2016年5月17日火曜日

「嵐」もそろそろいいオトナ。もっと発言力、影響力を!!




SMAPの、このくたびれ感というかホコリ感というか、使用済み感を、もう少しやさしくいうには、どういえばいいのでしょう。香取慎吾などは、歯の異常を長年放置していたために顔が変型している、とまで書かれていますからねえ(「 ビジネスジャーナル」2016年5月15日 配信)。もしほんとうなら、まるでそこらの中年オヤジと変わりません。やさしくいい替えてあげる必要などないのかもしれません。



にしてもやはり“中年オヤジ感”では味も素っ気もありません。曲がりなりにもSMAPはSMAPなのですから、少しはリスペクトを、と考えていて、思いついたのが「ピークアウト」です。絶頂を過ぎたということです。でもこれ、将来を見通しての「ピークアウト」なので、これから先、どこまでいっても頑張っても、絶対にこれ以上はない、という、実はたいへん厳しいお言葉なのです。



たとえば、推定埋蔵量をにらみながら、産油量がこれで最大になったと推定される時期がオイルピークです。あとは、すでにあると想定されている石油資源を粛々と掘り出すだけ、というイメージですね。同じように、SMAPには知られざる地下資源はもうないのでしょうか。ないでしょう。おそらく。冷たいようですけれども。



でもってSMAPの次、といえば嵐です。次、というよりもすでにSMAPを超えている部分もあります。いちばんわかりやすいのは売上金額です。昨年のSMAPは売り上げ総額約180億円、これに対して嵐のほうは約330億円といわれています(「デイリー新潮」2016年5月15日配信)。もうほとんどダブルスコアに手が届いています。



おお、330億円といえば、約1000億円といわれるジャニーズ事務所全体の3分の1です。不倫騒動前の、サンミュージックにおけるベッキーと同じです。そう考えれば、松本潤(32)と井上真央(29)の結婚がそう簡単にはいかないだろうな、というのもわかります。



ダントツの稼ぎ頭で、ということは人気もダントツで、なのに、いつまでもSMAPに次ぐNo.2のイメージなのはなぜでしょう? そんなふうに感じているのは私だけ? いやいやそうではないみたいです。



理由の1番目に考えられるのは、やはりなにをやるにしてもSMAPがフォアランナー(先駆者)として前にいるからでしょう。とくにテレビの世界ではそうで、バラエティ番組しかり、櫻井翔(34)のMCしかり、さらには二宮和也(32)の映画出演もしかりです。



2番目の理由は、国民的レベルのヒット曲に恵まれていないことです。セールス的には超えていても、嵐にはまだ『世界に一つだけの花』のような、あらゆる世代に親しまれる楽曲がありません。



で、3番目は、嵐はSMAPに較べると自己主張がおとなしい感じがするところです。これがけっこう厄介な、というか大きな問題にこれからなっていくような気がします。



自己主張がおとなしいので、メンバーのみなさん事務所のいいなりになっている印象があります。その結果、なにを考えているのか、いまいちはっきりしません。



これはきっと、ジュリー景子(49)がデビュー以来ずっと手がけてきたことと関係があります。一生懸命、神経質なほどに気をつかって育ててきた、それで人気が出れば出るほど、さらにもう一方で情報管理も厳しくなった、というところでしょう。



ジュリー景子にしてみれば、嵐結成当時は32歳、プロデュースやマネジメント経験がそれほど豊富だったというわけではありません。ですからいろいろな面で必要以上に神経質になったのはあたりまえでもあります。



つまり、嵐はジュリー景子にとって最初の子ども、長男みたいなものです。よくも悪くも、アレコレ手を焼きすぎておとなしく、おっとりと育ったわけです。ときどき問題が起きるとはいっても、大野智(35)の下半身と相葉雅紀(33)の実家のラーメン屋くらいのものです。勝手に嵐グッズを売ってなかなか止めようとしなかった件。



松本潤にしても、『週刊女性』編集長の荒木田範文が去年9月に『直撃 LIVE グッディ!』(フジテレビ)で暴露した「データ交渉システム」で、いま結婚するとファンはこれぐらい減る、動員数やグッズ売上もこれぐらい減る、と数字を一つひとつ見せつけられれば、それを押し切ってまで結婚する強引さ、やんちゃさはないでしょう。



まあ、これには井上真央という相手の性格もあるのかもしれません。聞きわけのない女だと事態はもう少し荒れているように思います。ちなみに「データ交渉システム」は私の勝手な命名です。そこで用いられるデータが正確で信頼できるものであれば、これはタレントに対してもフェアなやり方だと思います。



で、嵐がおとなしく従順に見えることが、将来にどういう影響を与えるかというと、いつまで経っても独り立ちしきれない、事務所の敷いたレールの上を走るだけ、という印象をもたれてしまう、ということです。つまり本人たちの芸能界における発言力、影響力が育たない。なにかにつけて個人ではなく、ああ、ジャニーズはそう考えているんだ、で終わってしまう、ということです。



たとえば、この5月12日に亡くなられた蜷川幸雄(享年80)の告別式には、嵐から松本潤と二宮和也の2人が参列しています。しかし、この2人からの肉声での追悼コメントはなかなか届いてきません。通夜の段階でもコメントはあったはずなのですが、木村拓哉(43)のコメントの陰に隠れています。



「驚きと同時にものすごく悔しいです。自分が今あるのも、当時右も左も分からなかった自分に『人から拍手してもらえる厳しさと素晴らしさ』を教えていただけたからだと思います。少し前に『俺がポシャる前にもう一度一緒にやろうぜ!』っていってもらったことが、いま頭から離れません」(木村拓哉)



もちろん木村拓哉のほうが嵐よりもずっと先輩ですから、取り上げるメディアも木村拓哉を優先するのでしょう。それにしても、いまをときめく嵐の2人の存在感が、まったく際立っていないのです。



で、まるでその穴埋めをするかのように、メディアを使った美談、回顧談が報じられます。典型的な例が《蜷川幸雄さん「また一緒に…」嵐・二宮に書いた“魂の手紙”》と題された『女性自身』(2016年5月17日配信)の記事です。



これ、いささか長くなりますけれども、ジャニーズ事務所とメディアの関係というものもよーくわかるので、ご紹介しておきます。



《5月16日、東京・青山葬儀場で蜷川幸雄さん(享年80)の告別式が営まれた。「鬼の蜷川」という異名も持ち、スパルタ指導でも知られる蜷川さんが見出し、輝きを与えた原石は数知れない。今年3 月に日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を受賞した二宮和也(32)も、その1人だ。



『今回の訃報を聞き、驚きました。本当に強い、熱い、情熱を持っているお方でお芝居というものを教えてもらいました。本当にお疲れ様でした』(二宮)


 
蜷川さんと二宮、2人の出会いは14年前にさかのぼる。



「’03年に公開された映画『青の炎』で蜷川さんは監督を務めました。その主人公を演じたのが、当時19歳の二宮だったのですが、まだ俳優としての実績も少なく、“人気アイドルが蜷川に抜擢された”といった報道が多かったですね」(芸能関係者)



だが最初の台本読み合わせは惨憺たる有様だったという。どうしてもテレビドラマ風のイントネーションになってしまう二宮に、蜷川さんは厳しい言葉を放った。



「いまは『嵐』じゃねえんだぞ。本当の二宮君を見せろ、隠された喜怒哀楽を出せ!」
 


そして蜷川さんは、こんなアドバイスをしたという。



「怒っているときや悲しいときでも、逆に笑ってみせるほうが、より感情を表現できることもあるんだ」

 

二宮はそんな蜷川さんの一言一言をまるでスポンジが水を吸い込むように、どんどん吸収していったのだ。無事撮影が終了したころ、蜷川さんは教え子・二宮へのメッセージをつづった手紙を本誌に公開している。



『いざ読み合わせすると下手で最悪、家へ帰って女房に言ったんだよ。「二宮君、下手でさァ」って(笑)。でも撮影に入ったらすごくよかった。勉強したんだね。頭よくて勘もいいから、“こうならないかな”って言うだけでわかってくれて、あとはほっとけばよかった』(本誌’03年3月25日号) 



“世界のニナガワ”の指導で二宮は役者として覚醒する。この手紙も、彼にとって大きな自信となったに違いない。3年後の’06年には映画『硫黄島からの手紙』に出演し、その演技力がアメリカでも高い評価を受けた。‘03年、本誌が映画会社で『青の炎』について、蜷川さんをインタビューしたときのことだった。



「ニノはね、すごいんだよ」

 

ニコニコしながらそのセリフを連発する蜷川さんへ挨拶するため、取材現場に現れたのが、藤原竜也(33)だった。藤原といえば、’97年に蜷川さんが演出した舞台『身毒丸』でデビューしており、“蜷川門下生”の代表格だった。そして彼が立ち去った後、蜷川さんは笑ってこう言ったのだ。



「アイツさ、実はニノに嫉妬しているんだよ。『青の炎』の撮影現場を見に来たときに、オレが『ニノの(演技が)がいいんだよ』なんて、言っちゃったものだからね。だから今みたいに、こまめに挨拶に来たり、本当に困っちゃうよね」

 

その心底楽しそうな口ぶりからは、弟子たちへの深い愛情が感じられた。‘11年の蜷川さん演出の舞台『あゝ、荒野』には嵐・松本潤が出演した。



「劇場には、二宮君もやってきて、蜷川さんに挨拶をしていました。蜷川さんは『また何かやろうよ』と誘いの言葉をかけ、それに二宮君もすごく乗り気でした」(舞台関係者)

 

実は蜷川さんの二宮への“手紙”はこんな言葉でしめくくられている。

『また一緒に仕事しような。早くしないと俺は死んじゃうぞ(笑)』



“約束の舞台”は実現しなかったが、蜷川さんからの魂のメッセージは二宮の俳優人生を炎のように照らし続けるに違いない。》



二宮和也と蜷川幸雄の絆を強調するだけでなく、和也の役者としての才能を賞讃し、さらに蜷川幸雄の一番弟子と誰もが認める藤原竜也(34)を軽くディスってまでいます。和也の立場から見れば、まさに至れり尽くせりです。ジャニーズ事務所はこのようにしてメディアに君臨しているわけです。いうことを聞かないのは「主婦と生活社」くらいのものです。



こうした、私から見れば過保護な状況が何を生み出しているかといえば、和成の蜷川幸雄への追悼のメッセージをご覧いただければ一目瞭然です。



「今回の訃報を聞き、驚きました。本当に強い、熱い、情熱を持っているお方でお芝居というものを教えてもらいました。本当にお疲れ様でした」



え? ほんとうはもう少しあるでしょ、と思って探しましたけれども、ほんとうにこれだけです。なんというありきたりで薄いコメント。これでは一流芸能人として独り立ちしているとは、とてもではありませんが、いえません。



いいことか悪いことかは別にして、どんな場合でも自分の発言をなんとかしてメディアに取り上げてもらうべくアタマをひねるのが、いまの芸能界です。そうしろとはいいません。しかし和也、あまりにも極楽とんぼです。



二宮和也に限らず、嵐がこのまま30代、40代を過ごしてしまうようでは、やがてファンにも呆れられるときがきます。飽きられる前に呆れられます。はやく過保護にさよならすること。SMAP超えは、それからだと思います。



こんなエラそうな私でございます。しかもただいま、ジャニーズキラー、「主婦と生活社」の『嵐、ブレイク前夜』をもういちどじっくり読んで、SMAPを超えるそのときに備えております。ごひいきのほど、よろしくお願いいたします。(了)




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