腑に落ちない。SMAP解散が決定した8月10日の成り行きが、である。もちろんいまさらどうのこうのといってもそれでSMAPが復活するわけでもなし、まさに死んだ子どもの齢を数えるようなものである。だがあの8月10日にこそ、ジャニーズ事務所=メリー喜多川(89)のSMAP解散へのかかわり方がよくあらわれている気がするのである。8月10日、焼き鳥の日、ほんとうはいったいなにがあったのだろう?
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腑に落ちないというのは、〈↓〉これである。
《この事態を受け、事務所は当面の間、活動を再開するのは難しいと判断。今月に入って、前向きな状況が整うまでグループ活動を休止することが一度決まった。しかし10日になって、木村を除く4人のメンバーがジャニー社長に会いに行き、香取、草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(42)の3人が「休むより解散したい」と申し入れた。中居については「できれば(解散せず)このままやっていきたいという考え方」(事務所関係者)だったという》(「スポニチアネックス」2016年8月14日 5時30分配信)
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社員が社長に申し入れをしにいくとして、その社員全員の意見がまとまっていないということがありえるのであろうか? ノコノコ出かけていって、なにを申し入れようというのであろうか? “ボクたち3人は解散すべきだと思っていて、中居クンは解散したくないと思っています……”。社長は忙しいのである。ふつうならこんなワケのわからない話は門前払いがあたりまえである。
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しかも今回、4人のうち1人だけ意見が異なっていた中居正広(43)はSMAPのリーダーなのである。「できれば(解散せず)このままやっていきたいという考え方」なのに、話し合いの席上、解散決定についてなんの抵抗もしなかったのであろうか?
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前掲の報道から約2時間後には、さらに細かなニュアンスが加えられる。
《一度は無期限の活動休止に決定。一連のSMAPを巡る騒動はこれで決着したかに見えた。ところが事態は10日に急転する。木村を除く4人が突然、ジャニー社長の元を訪れた》 (「スポニチアネックス」8月14日7時41分配信)
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中居正広以下の4人は、なんの前ぶれもなく、突然ジャニー喜多川(84)を訪れたことになっている。
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もうひとつの疑問は、その理由から先に述べると、ジャニー喜多川が今年5月、舞台『ジャニーズ・フューチャー・ワールド』制作発表の席上で、SMAPの解散は絶対にないと断言していることである。
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《SMAPは1月の騒動後、グループでの活動が減り、契約更新のタイミングと重なる「9月解散説」が取り沙汰されている。これについて、ジャニー社長は「僕の命に懸けて、SMAPは我が子と同じ。彼らが僕に相談なしに解散するはずがない」と明言。さらに「そんな心配全然ない。解散とか冗談じゃない」と続けた》(「スポニチアネックス」5月5日7時41分配信)
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ジャニー喜多川はSMAPを存続させたいと考えていたのである。疑問は、そんなジャニー喜多川がすんなりと解散を認めるだろうか、ということである。仮に、現実にはありえないけれども、仮にジャニー喜多川と解散か存続かで意見が分かれている4人が会って話し合ったとして、その場で「解散」という結論が出るわけがないのである。
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そこで匂ってくるのが先に挙げた追加情報である。「4人は、なんの前ぶれもなく、突然ジャニー喜多川を訪れた」。これだと4人を迎えたのはジャニー喜多川ただ1人という印象になる。ほかには誰もいなかった。しかし繰り返すが、ジャニー喜多川と4人とではSMAP「解散」に到るわけがない。4人を迎えたのはジャニー喜多川ただ1人だった、ということにしておきたい思惑が、どこかで働いたのである。
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考えてもみてほしいのである。ことは非常に重大なSMAPの解散についての最終決定なのである。ボーッとしているとまではいわないけれども、いってみればエンタテインメント・バカで世間の常識に疎いジャニー喜多川が、事務所側の人間としてたった1人で対応して、ただちに「解散」に向けて走り出すなどということはありえないのである。
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《そして翌11日、事務所の役員協議を経て解散が正式決定した 》(「スポニチアネックス」2016年8月14日 5時30分配信)
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つまり8月10日のメンバー4人の行動について、今日までの報道ではふれられていないなにかがあるのである。ここから先は私の憶測である。しかしいまのところこの憶測以外、つじつまの合う解釈はない。
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その前に、まず、これまでの私の考えを再録しておこう。8月15日の当ブログの記事の一部である。背景となった事務所の目論見については80点、具体的な成り行きの推察については5点である。いくら慌てていたからといっても情けなす。申しわけなす。5点というのがまたいじましいのである。なのでお忙しい方は飛ばしていただきたい。
《まず、8月に入っての活動休止の決定は、メンバーの同意を得たうえでのものではなく、ジャニーズ事務所の専断で行われたものである。これを受けてメンバーは全員で話し合いをもとうとするが、木村拓哉はのらりくらりと理由を付けてこれを拒否。結局、中居正広は1人で解散阻止の説得に回ったものの、ほかの3人に押されて解散が決まる。
これにはジャニーズ事務所の思惑が働いている。ジャニーズ事務所としてはSMAPは解散し、こちらからみれば裏切り者の4人を追放、木村拓哉1人だけを残したいのである。で、ジャニー喜多川による夏の歌特番出演への再三の説得にもかかわらずメンバー(木村拓哉以外の4人)が固辞したことに乗じて、しばらくの活動休止を持ちだす。再開することなどは考えていない。メンバーのほうから解散をいいださせるための呼び水である。そして4人はこのままフェードアウトさせれられるのもイヤだと考え、はじめて解散を協議し、結果、事務所の思惑通りに動いてしまった。というわけである。》
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さて、6月に入ってからの4人と事務所側との話し合いの経緯は、説得の内容が夏の音楽特番への出演についてもであることを付け加えさせてもらえれば、『サンケイスポーツ』(2016年8月14日 5時9分)が詳しい。
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《関係者によると、1月の騒動を受けて、事務所は2月から、ファンへの感謝を込めたコンサートや、デビュー25周年イベントの開催をメンバーに提案してきた。5月には「解散はありえない。(デビュー25周年を)盛大にやるべき」と発言したジャニー氏が音頭を取り、メンバーと話し合いを重ねてきた。
また、ジャニー氏の姉であるメリー喜多川副社長(89)の長女、藤島ジュリー景子副社長(50)も、ジャニー氏とは別に各メンバーと個別に面談を重ねてきた。ただ、メリー氏は面談に参加することはなかったという。
5月からこれまでに、ジャニー氏とメンバー5人一緒の面談が2度、ジャニー氏とメンバーそれぞれによる面談も2度実施された。木村は25周年の活動に積極的だったが、メンバー数人が「今の5人の状況ではグループ活動を継続することは難しい」と主張。出演依頼があった7月の音楽特番も辞退していた》
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これら一連の話し合いのなかで、解散についての話もとうぜん出ただろうと思うのである。
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《この時点で活動再開の目は消えた。残った選択肢は活動休止と解散。希望を聞かれた草彅剛(42)と香取慎吾(39)は「どっちでもいい」と答えるほどグループの将来に無関心になっていた》(「スポニチアネックス」8月14日7時41分配信)
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ここでジャニーズ事務所側はすでに4人それぞれのSMAPの今後への考え方を把握していたのである。中居正広(43)は解散反対、草彅剛(42)と香取慎吾(39)は「どっちでもいい」、稲垣吾郎(42)は不明。で、もうひと揺さぶりかけるのである。そのために事務所の専断で活動休止が決められる。しかし活動休止にも4人は決して合意していたわけではない。
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《この事態を受け、事務所は当面の間、活動を再開するのは難しいと判断。今月に入って、前向きな状況が整うまでグループ活動を休止することが一度決まった》(「スポニチアネックス」 2016年8月14日)
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《3週間前から、事務所はメンバーに海外での語学留学や芝居の勉強などを含め、グループ活動の休止を提案した》( 「サンケイスポーツ」2016年8月14日 5時9分)
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グループの行く末がはっきり定まらないまま、さらにはそれを棚上げにしての芸能活動休止まで視野に入れていたニュアンスである。4人が、それはできない、ファンを裏切ることになるかもしれない、ならばここで解散するしかない、というふうに考えるだろうと見込んでのことである。で、稲垣吾郎も含めた3人は、事務所の思惑通り、はっきりと解散の意向を固めてしまったのである。
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再掲:《中居については「できれば(解散せず)このままやっていきたいという考え方」(事務所関係者)だったという》(「スポニチアネックス」2016年8月14日 5時30分配信)
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これで1対3である。で、いよいよ作戦の仕上げである。4人のスケジュールを確認して日どりは10日に決まる。
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《一部スポーツ紙によると、キムタクは9日までに妻で歌手の工藤静香、2人の娘と共に毎年恒例の家族水入らずのリフレッシュ休暇を過ごすためハワイに到着》(「リアルライブ」2016年8月15日配信)
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なぜ10日のその日に木村拓哉(43)だけが同席していなかったのだ、とあとから非難されないように、前日に海外に出ていたのである。用意周到である。木村拓哉はすでにジャニーズ事務所側の人間であるし、むかしからSMAPからの独立を考えていたという話もある。つまり解散派である。しかしご承知の通りオモテ向きは存続派であるから、同席してしまってはまことに都合が悪いのである。
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で、8月10日。焼き鳥の日、事務所に呼び出しをかけられていた4人を迎えた事務所側の中心人物は、メリー喜多川(89)であった。SMAP解散・分裂騒動のさなか、週刊誌インタビューに答えて「中居たち4人は絶対に許さない!!」と吠えたジャニーズ事務所のコワモテ女帝である。
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今年の1月以来、いっさい登場を控えていた大物が、すべての段取りを整えたうえで最後の引導を渡すために、ついに姿を現したのである。「じゃ、(5人のうち)3人が解散したいといっているから解散で決定!! 」てなものである。中居正広に口を挟む余地などない。
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こうして1から10まで事務所側の作戦に乗せられたカタチでSMAPの解散は決定したのである。
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《解散発表直前の13日にはジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長と、その娘で藤島ジュリー景子副社長もハワイに旅立ったという情報もあるそうで、木村はもちろん、工藤とメリー氏も親交があるだけに現地で合流する可能性もありそうだというのだ》(「リアルライブ」2016年8月15日配信)
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ああ、なんという絵に描いたような悪党たち。ここまで周到に企んでいたのであるから解散の正式発表当日、日本にいたくないのもよくわかる。いつどこから批判、非難の火の手が燃え上がるかわからない。
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これは以前にも書いたけれども、事務所がSMAPを解散させたとなれば広告代理店やテレビ局などから厳しく責任を問われるのは必至なのである。であるからこれは、なんとかメンバー側から解散をいいだしたことにしなければならなかったための悪だくみである。SMAPは、実態としては事務所側によって解散させられたのである。メリー&ジュリー、危ない橋を渡るのう。それにしても、ジャニーズらしく手口は子どもっぽい。
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とはいえ、もうなにをいおうと、いまとなってはメンバーの木村拓哉に対する信頼は2度と蘇らないし、木村拓哉にしてもそれはもう捨てた過去なのである。そして私は、ああ、そういえばSMAPのあのなんともいえない緊張感、不思議な魅力は、きっとこのメンバー同士の仲の悪さからきていたのだろうなあ、などとボーッと思うのである。
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ああ、なんという絵に描いたような青春の蹉跌なのであろう。中居正広、草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾はなんと無垢であったのだろう。それから、姉のメリーにはいつも適当にあしらわれ、今回はうまく利用までされてしまったジャニー喜多川も、無垢なエンジェルであった。(了)
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