2016年5月9日月曜日
いよいよ大詰め。ベッキー芸能界復帰問題!!
なんだかいよいよ煮詰まってきた感じのベッキー問題です。正直、ベッキーはもうウンザリ、の感じもあります。しかし芸能界、テレビ界ではたったひとり、中田敦彦(33)が正論を吐いて頑張っています。こんなふつうのことをいうのにも頑張らなければいけない状況って、なに? “あっちゃん頑張れ!!”のエールを込めて書きます。
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煮詰まってきたというのは、ベッキー復帰の環境が整ったとか、いわゆるみそぎが済んだとかいうことではまったくありません。サンミュージック、もっといえば相澤正久社長がついに耐え切れなくなった、我慢の限界にきたということです。とても復帰できる環境ではないのに。
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ベッキーが休業をやむなくされて4ヵ月です。サンミュージック全体の売り上げの3分の1以上をひとりで稼ぎ出していたといわれるベッキーですから、たいへんな痛手でしょう。さらにこれにCM契約違反などでのペナルティが一説に4億円だそうです。老舗とはいえ、大手とはいえ、大ダメージだということはわかります。
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サンミュージックは株式を公開していないので、具体的な財務データはありません。しかしおおよその経営体質を窺い知ることはできます。まず、資本金が3000万円と、このクラスのプロダクションとしては少なめ。所属タレントは1月の段階では200人以上といわれていて多め。
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そのうちコンスタントに稼いでいるのは、いま現在はカンニングの竹山隆範(45)と小島よしお(35)くらい。しかし竹山隆範がレギュラー番組を5本抱えているとはいっても、CMの仕事がとれないのでたかは知れています。小島よしおも同じ。
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所属タレントでほかに目立ったところでは安達祐実(34)、塚本高史(33)、スギちゃん(42)、鳥居みゆき(35)、メイプル超合金。あ、太川陽介(57)と森田健作(66)もいました。しかし、このなかのだれもバリバリ稼ぐというタイプのタレントではありません。いまになってベッキーに頼りきりで後続のタレントを育ててこなかったことを悔やんでも、あとの祭りというやつです。
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で、サンミュージックにはグループ企業が4社あります。
「株式会社 サンミュージックブレーン」
———タレント養成校「サンミュージック・アカデミー」の運営。子役、若手をメインとするタレント派遣。(資本金2000万円)
「株式会社 サンミュージック出版」
———音楽著作権の管理(資本金1000万円)
「株式会社 サンミュージック企画」
———CMや番組などの企画制作(資本金2000万円)
「株式会社 サンレボリューション」
———CMへのタレント派遣(資本金3000万円)
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この4社、今年に入るまでは、すべてサンミュージックの二代目社長、相澤正久が代表を務めていました。ところが先ほど確認すると、「株式会社 サンミュージックブレーン」の代表だけが西潟昌平に替わっています。西潟昌平はサンミュージックの古株社員です。
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同時に、全国に15校あったはずの「サンミュージック・アカデミー」もいつのまにか7校に減っています。つまり西潟昌平は「サンミュージック・アカデミー」再構築のために本体から送り込まれたわけです。そしてその本体でも、マネージャー職が次々に辞めているという話を聞きます。はっきりいうとリストラです。
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まあ、いわせていただければ、サンミュージックという会社、典型的なワンマン企業です。いくつもグループ企業をつくるのは節税とか利ざや稼ぎのためということが多くて、それだけでそこはかとなく、社長による私物化の臭いが漂っているわけです。同族企業や田舎の企業グループに多いパターンですね。
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さらに気になるのは、いまのところ、ベッキーの不倫騒動から発した経営危機に対して、積極的な対策を打った気配がないことです。見えてきているのは、人を削り、収益性の低い事業は縮小するという、いってみればもっとも安易な方法だけです。しかもそれらをすべて身内だけで片付けてしまおうとしています。なんともぬるーい感じがします。典型的なワンマン企業でありながらリーダーシップがありません。
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いや、それで会社が保てばいいのです。もちろん。しかしそれはいつまで? いつまでなのかはわかりませんが、サンミュージックはベッキーが復帰して以前のように活躍する日が再びやってくることを前提にして耐え忍んでいるように見えます。ベッキーがこのままいなくなってしまったらどうするのでしょう?
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ですからこの4ヵ月、サンミュージックは、ジリジリと体力を消耗させながら、なんとかメディアを使ってベッキーのイメージ回復を図ろうとしていたわけです。しかし、ことごとく失敗。逆になにかやればそのたびにおおかたの反感と失笑を買う始末です。
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『週刊新潮』が書いた、ベッキーが日本ユニセフに密かに多額の寄付をしていた、という美談記事も、当の日本ユニセフからわざわざ「寄付の事実を公表することは一切ない」という声明を出されてポシャ。
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ゲスッチョ川谷(27)ひとりに責任を押し付けようと「嫌がるベッキーをムリヤリ長崎へ連れて行った」とする記事をこれも『週刊新潮』に書かせたものの、ゲスッチョがセンテンススプリングの独占インタビューを受けたりして、ここれもポシャ。
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ここまで追いつめられてしまって、さてどうするのでしょう、と考えていたところ、すでに相澤正久、我慢の限界を超えてベッキーをこの5月に復帰させる予定で動いていた、というわけです。井上ハム造(59)もそう語っておりました(『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』5月7日放送)。おお、なんと命知らずな。
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もう、これはヤケのヤンパチというか、なにをやってもダメすぎて前後の見境がつかなくなってしまったというか。相澤正久はたぶん、いずれにしろベッキーが復帰できなければ以前のようにはやっていけないのだから、やるだけやらせてみよう。それでダメならそのときにまた考える、結論は早いほうがいい、などと思っているのでしょう。
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これではいくらなんでもベッキーが可哀想です。イチかバチかで人前に立たされて非難囂々、罵声を浴びてソッコー実質引退、なんてことになったらどうします? それはベッキーが自分でしでかしたことの結果なのだからしかたがない、とでもいいますか?
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不倫問題が暴露された当初からですけれども、サンミュージックは契約問題以外はまったく会社としての責任を取ろうとしていません。もっと前面に出てタレントの管理不行き届きを詫び、ひるがえってタレントにはしっかりした復帰へのレールを敷いてやるのが芸能プロダクションというものだと思います。かつてのCM契約各社が憤っているのもこのあたりです。
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このBlogでも何度も書いています。まずはベッキーを説得して記者会見を開かせること、そこではっきりと誰の目にもわかるように仕切り直しをするのがもっとも順当な対応だと思います。それができないのならば、せめてテレビ以外での露出から考えるべきでしょう。
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なんらかの小さなステージに立たせるとか、もっと時間を確保してなにかを学ばせるとか、いろいろ考えられると思うのです。しかしサンミュージックからはなんの気配もありません。ただただ以前と同じようにテレビに出演させようとするだけ。まったく無能です。
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ずいぶん厳しい書き方になりました。しかしダメなものはダメなのです。なのにサンミュージック、中田敦彦の「あざとい」発言と、その舞台となった『白熱ライブ ビビット』(TBS)には猛烈なクレームをつけてきています。そういうヒマがあるのなら、復帰のための道筋をもっときちんと考えてやれよ、です。
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で、『白熱ライブ ビビット』側の反応はいたって冷静、妥当なものです。というか、視聴者受けがよかったこともあって、あっちゃん頑張れ!! のスタンスのようです。それと、これという大物がいないサンミュージックがプレッシャーをかけてきても痛くも痒くもないということでしょう。そのあたりのところ『サイゾー』(2016年5月6日配信)の記事からご紹介します。
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《情報番組として見れば、コメンテーターの正直な感想が求められる中で、中田はその仕事を果たしただけなのだが、芸能界での受け取り方は大きく違う。
何しろベッキーに関しては、近いテレビ復帰の動きがあることがわかっており、少なくとも数名の番組ディレクターがそれを漏らしている。今回、自分のゴシップを伝えた雑誌にわざわざ謝罪文の独占的な掲載を許したのも、雑誌側の売り上げアップに貢献する、いわば全面降伏のようなもの。「これ以上の追及をしないでくれ」と頭を下げた形で、ベッキー側にとっては復帰を進めるためのプロセスだったと思われる。だからこそ、そこに水を差すような発言をした中田に激怒したのだろう。
当然、怒りの矛先は番組サイドにも及んだはずだ。『ビビット』のスタッフのひとりは「こっちでは、中田さんにそういう発言をやめさせろとかいう話にはなっていない」という。
「正直、スタッフ間では中田さんのコメントは好評なんです。学者とか作家とか、肩書は立派でも、話の面白くない人はいっぱいいますが、中田さんはズバリ本音を言ってくれる。それがネットニュースにもなって、番組宣伝にもなりました。だから、姿勢は変えさせたくないというのが番組スタンスです」》
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どんなに老舗で名の通った大手であれ、ダメなものはダメで淘汰されていくのが自然なのです。ダメなものが既得の権威権力にすがっていつまでもズルズルと延命していく世の中は、やがてつまらないことになって衰えます。若い清新な力が伸びないからです。
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同じようなことが芸能界にも蔓延しています。そう、たとえば泉谷しげる(67)の中田敦彦批判発言です。ガッカリです。フジテレビ『ワイドナショー』5月8日放送分でこんなことをいっていました。『マイナビニュース』(2016年5月8日)から抜粋しておきます。
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《歌手の泉谷しげるが、8日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(33)がベッキー(32)を「あざとい」と批判したことについて、苦言を呈した。
中田はTBS系情報番組『白熱ライブ ビビット』で、ベッキーが週刊誌『週刊文春』に直筆の手紙を送ったことを「あざとく感じる」と批判。その発言を受け、中田の先輩にあたるお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(46)がフジテレビ系情報番組『バイキング』で「臆測でそんなひどいことをよく言うなぁ」と反発したことから、ネット上などで話題になっていた。》
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ここまでは状況説明です。付け加えると、ベッキーの問題をいまテレビで取り扱うのはかなり微妙です。擁護すれば視聴者の反発を食らい、逆に叩けば芸能界、テレビ界からは白い目で見られる状況があるからです。芸能界、テレビ界と一般世間とのあいだにねじれが生じています。
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ベッキーの『週刊文春』への手紙を批判した中田敦彦、あっちゃんは、いま芸能界、テレビ界ではまったくの少数派です。しかし一方、世間から見れば大多数の意見の代弁者です。逆に、テレビでベッキーを擁護しているととられる発言をすることは、実は視聴者からの反響を考えれば勇気がいることです。
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で、私としましては是々非々でまともな意見を述べている“少数派”のあっちゃんを支持しています。しかしこれは世間的に見れば圧倒的な“多数派”なのです。多数派に属してものをいったことがほとんどないので、なんとも落ち着かない気分です。自分の意見が多数派のときは、いつもなら黙っています。
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話はそれます。同じような出来事が最近もう一つあって、それはピーター・バラカン(64)が「BABYMETALはまがい物」発言をしたときに、「BABYMETALはなかなか批判しにくいのによくいってくれた」という反応がメディア内にあったと聞かされたときです。
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発言しにくいのは、BABYMETALは大手のアミューズに所属しているし、献身的なファンベースがあるので、という理由かららしいのですが、情けない。こんなことは、まあ、批判して圧力をかけられてからいえ、という話です。どうしてこうもみんな先々に回って自粛、自重していくのでしょう。
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それで、ほう、それじゃBABYMETALが好きな私はいつのまにか圧力をかける側、体制派、主流派ってことか? と驚いたのです。だいたい、ついこのあいだまで、METALを聞くオヤジというだけでデスられていたわけですから。うむ。ここでも業界の内部と世間とのねじれが起こっています。
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話を戻します。こんなねじれ現象もあって、世間からの多少の反発など気にしないヤツということでキャスティングされたのでしょう。泉谷しげる(67)と村本大輔(35)。で、泉谷しげるがなにをいうかと思ったら、以下の通りでした。『マイナビニュース』の続きです。
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《泉谷は「こういうことを言うと話が終わっちゃうかもしれないけど」と前置きし、「とりあえず、タレントは同業者をフォローできないようなことは言うべきじゃないのかな」と意見。
さらに、「なるべく救ってあげたいという気持ちがあるわけだよ。やっぱり、同業者は同業者が守らないと」と主張。中田と親交が深いという泉谷は、コメンテーターという立場の仕事に理解を示しながらも、「(中田は)ちょっと余計なことを言っているのかなという気がする」「やっぱり守ってあげる側に立たないと。仁義から外れるのでは」と同業者の先輩としてアドバイスを送っていた。》
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泉谷しげる、ほんとうにガッカリです。ことの善悪、是非にはふれず、ただただ同業者を守れ、ですか。畏れ入ります。暴力団同士でもそう? まあ、そんなことをしていたら腐って共倒れになるだけです。しげる、いつからそんなにバカになったの?
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ああ、思い起こせば20数年前、『春夏秋冬』の再録音版を聴いたときに、アレンジがU2の『Pride(In The Name Of Love)』そのままでびっくらこいてしまったことがありましたっけ。プライドのかけらもない。あれがバカへのホップ。
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そして2013年だったかの紅白歌合戦でNHKから「いい感じで暴れていただければ」とかなんとかいわれてピエロ役、自分自身のパロディを嬉々として演じてしまっていたのがステップ。
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そして今回の業界内発言でジャーンプ!! ほとほと愛想が尽きました。村本大輔もなんだかんだいってましたけれども、こちらはさらに輪をかけて哀しいバカ。哀しくなるくらいのバカ、ではなくて、そのものずばりの哀しいバカ。ホントにすべて滅茶苦茶ないいがかり。いちおう続けて引用はしておきますけれど、お読みになってご気分が悪くなっても責任はもちません。
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《同事務所で中田の先輩、宮迫の後輩となる村本は、「コメンテーターのコメントはパフォーマンス。ホンマになんとかしたいのであれば本人に直接電話するはず。絶対電話もしてないし、1つの手柄としてしゃべっている」と指摘して中田を批判。「個人を追い込むのに、それを利用するのはどうかな」「自分がこれだけ言えますよ、というのをテレビでアピールして」と苦言を呈した。
続けて、「"あざとい"と言う人は、自分にその考えがあるから"あざとい"と言うらしい。浮気を疑う人が浮気をしているのと同じ」と分析。中田を「戦略家」と捉えていることから、「『俺だったらこうする。俺と同じであざといな』の略」と結論付けた。》
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ここまでレベルの低いオトナの発言を目にするのはいつぶりでしょう。ひとつとして妥当な言葉がありません。そんなようなわけで、ただバカというのも気が退けます。真性バカ。ああ、おかげさまで物言いがだんだん堀江貴文に似てきました。ベッキーはいろいろなものを見せてくれます。(了)
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