ジャニーズ事務所から目が離せません。一連のSMAP関連の騒動があって、やたらと気が強い姉、メリー喜多川（89）と同性愛者の弟、ジャニー喜多川（84）の長い長〜いドラマがあって、芸能プロダクションとしての生長の闘いがあって、所属タレントのプライベートにまで及ぶ封建的な独裁専制があって、しかもそれはいまや熟れすぎた果実のように……、と、興味尽きせぬ話題が満載です。
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ちなみに、まったくあり得ない話ですが、いま『ジャニーズ事務所物語』などというものをテレビドラマ化したら、視聴率、軽く50％は超えるでしょう。メリー、ジャニーの生い立ちからはじめれば１話完結、１シリーズ12話で24シリーズくらい、まったく息をもつかせぬ展開で簡単に転がしていけます。テレビドラマに限らず、ありとあらゆるコンテンツ製作者はどうしてここに目を付けないのでしょう。
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あ、これを“タラレバ”の話というわけです。でもマジメな話、ジャニーズが圧力をかけてくるといったって、要するにタレントを出さない、版権を引き上げるくらいのものです。あと製作陣への嫌がらせ。そんなものはテレビ局がケツ持ちをすればなんとかなります。どこかで思い切ってやらないでしょうか? EXILE使って。トシちゃん役HIRO（五十嵐広行、46）で。
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この話、一気にハリウッドに話をもっていったら、どうでしょう。Cool Japanなんてワケのわからないものよりも、よっぽど注目されること確実です。『MISHIMA：A Life In Four Chapters』（ポール・シュレイダー、1985）や『The Yakuza』（シドニー・ポラック、1974）で驚かされたあのリサーチ力でガンガン掘り下げてやってほしいものです。で、『HEROES』（2006〜）のMasi Oka（41）や真田広之（55）やらが歌って踊る、と。EXILEは英語が喋れないのでハリウッドは不可。
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そうそう、それでもって見どころ満載なジャニーズ事務所は、さらに時限爆弾も抱えています。時限爆弾とは、事務所の全権を掌握しているメリー喜多川の健康問題。なにしろ89歳ですから、いつなんどき、というか数年以内には何かが確実に起こります。申しわけないですけれども。
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メリーのＸデーを睨みつつさまざまなドラマが交錯するタイムリミットアクションの趣もあって、ジャニーズ事務所物語は、これからさらに緊迫の度を加えつつますます盛り上がっていきます。で、ついにそのときがきたら、コントロールを失ったジャニーズ事務所はあえなく崩壊……。うむ。ドラマチックではありませんか。
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そんなこんなのジャニーズ事務所でいま現在の一番ホットな話題といえば、やはりいうまでもなく中居正広（43）の去就を中心とするSMAP解散問題でしょう。少し食傷気味になったところへナイスなタイミングで火に油を注いでくれたジャニー喜多川の「SMAPの解散はない」発言については、一昨日の当Blogに書きました。あ、その記事のなかに１ヵ所間違いがありましたので、ここでちゃっかり訂正させていただきます。
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ジャニー喜多川の「SMAPの解散はない」発言が出た記者会見は５月４日に行われたと書きましたが、正しくは５月２日、『ジャニーズ･フューチャー・ワールド from 帝劇 to 博多』の製作発表および主演を務めるジャニーズJr.内ユニット・Mr. KING平野紫耀（19）への取材会の席上で発言されたものでした。ここに訂正してお詫びいたします。
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５月２日の記者会見のようすがなぜ５月５日になってから「爆弾発言」として大々的に報道されたのかというと、３日、４日は別のジャニーズネタがあったからだそうです。それでジャニーズ事務所のほうから“情報解禁日”が５月５日に設定されたということです。速報性がイノチの新聞記事のスケジュールまで決めるなんて、スゴいなー、ジャニーズ。
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ちなみに2日には中山優馬（22）の主演舞台『それいゆ』、3日にはKis‐My‐Ft2、藤ヶ谷太輔（28）の主演舞台『TAKE FIVE2』の会見がそれぞれ開かれています。で、記事の掲載はそれぞれ翌日の３日、４日になった、と。
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おっと、通りがかりの知り合いからチェックが入りました。『それいゆ』にしろ『TAKE FIVE2』にしろ外部公演なので、ジャニーズの一存で記事の出稿を遅れさせられない。だから『ジャニーズ･フューチャー・ワールド from 帝劇 to 博多』が後回しにされた、なのだそうです。なるほど。
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それにしても、中山優馬もKis‐My‐Ft2もMr. KINGもジャニー喜多川派です。飯島三智（59）の抜けた穴はものすごく大きい、と改めてつくづく感じますね。
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まあ、通りがかりの知り合いに釘を刺されましたけれども、ジャニーズ関連の報道に接していれば、いやでも疑い深くもなるってものです。先日も東京スポーツが報じた、飯島三智、地下アイドルグループをプロデュース!! というニュースがガセだったとバレたばかりです。
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スポーツ紙は完全なガセというのがあるので怖いです。それに乗っかってさらにセンセーショナルに書きたてるメディアもありますし。私もちょっと乗せられてしまいました。と、またもエクスキューズでした。
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でもって、中居正広の去就については、ジャニー喜多川が「SMAPの解散はない」と大見得を切った後も、事務所が心よく思っていないらしい熊本への支援に再度、出かけるなどしていますから、またまたよくわからなくなっています。
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中居正広の熊本への支援活動を事務所が心よく思っていないと思われる根拠は、これに関するテレビ報道にジャニーズがNGを出したことです。しかしテレビ局がいちいちお伺いを立てるなんて、ジャニーズ事務所、スゴいですねー。
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なぜNGかというと、５月１日に放映された「嵐」による熊本応援CMのインパクトを薄めたくないという意向が働いているとのことです。まあ、単純に中居正広がメリーとジュリー景子（49）に嫌われているからだ、という説もあります。
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しかし、それやこれやで考えていくと、ジャニー喜多川の「SMAPの解散はない」発言の意味について一昨日書いた当Blogの記事も、もう一度見直す、というか、それに加えてもう一通りの見方も示しておくべきだろうと考えたわけです。ようやく本題です。
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一昨日の見立ては、メリーに首根っこを押さえられているジャニー喜多川が、独断で自分の意見を述べるはずはない、あの発言はおそらくメリー喜多川の合意のもとで発せられていて、そこにジャニーズ事務所としての意向を読み取ろう、というものでした。
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去年９月、ジャニーは、国分太一（41）の結婚報告の際の「結婚するのがあたりまえ」発言で大恥をかきました。メリーとジャニーの力関係の差はむかしから圧倒的です。その姉ちゃんにも、きっときっときつーくたしなめられたに違いない、と私は考えていました。
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で、それにコリゴリしたジャニーは、以後の発言に十分注意を払っているだろうと思ったのです。ですから今回はジャニーズ事務所が、SMAP、とくに中居正広について、事務所に残留する見通しが立ったので、ジャニーに「SMAPの解散はない」といういいかたで公表させたのではないか、というのが見方の大筋でした。
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だがしかし、中居正広の「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」だかのゲームアプリのCMを見たり、熊本での支援活動の扱いを知ると、どうも違うのではないのかな、という気もしてきます。このCM、いったい誰がやらせたのでしょうね?
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中居正広とはむかしから仲がいいといわれているナインティナインの岡村隆史（45）の『オールナイトニッポン』（ニッポン放送、５月５日深夜）での発言はストレートで強力でした。『日刊サイゾー』（2016年５月６日発信）から、関連部分を抜粋しておきます。
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ちょっとわかりずらいところがあります。岡村隆史の発言にある「みんながスーツ着て謝った」のは、いったんは解散しようとしたからであって、それを潰された本人たちにしてみればイヤイヤの対応だった、そしてそれを放送されたことは屈辱でしかなかった、ということを前提としてアタマに入れて読んでください。
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《「それやったら、あの『スマスマ』でみんながスーツ着て謝ったのは、なんやったん？ そして、なんで解散説が出たんや？」
「いくらジャニーさんが『解散はないですよ』って言っても、あんだけ“すいませんでした”っていうのをテレビの生放送で流してですよ、いくら『解散はしません』『私たちの子どもです』って言うたとて、世の中的には納得してない」
「解散しませんとか、そういうことは一切、本人らの口から言ってない。これからも頑張っていきますとも、一言も言ってない」
「メンバーが『僕たち解散します』『僕ら辞めます』って言うてもうたら、それで終わり」》
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岡村隆史はこの２日後の５月７日にも、中居正広、笑福亭鶴瓶（64）とともに熊本を訪れ、南阿蘇の避難所などを回っています。ですからこの岡村隆史の発言からは、中居正広がジャニーズ事務所に対していまも一切、態度をやわらげていないようすがうかがえるといえます。
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すると今度は、ジャニー喜多川の発言はただの独断、思いつきであって、ジャニーズ事務所から見ればなんの裏付けも見込みもない雲を掴むような話だった、ということになります。あらあら。
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だとすればジャニー喜多川、飯島三智解雇の遠因をつくり、SMAP解散騒動のときにはなにひとつ助け舟を出さずにいて、そのうえさらにテキトーな話ばかりブッこいている、とんでもなくいい加減なバカジジイといわれてもしかたがありません。
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５月５日の取材会での発言のなかで、ジャニー喜多川は冒頭で次のように語っています。
「はっきりしときますよ。僕は命をかけても。SMAPは我が子と同じですから。僕に相談なしで、絶対ない。そんな心配は全然ないです。解散なんて冗談じゃない。とんでもないね。解散、何回したらいいんだろうね」
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そうはおっしゃいますがジャニーさん。もうすでに木村拓哉（43）と中居正広以下４人の仲は完全に修復不可能になっています。覆水盆に返らず。それともジャニーさんにはなにか一発逆転の秘策があるとでもいうのでしょうか? あるいはやはりジャニーズ事務所として、断固として解散を許さないだけの強権発動の余地が残されているのでしょうか?
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そして、「ジェイ・ドリームなんか知らない」というジャニー喜多川の咄嗟のウソがきっかけで飯島三智を解雇してしまったことがはっきりしたメリー喜多川は、いまいったいなにを考えておられるのでしょうか? はたまた飯島三智退所のあおりを受けて完全に仕事がオーバーフローしてしまっているといわれるジュリー景子は?
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ジャニーズ事務所の記録を、誰かしっかり取っておいてくれればいいんだけどなー、一部でもどこかの学生が卒論に取り上げないかなー、などと思いつつ、私の妄想もまたどこまでも広がります。ん? メリーと近藤マッチ彦は一時期、夫婦同然だった? ……。（了）
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