2016年11月3日木曜日

広瀬香美、小嶋陽菜。叶恭子に似ていく整形スパイラルの怖さ



以下はピート・バーンズの死去を伝える 『マイナビニュース』(2016年10月26日配信)の第1報、冒頭部分である。



《デッド・オア・アライヴのピート・バーンズが死去した。57歳だった。23日に心停止で急死したようで、ピートのマネージャーがその訃報をソーシャルメディアで報告した》



ピート・バーンズといえば整形手術のやり過ぎがすぐに思い浮かぶけれども、この文面からはまた別の不遇の気配が濃厚に漂ってくるのである。案の定、しかし残念なことに数日後、次のニュースがもたらされた。『Movie Walker』(2016年11月1日配信)から抜粋しよう。



《先週、心不全で急逝したデッド・オア・アライヴのボーカル、ピート・バーンズは、度重なる整形手術のため破産に追い込まれていたことが明らかになった。そんななか、ボーイ・ジョージが彼の葬儀代を払うと遺族に申し出た。

ピートの元妻リンが、亡くなった元夫の葬儀費用を支払えないと語ったのを聞き、ピートの友人だったボーイ・ジョージは「自分が払うからきちんとした葬儀をしよう」と提案したらしい。

「リンの噂を聞くとすぐに、ジョージはすべてを自分が支払うと申し出ました。彼はリンに、『何も心配はいらない。自分がすべて面倒を見る』と伝えたのです」

「それは本当に気前のいいオファーでした。いかにもジョージらしいと思います。遺族が困っていると聞いてすぐに助け舟を出したのです。ピートは彼にとって素晴らしい友人でしたから、死のしらせを聞いた時には衝撃を受けていました。そして80年代の大スターが、同時期に活躍したもう1人の大スターのため、一肌脱ぐことになったのです」と関係者が同紙に明かしている》



うむ、懐かしい。ピート・バーンズとボーイ・ジョージ(55)の2人は80年代イギリスのポップ・ミュージックの牽引者であった。で、人気、売上的にはだんぜんカルチャー・クラブのボーイ・ジョージのほうが上。その差がいまもまざまざ、のようである。



ああ、そういえばむかし、知り合いの女の子が「ボーイ・ジョージって『男とか女とか、そういう性別とは関係なく歌を聴いてほしいから女装してたんだって。カッコイーと思わない?』と突然いいはじめたことがあったのである。そのとき私は性別にすごく関係のある下心を抱いていたので、さっくりと牽制のパンチを食らったわけである。懐かしいのう。



で、ただいまボーイ・ジョージはピート・バーンズの元妻リンと、同じくピート・バーンズの夫だったマイケル・シンプソンと3人で葬儀の準備を進めているのだそうである。ピート・バーンズ、男とも女とも結婚していたらしいのである。しかしいまさらそんなことで思いついてもときすでに遅しなのである。あのとき「すごいね、両方オッケーなんだもんね」、とカウンターを入れてやれなかったことが悔やまれる。



思い出に浸っている場合ではないのである。今回のテーマはピート・バーンズで思い出した、整形手術についてである。ある人々は、どうして整形手術であんなに大失敗をしてしまうのであろうか? ということである。たいへん失礼なものいいではあるけれども、なぜあんなほんとうのお化けのオバQのような顔になってしまうのであろう?



しかもお化けのオバQ顔は1人ピート・バーンズだけでなく、ほかに何人もいるのである。ドナテラ・ヴェルサーチ(デザイナー、61)、ジョセリン・ウィルデンシュタイン(ニューヨーク社交界のセレブ、76)、メラニー・グリフィス(女優、59)などはほぼウリふたつである。どうして、みんな同じ谷に落ちてしまうのであろうか?



お化けのオバQまではまだ届かないレベルとなると、それこそワンサカ検索に引っかかってくる。女優ではニッキー・コックス(41)、ダリル・ハンナ(55)、メグ・ライアン(54)。シルベスターの母さんのジャッキー・スタローン(91)もいる。ああ、あと失敗の方向性は異なるけれどもマイケル・ジャクソンの名前を忘れてはいけない。



日本? 日本のオバQは清川虹子(女優、享年89)である。それから着々と虹子お姐さんに近づきつつあるのが叶恭子(年齢不詳)、平子理沙(45)、安藤和津(68)のお三方。唇にたっぷりとヒアルロン酸が入っている点で、他と一線を画している。



さらにその次には広瀬香美(年齢不詳)、京子・スペクター(64)、夫人(デヴィ、76)、道端富子(年齢不詳)、が控えていていて、水沢アリー(26)、益若つばさ(31)、辻希美(29)、中村うさぎ(58)、Keiko(44)、板野友美(25)、AKB現役組を代表して小嶋陽菜(28)と続く。



これだけではなくて、番外には沢田亜矢子(67)の元夫にしてプロレスラーのゴージャス松野(55)、森進一(68)、別格に弘田三枝子(69)と整形サイボーグのヴァニラ(32)がいる。オールアジアンクラスになると韓国の「扇風機おばさん」(おそらく54)というお方もいらっしゃる。



さて、なぜ、どうして整形手術で大失敗をやらかしてしまうのか? である。最初は物理的な原因、整形手術そのものの問題からである。ピート・バーンズの場合で見てみよう。300回ほど整形手術を繰り返してきたといっていたらしいから、まずは明らかにやりすぎである。なぜそんな羽目に陥ってしまったかというと、もちろん満足できる結果が得られなかったから、そして経年劣化のためにまた別の整形を重ねてしまったから、である。



ピート・バーンズは唇をふっくらさせるのが子ども時代からの夢だったようで、38歳のときにその念願の手術を受けている。しかし結果は恐るべき整形スパイラル。『やっちまったtv』(2016年4月17日放送)で紹介されたそのプロセスを箇条書きにまとめてみよう。



(1)“体に吸収されない”という医師の説明で唇にジェルを注入
(2)しかし唇はすぐに萎む
(3)10日おきにジェルを追加
(4)効果がないので5日おきに追加
(5)ジェルが整形用に認められていない「アクアミド」であったと判明
(6)口の周りにひどい痛み、発熱が起こる
(7)吸収されたジェルを包み込もうとした皮膚繊維が炎症を起こし、多数の肉芽腫(しこり)を形成していると判明
(8)医師はなぜか腫れて垂れ下がった唇を持ち上げる手術を選択
(9)唇の上部に大きな縫い傷が残る
(10)肉芽腫が全身に散り、腎不全、腸の障害を起こす。あわや失明の危機にも陥った
(11)顔面再生専門医のいるイタリアへ
(12)顔全体に散っている肉芽腫を一つひとつ取り除く手術を受ける
   手術は週2回、計100回以上に及ぶ
(13)“ダメになった上唇を切り取り、下唇を伸ばして移植し、定着したら上下を切り離す”手術を受ける
   えっと、クシャおじさんみたいな状態で下唇がダイレクトに鼻の下にくっついている状態がしばらく続くのである
(14)手術完了までに1年半の時間と約1億円の費用がかかった



結果、ピート・バーンズは楽曲の著作権も含めたすべての財産を手放してしまったのである。その後2006年には奇跡的に全英チャート5位のヒット曲を放つものの、さらに整形を繰り返し、2015年にはついに破産宣告を受けている。



整理して眺めても、首を傾げてしまうのである。医師がとんでもないヤブだったり金の亡者だったりしたにせよ、ブレーキをかけられるポイントはたくさんあったので(byベッキー)。どうしてブレーキがかからないのであろう?



すぐに思い浮かぶのは心の問題である。代表的なものに醜形障害、あるいは身体醜形障害(Body dysmorphic disorder ; BDD)と呼ばれるものがある。自分の姿形を酷く醜いと感じ、その強迫観念にとらわれてしまうのである。であるから仮に整形手術を受けたとしても、それで満足できる可能性は極めて低い。自分は醜いと強く決めつけてしまっているので、またどこかしら醜いと感じる部分を見つけ、悩み続けてしまう。



たとえば鏡で見る自分はふつうである、しかしみんなにはそう思われていないかもしれない、と思う。つまり自分で認識している自分と他人さまが見た自分とでは食い違いがあるのではないか、と疑い続けるのである。自分と他人さまとのあいだには裂け目があって、いま自分はそこに落ち込んでしまっているのではないか、と不安になる。ずいぶん謙虚な人柄だとは思うけれどもご本人にしてみれば苦しくてしかたがないのである。



しかし考えてみれば、他人さまとのあいだの裂け目に落ち込むなどということは実際にはよくあることである。たとえば定年満了直後のオジサンなんかはいつまでも部長くらいのつもりでエラそうにふるまい、スーパーのレジのお姉さんに嫌われている。



また、今年94歳になる親戚のモーロクオババの場合はいつも何杯もコーヒーを出してくれようとするのである。けれども、「あ、いまここにいただいていますから」とやんわり遠慮しようとすると「いやいや、カップが小さいからすぐ飲んでしまうべし」とかなんとかいって誤摩化そうとするのである。誤摩化せると思っているのである。それこそがすでにモーロクで、ここにも他人さまとのあいだの裂け目があるのである。



で、モーロクオババの口癖は「もうすっかりボケちゃってダメね」なのである。しかしコーヒーをダブらせようとしたことについては絶対にミスだと認めないのである。自分はまだモーロクしていないと思わせようとしているのである。であるから「もうすっかりボケちゃってダメね」は客の私に対する牽制か探りかなのである。考えようによっては恐ろしい。



なにをいいたいかといえば、別に誰が誰の姿形やふだんの行動をどう思おうと、それはたいしたことではない、ということである。私は親戚の強情なモーロクオババが好きだし、たとえば私の顔が酷く醜くても、ハゲでも、耳が立っていても前歯が抜け、鼻水が垂れていても顔面臭に包まれていても、それで誰かが死んでしまうというわけでもないのである。



そしてそのよほどたいしたものでもない私の容貌にこだわっている私のほうが傍から見るとよほど滑稽だろうなと思うのである。うむ。そして、そう。この地点からうっかり、合わせ鏡に挟まれて身動きが取れなくなるようなところまで行くよりは、自意識のスパイラルにとらわれるよりは、鼻持ちならないヤツと思われていたほうがいい、と思うのである。ピート・バーンズのご冥福を祈る。(了)




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