2016年5月3日火曜日
ベッキーはヤッていない!! という爆問・太田の意味不明
爆笑問題の太田光(50)が『週刊文春』にあてたベッキー(32)の手紙について、『サンデー・ジャポン』(2016年5月1日放送)で、《「ベッキーが一番言いたいのは肉体関係ありませんってことなんじゃないかな」と推察した》そうです。(「デイリースポーツ」5月1日発信)
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どうしてそういう推察が生まれるのかはよくわからないのですが、とりあえずは同番組での発言を『デイリースポーツ』(5月1日発信)から再び抜粋しておきます。
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《司会の太田は「前から思ってたんだけど」と切り出した。ベッキーが手紙の中で、1月6日の会見で川谷との関係を「友人関係」と表現したことを「恋愛関係」と言うべきだったとの反省を綴っていることに、太田は「ベッキーの文章、こういう言い方してるけど、一番言いたいのは、肉体関係ありませんってことを、言いたいんじゃないのかなと思う」と語った。
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続けて「そこを誤解受けてるのを、ベッキーが自分から『私やってません』って言うわけにいかないじゃない。いろんな言い方で言ってるけど、実はどっからが不貞かっていうのは人によって違うけど、そういうことをベッキーは世間に言いたいのかな」と推察した。》
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奇妙な理屈です。「一番言いたいのは、肉体関係ありませんってこと」であれば、1月6日の会見の通りの「友人関係」で押し通せばいいだけです。わざわざ「恋愛関係というべきだった」などと訂正する必要はありません。かえって訂正したほうが怪しまれるというものです。
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光はさらに「ベッキーにとっては、たぶん、挿れてなきゃ(肉体関係ではない)」と発言しています。すると「肉体関係」とはすなわち本番行為であって、後半部分の「 実はどっからが不貞かっていうのは人によって違うけど〜」の意味もわからないでもなくなってきます。つまりABCのCまではいっていない、ということですね。でもってDは妊娠!! おお懐かしい。
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それにしてもお話が局所的、というか局部的になっただけで、いずれにしろやっていないのなら「友人関係」で押すべきでしょう。太田光、いったいなにを考えているのだか。
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えっ? まさか光ったらBまでしかいっていないけれど、Bまでいったのなら「友人関係」でもないし、とはいえ本番行為はしていないので男女の関係だったともいえないし、で、この手紙ではベッキーは「恋愛関係というべきだった」という表現にした、とモジモジ考えているのでしょうか?
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うむ。そうとしか考えられませんねー。光、子どもですねー。ベッキーとしてはスキャンダル発覚当初からの世間一般の見方に加えてその後のゲスッチョ川谷(27)の発言などもあり、肉体関係は否定し切れない、しかもそれを認めないと復帰に向けて前進できないだろう、と考えて渋々「恋愛関係というべきだった」という婉曲ないいまわしで訂正しただけです。
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そもそもそれ以前に、肉体関係の動かぬ証拠を握っているかもしれないセンテンススプリングへの手紙で「友人関係」は通用しないだろうな、と読むのがふつうでしょう。ゲスッチョ川谷の実家のある長崎では、ホテル室内でのツーショットまで押さえられているのですから。
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それやこれやの思惑があっての「恋愛関係というべきだった」を、光ったらまるで中学生みたいに、きっとまだBまでだったに違いない、みたいに……。うーむ。そうなんですよねー、そういう夫婦のカタチでもいいんですよねー、と、つい光んちのことまで想像してしまいましたよ。
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で、さらに笑えるのは、この記事の締めくくりに使われているカンニング・竹山隆範(45)のコメントです。いつもはベッキー擁護に必死な隆範も、ここでうかつに光の珍解釈に乗っかるわけにもいかず、しかしだからといってどうしようもなかったらしく、なかば投げやりなセリフを吐いています。
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《ベッキーと同じ事務所のカンニング・竹山隆範は、詳細は聞いていないとしたうえで、「常識でいうと、そのうちたぶん働きたいんでしょ。働くときはベッキーは、表に出て、こうやってテレビかなにかで言うでしょうね」と語っていた。》
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太田光という人は、これまでにも、こういうズレた発言をたびたびやらかしています。4月24日放送の『サンデー・ジャポン』では、熊本地震の支援活動に対する「不謹慎狩り」に、こんなことをいっていました。『TOPIC NEWS』(2016年4月24日発信)から抜粋します。
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「こういう若い子たちって、一日中テレビ見て『自分もやんなきゃいけないのかな?』って思うけど、『自分には何もできない』っていう気持ちがどんどん溜まっていくと、どっか吐き出したくなるっていうか」
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「でも本当は大半、なんにもできないで当たり前じゃないですか? 自分の生活で目一杯なわけだから、みんな。誰もがなんかやってるワケじゃない」「根底には優しい気持ちとか、日本人って真面目だから、できない、もどかしい自分を責めてる気持ちが他に行っちゃってるような気もして。ちょっと切ないような気持ちもある」
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まあ、ホント太田光ってイノセントです。「不謹慎狩り」なんて、自分の存在を示したい、それを自分自身にも認めさせたいみたいな動機がほとんどだと思いますけれど。ネットの若年寄が、通りかかる誰彼かまわず悪罵を投げつける文句たれジジイになった、みたいな。
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しかしこうなってくると、こんな光にもっともらしい世相批判などをさせておくのはいかがなものか、という気もするわけです。いや、まあ、別に喋らせるな、ではなくて、もっとほかに適任者がいるでしょうというお話です。
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あー、そうか。しかしだいぶわかってきました。いま、太田光のこれまでの発言をいろいろさらっていたのです。世相、社会問題については、たとえばこんなものがありました。
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「別にいいと思うんだよ」「『日本死ね!!!』って、スケールでけぇぞみたいな」「おかしみがあるじゃない」
——『はてな匿名ダイアリー』に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!」の記事について
「高市早苗が電波停止だって。お前の顔のほうが電波停止だよ」「お前の顔、映せねよバーカ!高市おめぇ」「モザイクかけるぞ!」
——衆院予算委員会で高市早苗(55)が、放送法に基づく電波停止の可能性に言及したことについて
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太田光、世相や社会問題を語るときにも、漫才のボケから完全に足が抜け切っているわけではないのです。そして明らかに意図してボケをかましている場合と、意図せずボケるクセが出てしまう場合があります。
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“高市早苗の顔面は電波法違反”発言は、もちろん完全に意図してボケています。それに対して、「『日本死ね!!!』って、スケールでけぇぞみたいな」「おかしみがあるじゃない」のほうは、思わず出たボケです。そして同時にこちらは、いつでも漫才のボケから完全に足が抜け切らない光のスタンスがとてもよく表れた発言だと思います。
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「日本死ね!!!」を「おかしみがあるじゃない」と感じるのはお笑いの感性そのもので、それを「日本死ね!!!」発言の妥当性を議論しているときにもちだしてしまうのは、さらにボケの習性みたいなものです。
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そういうことで考えると、ベッキーからセブンスセンテンスへの手紙に、「一番言いたいのは、肉体関係ありませんってことを、言いたいんじゃないのかなと思う」と反応したのも、意識するしないに関わらずのボケだったのかもしれないのです。ボケたかどうかは、たぶん本人にもわからないところでしょう。
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それでもって、「不謹慎狩り」への妙なシンパシーの表明みたいな、完全にトンチンカンな発言もあるので紛らわしいのです。このあたり、きちんと仕分けて落ち着かせるのが、相方、ツッコミの田中裕二(51)の仕事のはずです。つまり光のトンチンカンには、裕二の力量不足も大きいのではないでしょうか。
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たとえば光が、「一番言いたいのは、肉体関係ありませんってことを、言いたいんじゃないのかなと思う」とベッキーについてグダグダ語ったときに、間髪を入れず「なに勝手に妄想してんだよ」くらいいっておけば、それはボケということで落ち着いたのです。
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ですから、繰り返しになりますが、光のトンチンカン発言の何割かは裕二がしっかりしていれば防げたと思います。その点、同じように世相批評じみた発言が多くなった松本人志の場合は、ひとりでしっかりボケとシリアスの線引きができています。
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これはもしかすると、太田光が立川談志(享年75)を見て育ったからのような気もします。現実にお笑いを取り入れて楽しむ、利用するというのではなくて、いきなりお笑いを生きてしまいたいというような、そんなベクトルが働いているのかなあ、と思います。
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それはシッチャカメッチャカの集団アドリブお笑い番組『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)に復帰した収録後の感想にもよく表れています。『マイナビニュース』からの抜粋でご紹介します。この回は5月7日に1時間スペシャルとして放送される予定です。
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《太田は、1年前の番組スタート当初から、委員会メンバーとして出演していたが、とある事情により番組から"失踪"していた。10ヵ月ぶりに出演する今回は、向上指南を受けるゲスト芸人としてスタジオに姿を現したが、おでこに"レギュラー"の文字を書き入れ、レギュラーへの復帰希望を終始アピールした。
太田はこの10ヵ月間、番組を毎回録画して視聴していたそうで、「うらやましくてうらやましくて、みんな楽しそうにやってるなと思ってたので、今回は念願。ありがたかったです」と感謝。収録は深夜にまで及んだが、「まだまだずっと続けたかった。この時間が終わってほしくないという気持ちだった」と童心のような心境を明かした。》
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たいへんな熱の入りようです。ちなみに「とある事情」というのは、ギャラ交渉の過程で番組の女性プロデューサーと太田光代タイタン社長(51)が感情的にもつれてしまったことを差しています。“失踪”まもなくして今田耕司(50)が番組中で勝手に報告していました。
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で、そんな暴露が行われるくらいの過激なお笑いがウリの『さんまのお笑い向上委員会』です。脅えてしまって、ゲスト芸人のオファーを断る者も少なくないという話です。それなのに「うらやましくてうらやましくて」執着を燃やしていたのですから、太田光のお笑い志向は強烈です。もう少し引用しておきます。
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《「"お笑い怪獣・明石家さんま"と、こうやって絡めることは、われわれにとっては幸福以外の何物でもないですよ!」と力説。さんまにとって、予想外の行動をとる芸人たちをまとめる労力は「マイナスかもしれない」と推測しつつ、「でもわれわれのことを思って、さんまさんはこの番組を続けてくださってるんだと、僕は信じてます」と、その器の大きさに感心していた。
本番中、レギュラー復帰の確約は得られなかったが、太田は「さんまさんが許してくださるなら、出させていただきたいですね」とあらためて要望(していた)。
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というわけで、これから光のいうことは、なにごとにかかわらず、すべていくらかなりとボケの要素を含むと考えて聞くようにしましょう。それにしても『マイナビニュース』の担当ライター、ヘタですねえ。このライターにしろ、裕二にしろ、光が“翻訳者”に恵まれないのには、なにか因縁でもあるのでしょうか。(了)
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