オツムイタいイタいになっちゃったんでちゅねー」という声が弘樹の方角から聞こえてくるようである。



しかも、そんな弘樹と万里子の光景が、これまたほのぼのとして見えるのである。家庭的というか保守的というか、夫婦のあたたかさに充ちている感じがする。おそらくこれが弘樹73歳にして顕れた本質だと思うのである。



ソニーストア デル株式会社

 

 



対して、2月19日発売の『Friday』に、元演歌歌手紫艶(38)との関係をスッパ抜かれた桂文枝(72)である。これまでの関係について2人のいいぶんは食い違っている。文枝のほうは「紫艶とは2014年1月に落語会で会ったのが最後で、それ以前は10年か12年は会っていない」といい、紫艶は文枝とは2ヵ月前にも東京のホテルの一室で会っており、少なくとも2ヵ月に1回は会っていた、と主張しているのである。その主張にそえば、もうそろそろ会うタイミングだったということである。別に意味はない。



どちらかがウソをついているのである。私には紫艶がウソをついているように思えるのである。『Friday』には2人のツーショット写真が何枚も掲載されている。しかしどれも最近のものではない感じなのである。ついでにいっておくと、この“スクープ”は、紫艶が持ち込んだはずである。それでなければツーショット写真をあんなに何枚も入手できないと思うのである。



以前にも書いたが、なぜ多くの人たちは無分別にも自分の写真をたくさん残すのだろう? それが秘密にしなければならない関係にかかわるものならなおさらである。私はふだんから写真の類は絶対にイヤだし、スマホの交信履歴さえ残したくない。しかしそんなことをいっていては連絡を取り合う手段がないのである。いいのである。独りで老いさらばえていくのである。



だがしかし、である。紫艶の言葉通りだと2人の関係は20年間に及んでいるのである。文枝の言葉によっても、それは約半分、10年くらいにはなる。いずれにしろ紫艶18歳、文枝52歳からの20年間か10年間か、という話である。オッサン、それはちょっと違うんじゃねえのかい、である。



文枝は『Friday』の報道から3日後、記者会見で涙ながらに謝罪したのである。「もしも嫁さんが離婚というてきても仕方ないなあというぐらいに申し訳ない」、「とくに家族に対しては本当に迷惑をかけた」と。そのときのアタマがヘンに幅広のモヒカンみたいだったのである。NHK『真田丸』での利休役のためらしい。ともあれたいへん場違いな感じであったのである。



で、まずは嫁さんなのである。その怯懦でスケベな感じが、なんともいやらしかったのである。いや嫁のことを思いつつも、つい手を出してしまったという矛盾を責めているのではないのである。魔がさすことはある。しかし問題はそのあとである。文枝は責任を果すことなく、とにかくメソメソと許してくれの一点張りなのである。それを記者会見でやるのである。ダメである。



で、また、「そういうこと(離婚)を言ってきたら仕方ないなと。まさか72歳でこんなことになって…」、「独居老人として老後を落語と向き合い、送っていきたいと思う」なのである。



あれ以来、犬猿の仲の笑福亭仁鶴(79)の食がどんどんすすんでむくむく太ってきたらしいのである。どんどんむくむく、どんどんむくむくちゅうて。さらにあの中田カウス(66)にも「脇が甘い」と指摘されてしまったのである。脇が締まっているのはオカマである。意味はない。



 

HP Directplus -HP公式オンラインストア- オーネット

DHCオンラインショップ 



私の感想を正直にいわせていただければ、桂文枝の一件は、小心者が足元を見られた、ということである。実は文枝、過去に紫艶に手切れ金として数千万円を渡しているという説がある。おそらく今回の紫艶によるリークの目的も、本人が芸能界から完全に引退するといっているのであるから、金である。



妻にもアタマが上がらない気の小さな男だから、ちょっと脅せばまたすぐ金を出す、と踏まれたのである。いったん手切れ金を渡してそれを受け取っているのに、という理屈はもう通用しないのである。書類にしないと。で、38歳の元セクシー演歌歌手は、もう売るものは文枝との思い出くらいしかないと思ったのであろう。



そういえば、セクシーというのかなんというのか、岡本夏生(50)はまた、90年代に文枝がある女に手切れ金として数千万円を渡し、女はロンドンへ飛んだ、という話を『5時に夢中!』(テレビ東京)でしていたのである。90年代といえば、夏生が桂文枝(当時は桂三枝)と『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日)の司会を担当していたときである。



おそらくは紫艶、『Friday』に持ち込む前に、文枝に連絡を取っているはずである。文枝としては、いったんは金で解決したはずの話をまた蒸し返されたことになる。おそらく、これでは底なし沼に引きずり込まれかねないという恐怖があったのだろうと思うのである。



かつてであれば、そのスジの人間の出番である。しかしいまはあげて暴力団追放の時代である。警察の締め付けも強くなっている。おいそれとケツを持ち込むことはできないのである。それになんだか忙しそうだし。でもって切羽詰まったもののなすすべなく、結局は中田カウスに「脇が甘い」と茶化される始末に陥ったのである。



まあ、桂文枝、芸能人として、とりわけ落語家という粋と酔狂の世界に生きるには、あまりにもふつうの人間なのである。無粋の極みである。スケベな銀行員か公務員、商店主、教師、スケベならなんでもはまる感じである。それはそれでご立派なことなのである。だからなおさら、オッサン、テメーの子どもより年端のいかない若い娘をオモチャにして、はした金ですむと思うなよ、といいたくなってくるわけである。



ソニーストア デル株式会社

 

 



松方弘樹はいつまでも男児であり、桂文枝は小市民である。で、次にようやくビートたけしである。ビートたけしは二足のわらじの人である。6股は狩野英孝(35)である。しかし、だからたけしは本妻と愛人の二足のわらじ、とつまらないことをいいたいわけではない。まあ、まずは愛人遍歴を見てみよう。この人ほど女性遍歴が明らかになっている現代の日本人も、たぶんめずらしいのではないか。



と、書いたところで時間切れである。たいへん申しわけない。この続きは次回である。拙者、野暮用にてゆかねばならぬのである。明日にはまた必ずお届けするのである。お約束申し上げるのである。しからば。(了)




ソニーストア

オーネット

デル株式会社




0 件のコメント:

コメントを投稿