強烈な自己愛と思い込みの激しさで周囲を圧倒し続ける藤原紀香（44）です。片岡愛之助（44）との入籍も意表を衝く急転直下のドタバタ劇でした。おかげさまで、てっきり私は紀香が妊娠したに違いない、実力行使のデキ婚だ、と思い込んだものです。というか、まだその可能性を捨て切れずにおります。
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そんな紀香の動向がリアルタイムに知れるブログ『氣愛い喜愛で♪ノリノリノリカ ★NORIKA's sensation★』をときどき覗きます。恐いもの見たさと、なぜかイヤな目に遭わされたいという自虐的な気分とが半々です。
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だいたい、このブログタイトルのように、わざわざ旧漢字を使ったり、あるいは読み替えをしたりして言葉に特別な意味をもたせようとするやり方は、あまりにも安直で嫌な感じがします。駄洒落も。しかも本文ではこれにさらに能天気なオカルト趣味とスピリチュアリズム、健康志向が加わるのですから、まさに安直さ、いかがわしさのフルオプションです。
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では、最近少しばかり話題になった５月22日付のブログを覗いてみましょう。実際は行間が意味もなくバラバラに開いていたので、読みやすいように詰め、適当に段落分けをしてあります。
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［ダイエットは明日から～でなくて、満月から。］
甘くて美味しいものを目の前にすると、
「ダイエットは明日から～☺︎」
なんて、いつも言ってしまいそうになりますが
今日は、満月です
ということは、これから月が欠けていく時。
欠けていくパワーに沿ってダイエットを始めると、
成功しやすいこと、ご存知でしたか？
逆を言えば、
月が満ちていく時期は
途中で挫折したり、いくら頑張っても効果はあまりでないことが多いです。
満月から欠けていくこの時期は
体に溜まった老廃物や不要なものを
捨てるのに適した時期、だと言われています。
月の影響は、人に、
とくに女性には大きいですよね。
節制だけでなく、マッサージなども
いつも以上にカラダに作用してくれるかんじなので、
毎月やってくるこの時を
なんとなくだけど、意識して生活しています
不要なものを捨てることで
新しいエネルギーが湧き、
心身ともに美しくなりやすいこのチャンスを
毎月、逃さないでくださいね
ということは、、、
断捨離もスムーズにいくのかな？笑
今朝は4時半起きで撮影です
おやすみなさいませ
の。
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まあ、根拠のない、トイレのカレンダーにでも書いてありそうな雑文です。これにはネットでも「月の満ち欠けよりも、生理周期を意識したほうが……」と批判が上がっているそうです。もっともなご意見です。
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月の満ち欠けをウンヌンするなら、まずはご自分のムーンフェイスをなんとかしていただきたいものです。あ、そうか。すでにそこがリンクしているというわけですね。満月様顔貌。ほんとうは「まんげつようがんぼう」と読みますけれども、紀香の場合は「まんげつさまがんぼう」です。イライラしているものですから、お見苦しい罵詈雑言、申しわけございません。
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それと「断捨離もスムーズにいくのかな？笑」のくだりがジョークとして成立していませんね。ご本人はどのようなつもりでこれをお書きになったのでしょう? 気になります。すみません。気になりません。そんなことはどうでもいいです。
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藤原紀香はほとんど無自覚、無防備に井戸端会議レベルの内容をブログに上げてしまいます。だいたいにおいて個人のブログとはそういうものですけれども、やはりメディアで仕事をする芸能人、半公人としては、なんの裏付けも根拠も、また現状での一般的な評価も示さずに、それが役に立つなどという話をするのは、いささか軽卒のそしりをまぬがれません。
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とくに直接、健康に関連する記述には慎重になっていただきたいものです。ダイエットなど、あるときにはブームであっても、実際には効果がなかった、あるいはかえって健康に悪影響をおよぼしていた、という例も少なくありません。たとえばコーヒー浣腸だとか、ひどく偏った食事だとか。
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しかしまあ、藤原紀香はそんなことはおかまいなし、最近では水素水にたいへんご執心のようです。このあたり『日刊サイゾー』（2016年５月23日配信）は以下のように書いていました。
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《藤原といえば、“水素美容”にどはまりしていることで有名。水素水は、飲料水としてだけでなく、野菜を洗う際にも使用。ブログには「水素クリーム」「水素カプセル」「水素浴」といったワードがたびたび登場するほか、オフィシャルセレクトショップ「紀香バディ！コム」では、「マーメイド水素バブルバス」や「ケータイ水素マルチポッド mallon」なる商品を販売。テレビでも、たびたび「水素はこれから、人間を救っていく」「（水素は）サビを取る感じ」と、そのすばらしさを説いている。
しかし、水素による美容・健康効果は科学的根拠が薄く、「インチキ美容」「ニセ科学」などと言われることも。国民生活センターも、水素水は健康増進に寄与するものではないとして、関連商品の購入に注意を促している》
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商売にしてしまっているわけですか。これはちょっとマズいですね。効果効能がまだよくわかっていないものを売るというのもマズいですし、いたるところで水素水の宣伝をしているというのも、スティルスマーケティングの匂いがしてよくありません。
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しかもそれ以上に、藤原紀香は梨園の妻なわけです。その立場からすると、オフィシャルセレクトショップの仕事というのは、女優業との二足のわらじに次ぐ三足目のわらじということになります。二足のわらじでさえ異論があるのです。このあたりの無神経さは紀香ならでは。梨園になじむのはまだまだ遠い先のことのようです。
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さらに『日刊サイゾー』には続けて、藤原紀香がお月さまだけではなくて、風水だとか魔術だとかにもお詳しいようすだと書いてありました。
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《明らかに、自分磨きを通り越した何かに取り憑かれているように見える藤原だが、過去に彼女のレギュラー番組を担当したテレビ関係者は、こう明かす。
「もともと風水などの類にはまりやすい藤原ですが、周囲を巻き込むことも多いため、関係者はたまったもんじゃない。担当マネジャーは集合より1時間前に楽屋入りして、“魔除け”のために月桂樹の葉を炊かされていますし、彼女が突然『方角が悪いから』と言い出してロケがばらしになったことも。彼女の奇行の数々は、関係者の間でもすっかり笑い種になってますよ。本人はそんな現状に、全く気付いていないようですが」》
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うーむ。これは私の偏見ですが、こうしたオカルトや似非科学にとらわれてしまう人というのは、やはりたいへん自己愛が強いですね。世界を理解したいという欲求が「科学」に向かわずにオカルトや「似非科学」、あるいは安っぽい宗教などに向かってしまうのは、理解の目的が真実ではなくて、自分に対する保障だからです。
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こういう人は、世界と自分とは等価であるという前提で生きていて、なんとかしてその世界と対峙する手段を手に入れたいと考えています。内心で。もちろん自分がいなくなれば自分にとっての世界も同時に意味を失うので、世界と自分とは等価だというのは一面で真実です。しかし、やはりいささかドン・キホーテ的な世界観ではあります。
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まあ、こうしたタイプの人間について簡単にいってしまえば、とりあえず手っ取り早くいっぱしのクチをきいていたい人ということです。しかも世界や宇宙についてまで。
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藤原紀香の月、風水、気功、それから水素水なども、ですから世界と対峙するためのフィルター、読み替えの装置ということがいえます。それ自体の正当性の危うさには、きっとご本人も気が付いているはずです。こうした事柄をアタマから丸ごと鵜呑みにしている人というのは、実はそれほど多くはありません。
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たとえば、風水を信じているといってもなにからなにまで風水に頼っているわけではないはずです。せいぜいが家の外壁を黄色のペンキで塗るくらいまで。知らず知らずに適当なところで調節をしているわけです。
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で、さらに偏見をいわせていただくと、こういう人は現実的には社会から一歩引いたような環境にいるか、または埋もれていると自ら感じている場合が多いように思います。ですから、この月の話や魔除けの話を読んだときに、紀香、いきなりオバサン臭くなったなあ、と思いました。
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オバサン紀香がまたしょうもない話を井戸端会議でもあるまいに、という感じです。これを劣化と呼ぶ向きもあるようですが、これがこの人の素なのだろうと私は思います。この人はこの人なりにずいぶん背伸びをして生きてきたのです。決して嫌みではありません。嫌みっぽいですけど。
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愛之助にとって紀香がオバサン臭くなるのは大問題です。なにしろ結婚発表会見で「こんな素晴らしいお宝をいただいたのですから」とかなんとかのたまわっていた調子のいい男です。そのお宝が年を取ってしまったら、それはたいへんなことです。
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しかしそれ以上に、こういったオカルトや似非科学的なものが食事など健康管理に姿を変えて毎日の暮しを侵犯してくるというのも、いかがなものなのでしょう? 私からすれば、藤原紀香は着々と浮気される条件をととのえているように見えてなりません。自分から不幸を呼び込む典型的なタイプです。
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梨園で孤立し、夫の支えすらなく、なにがなんだかよくわからない念仏だか呪文だかを一心不乱に唱えながら、さらにどんどん不幸になっていく紀香の姿が目に浮かびます。
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だがしかーし、間一髪のところで突然「ほんでな、ほんでな」とすり寄って呆れたリアリストぶりを発揮するのも紀香だ、という予感がないわけでもありません。そこのところがとっても、オカルト以上に不気味です。（了）
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