2016年5月5日木曜日
『白熱ライブ ビビット』の真矢ミキ、程度が低すぎ!!
オリエンタルラジオの中田敦彦(33)が、『白熱ライブ ビビット』(2016年5月4日放送)で前週に続いてベッキー(32)への考えを述べていました。前回はベッキーが『週刊文春』にあてた手紙についての指摘がほとんどでしたが、今回は不倫騒動そのものにも少し踏み込んだ内容になっています。
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前回、中田敦彦が語っていたのは、私としてはあたりまえのことばかりで、実際に放送終了後に寄せられた視聴者からの反応も「8対2で『あっちゃんよくいってくれた』というものだった」そうです。
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では今回あっちゃんがなにを語ったかを整理しておきましょう。すでにご承知の方は飛ばしていただいてけっこうです。まずは『デイリースポーツ』2016年5月4日 発信分からの抜粋です。
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《この日も中田の「不誠実でずるがしこい対応。公的に説明するべき」という発言に対し、真矢は「公的に謝れというのは違う」と持論を展開。「まず奥様に謝るべき。そして迷惑をかけたお仕事関係、ファンには謝っても、私たち全員に説明なくてもいい」と、中田が求める記者会見には首をかしげた。
だがその言葉に、中田はわざわざ手を挙げて発言機会を求めると、再度「公的な説明は必要」と反論した。(芸能人は)国の仕事をし権力を持った公人に準じ、ベッキーは準公人で影響力を持った人であると定義した中田。「その影響力に企業はお金を払っていた。なぜそんな力を持っていたか。国民の信任に由来している。いろんな人がベッキーが素晴らしい人間で、実績があるからと信じていた。その言葉を信じてたんです。それを裏切った事に対して説明する責任がある」と語気を強めた。
そんな中田を、真矢は「でもあっちゃんも準公人なわけですよ。とても影響力ある方なんですよ。だから“あざとい”という言葉を使うと、国民を誘導してしまう」とたしなめた。
だが中田は、「(芸能界で)僕は少数派ですよ。いろんな番組で擁護している意見が多い」とバッサリ。「私は擁護していない」という真矢に対して「真矢さんが擁護してるしてないでなく、各番組でベッキーがそろそろいいじゃないかという意見が多くて、それすらも誰かを傷つけてると思う。だから僕は僕で意見を言う」と、最後まで自説を貫いていた。》
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関係のない話ですが、このあたりのしっかり予習してきました感と語り口は、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)、もしくは『やりすぎ都市伝説』(テレビ東京)のあっちゃんを思い出させましたね。
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あとおもしろかったのは、「各番組でベッキーがそろそろいいじゃないかという意見が多くて、それすらも誰かを傷つけてると思う」とあっちゃんが語ったところでの、番組レギュラー国分太一(41)の反応です。
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国分太一(41)、この少し前、どこかのバラエティで、ベッキーの復帰について「DASH村でもいいかもね」と、お気楽発言をしていたらしいのです(ネットニュース「恋愛jp」2016年5月3日)。「DASH村」ファンは猛反発。この日もいたたまれなかったろうなー。
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で、『デイリースポーツ』では漏れている内容があるので『スポニチアネックス』(2016年5月4日発信分)からも抜粋しておきます。
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《中田は「(批判と擁護の)両派がいるのは分かる。言いたいのは、ベッキーは長きにわたってイメージのいいタレントだったが、そのことが問題を大きくしたこと」と指摘。さらに「その発端がLINEの流出だった」と問題の本質に触れた。
ベッキーが文春に渡した手紙の内容に関して「一文字もLINEのことに触れていない。逆説的に言うと、あのLINEが本当だったということを言ってるようなもの。それに(LINEの内容に)触れられたくないからそれに触れずに、間接的に文春を通して、触れられたくないことだけをお伝えしたかのように、僕は見えてしまう」と持論を展開。続けて「その対応は不誠実でずる賢い。それがベッキーの人間性だとしたら、今回の不倫は悪質なもの」とばっさり。強い論調に再び批判が起こることも覚悟の上で「いろんなことを言われますが、僕の意見は変わらない」と揺るがなかった。》
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うむ。あっちゃんは芸能人は準公人とみなされる点と、ベッキーの芸能人としての価値は「イメージのよさ」にあったという点に立脚して批判をしているわけです。
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つまり、これまで大金を稼ぎ出していた「イメージのよさ」を支えていたのは多くの一般の人々がベッキーに対して抱く印象であり、ある企業が高い契約料を支払ってまでベッキーをCMにキャスティングするのも、ベッキーの向う側に、この、ベッキーに好感をもっている大勢の人々がいるからだ、という指摘です。ベッキーが奨めればたくさん買ってもらえるかもしれない。
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しかし、今回の一連の騒動で、実際のベッキーはその印象通りの人間ではなかったことが露呈してしまった、と。つまりベッキーに「好感をもっている人々」は、きついいい方をすれば、騙されてベッキーの商売に利用された、ということです。なので、準公人としての責任上も、公の場できちんと説明し、謝罪するのはとうぜんである、ということですね。
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準公人とは、社会に大きな影響力をもっていて、それがゆえにプライバシーの一定の制限と、社会倫理や規範に対して厳格であることが求められる人のことです。悪いことをすれば名指しで叩かれますし、公的な謝罪も必要です。
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あっちゃんのいっていることはまったくの道理だと私は思います。しかもあっちゃんのこの批判には、少しも感情論が混じっていません。ベッキーが好きだとか嫌いだとかはもちろん、裏切られて腹が立つなどどいう憤りからも関係のないところで終始展開しています。私などは単純に「ウソをついたのだから謝れ」と思ってしまいますけれども。
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このように熟慮したうえでのあっちゃんの批判に対して、真矢ミキ(52)という人はほんとうに困ったものです。前回放送でのミキに対して「報道に向いていない」という批判があったそうですが、私もそう思います。
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まずは、「公的に謝れというのは違う」「まず奥様に謝るべき。そして迷惑をかけたお仕事関係、ファンには謝っても、私たち全員に説明なくてもいい」というのは、典型的な内輪の論理です。
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これ、風邪を引いて仕事を休みました、そして知り合いの家族にもうつしてしまいました、というときの対応とまったく変わらないではありませんか。社会的な視点がすっぽり欠けていて、身の回りのことしか見えていないのです。
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そんなミキに「だから“あざとい”という言葉を使うと、国民を誘導してしまう」とかいわれてもねえ、ですよ。だいたいにして、これくらいの発言で誘導されていたとしたら、毎日毎日、朝っぱらから小倉智昭(68)のいいなりですよ。ミキ、報道やマスコミに関する感覚がメチャクチャです。
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あとなにをいっていましたっけ? ああ、「でもあっちゃんも準公人なわけですよ」とか「私は擁護していない」ですか。これ、言葉づかいはていねいなんですけれども、残念ながら理屈としてはまったくの口喧嘩レベルとしかいいようがありません。ひらたくいえば「そういうあんただって!!」とか、「そんな言葉はつかってない!!」と同じことですから。
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芸能界での温度感が一般社会と大きくズレる原因が分かったような気がします。前回のあっちゃんの発言に対して「よくそんな酷いことがいえるな!!」とキレたとかいわれている宮迫博之(46)も典型的な内輪の人で、井の中の蛙です。46歳? あージジくさい。
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あるいは、もしかしたら真矢ミキにはある事情が引っかかっていて、ベッキーに厳しい批判を展開するあっちゃんを「たしなめた」り、また「首をかしげた」りしなければならないと思っているのかもしれません。まあしかし、それならそれでその立場を明らかにしないとね。これについてはあとに述べます。
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それからおもしろかったのは、あっちゃんが、「各番組でベッキーがそろそろいいじゃないかという意見が多くて、それすらも誰かを傷つけてると思う」と語っていた場面です。レギュラーの国分太一(41)からはなんの反応もなかったみたいですけれど、なにを考えていたのでしょうね。
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実は太一、ベッキーが復帰するなら「DASH村でもいいかもね」とお気楽にどこかのバラエティで語っていたらしいのです(ネットニュース「恋愛jp」2016年5月3日)。案の定「DASH村」ファンからは猛反発。やはりこの男も内輪の住人だったということなのでしょう。
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そもそも『白熱ライブ ビビット』は「芸能ニュースや時事問題を主軸に、『ビビットファミリー』と呼ばれる曜日別パーソナリティーが本音でぶつかりあい、生放送で白熱した激論を展開する」(Wikipedia)がウリだったはずです。
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しかしながら「報道に向いていない」真矢ミキとのんきな太一オジサンでは、そこらへんの口喧嘩みたいなレベルの仕切りしかできていないのが現状です。もし万一、番組として中立性を保たなければならないのであえて異を唱えました、などとミキが考えているのなら、これもまた難儀なことです。中立性を保つのと無化するというのとは違いますし、だいたい中立ってなに? という話です。
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そうそう、それから、あんまりストレートなものいいをするので、あっちゃんがホサれるのではないかとご心配の向きもおいでのようですが、その心配はないと思います。そもそもベッキーがこのまま消えたとして、不利益をこうむる人はそれほど多くはありません。
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サンミュージック以外のプロダクションはむしろいなくなってくれたほうが仕事が増えて大喜び。メディアにしてもベッキーを叩かれて困るのは復帰ができてからの話で、現状では、視聴者の反感を買う怖れのあるタレントをあえて使う義理も勇気もありません。
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つまりあっちゃん、ベッキー批判でそんなに敵を増やしてはいないのです。まあ、具体的にいえば、アタマを抱えているのは、本人とサンミュージックの社長および所属の竹山隆範(45)とか、擁護発言をしてしまっているお友だちの近藤春菜(33)くらいのもの、という感じです。
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番組の担当プロデューサーにしても、一見したところは目論み通りに議論が沸いてくれたので、してやったりの気持ちでしょう。とりあえず話自体はこれでひと段落ついていますし、内心あっちゃんさまさまなはずです。
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さて、先ほどの思わせぶり。真矢ミキが引っかかっているのかもしれない、ある事情についてです。たぶんもうすでにお気づきになっていらっしゃると思います。お気づきになっていなくても、あきらめないで〜。そう、『悠香』(福岡県)の「茶のしずく石鹸」アレルギー事件です。
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これは2005年から2010年にかけて延べ約467万人に販売された「茶のしずく石鹸」約4,650万個について、含有する小麦加水分解物による、小麦アレルギーを発症する事例が全国で発生したというものです。
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厚生労働省の把握では、被害者数は471人で、うち66人は、一時、意識不明になるなどの重い症状だったといいます。これ、そうとう大規模かつ深刻な事件だったのです。
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さらに元々は小麦アレルギーがなかった人もこれを契機に発症し、小麦由来の食品は一切食べられなくなってしまったケースもあります。たいへんな健康被害、生活被害なわけです。
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ちなみに私の知り合いにもひとりアレルギー発症の寸前までいった女がいて、「左の頬がぐいっとせり上がって、左目が吊り上がったようになって、どうしようかと思った」と語っていました。ちょっと見てみたかったですけど。
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この「茶のしずく石鹸」のCMに2008年8月から出演していたのが真矢ミキでした。あの高飛車で高慢ちきな「あきらめないでえ〜」が蘇ってしまったではないかとお怒りの方々、もうしわけありません。
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あのとき、厚生労働省からアレルギー発症の発表があったとき、真矢ミキはコメントのひとつを出すわけでもありませんでした。それ以降もいっさい口をつぐんでいましたから、ほとぼりが冷めるのを待っているのだなあ、と思いましたよ。
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もちろん、現状の契約慣行からいっても、違法に製造販売されたもので、あらかじめその事実を把握していないかぎり、CM出演タレントに商品トラブルの責任を求めるのは酷な話です。
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しかしながら、さきほどのベッキーのCMのところでもふれたように、『悠香』から支払われたギャラは、真矢ミキの向こう側に、真矢ミキに好感をもっている大勢の人々がいるからこそ、なのです。真矢ミキが奨めればたくさん買ってもらえるかもしれない、ですね。
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で、この「真矢ミキに好感をもっている大勢の人々」のなかの決して少ないとはいえない人々が、今度は騙されて利用されるよりももっと酷い目に、アレルギーにさせられているわけです。真矢ミキは結果的に自分のファンを深刻に傷つけたのです。
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ん? 真矢ミキに「茶のしずく石鹸」アレルギーが出たという話は聞きませんねー。自分は使ってなかったんでしょうかー? だとしたらミキ、ホントにいいところ取りですねー。まあ、日本のコマーシャルなんてこんなものです。本当によいと思って奨めてくれる人がいるのやら、です。
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真矢ミキに法的な責任はありません。ですけれども、被害を受けた多くの人々の気持ちを考えれば、なにがしかの対応があってしかるべきだったと思います。少なくとも、そこのところを頬かむりしたまましたままで『白熱ライブ ビビット』のMCはムリだと私は思います。
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なにしろ「芸能ニュースや時事問題を主軸に、『ビビットファミリー』と呼ばれる曜日別パーソナリティーが本音でぶつかりあい、生放送で白熱した激論を展開する」『白熱ライブ ビビット』です。しかも企業や社会、そして個人の社会的責任(Social Responsibility=SR)というのは、いまや真剣に議論されなければならないテーマのひとつです。
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あっちゃん、ミキや太一がどんなにダメMCでも、その調子でガンバレ!! あとはただただテレビでの見た目の印象に気をつけていれば大丈夫。といっても笑福亭鶴瓶(64)みたいにただへらへら笑っていればいいのさー。ガンバレあっちゃん!! 子どもが見てるぞ!! あっ、私も。(了)
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