福田萌（29）に、「炎上ママタレ狙いなのか？」という疑惑がもちあがっているらしい。福田萌といえば横浜国立大学卒の高学歴タレントで売り出した人であり、ことここに到るまでには高学歴タレント→高学歴カップル→高学歴ママタレという遍歴があったわけである。夫は慶応大学卒のオリエンタルラジオ中田敦彦（32）である。
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高学歴タレントから高学歴ママタレまでは一見して自然な流れである。それがなぜ「高学歴炎上ママタレ狙い」まで滑り落ちなければならなかったのか？ どうでもいい話ではあるが。
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福田萌はもともと企みの多い人である。早くから「腹黒キャラ」のレッテルを貼られていた。2012年に中田敦彦と結婚したときには自分からアプローチしたと公表して、そのしてやったり感に反感を買ったものである。
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そんな福田萌が、たとえばブログで、もうすぐ2歳になる長女が電卓で遊んでいることを引き合いに出し「将来が楽しみですなぁ!! 会計士？ 税理士？ はたまた銀行員？（また娘に英才教育って炎上しちゃう（>_<）!!）」とやったのである。
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テレビでは、いわゆる炎上タレントの露出が増えている真っ最中。いってみれば悪役人気ではあるが、浮上していくきっかけにはなる。これはわざと炎上を狙っているに違いない、となったのである。
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本題はここからである。いわゆる高学歴タレントは、女性だけに絞っても、高田万由子（44）、菊川怜（37）、八田亜矢子（30）、憂木まおみ（35）、眞鍋かをり（34）などなど、数多い。
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数多いというのは需要に対してである。だから最近ではわざわざ高学歴をアピールしないタレントもいる。いまの芸能界では「学歴」の看板は教育テレビのアシスタントの仕事を取るときに有利、くらいのものだろう。
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どんなに貧しく陽の当たらない境遇に生まれても、刻苦勉励、学歴さえ獲得すればどこまでも出世ができるという考え方が学歴主義である。背景には身分制度の廃止がある。身分を超えて出世できるようになったのである。
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明治にはじまった学歴主義は、しかし1980年代には完全ではなくなる。「どこまでも出世できる」の「どこまでも」が外されてしまったのだ。
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「私たち夫婦は親の用意してきた道を歩んできたのではなく、自ら学歴をつかみ取ってきた」「努力の証明書として学歴がある」。「解決！ナイナイアンサー」での福田萌の発言である。まさにバリバリの学歴主義的発言である。岩手県に生まれ衣錦還郷を夢見て大学入試に挑む丸顔の少女の姿が目に浮かぶ。
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で、めでたく国立大学を卒業して選んだ場所が芸能界である。芸能界は学歴社会とは正反対の場所である。学歴社会の上を目指すのではなく、あえてアウトサイドに身を置き、掃溜めに鶴的な希少価値を狙った福田萌は、雄弁に学歴社会の変質を物語っている。
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「学歴」が揺るぎない価値だった時代は終ったのである。しかし学歴をめざしてきた福田萌のような人物の思考はあいかわらず「学歴社会的」なのである。「努力の証明書として学歴がある」と同じく「努力の証明として人気がある」はずなのである。身になじまない努力でも。力づくででも。
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これがおおむね、芸能界での「勉強できる系」の人々の限界のように思う。高学歴女性タレントが軒並みパッとしない理由もこれである。たとえば、分析と対策が完了したころにはすっかりタイミングを逸しているのである。なにも芸能界だけでの話でもないが。
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魑魅魍魎の芸能界には、周囲の気をひくことにかけては天性の強者がゴロゴロしているのである。目をつぶってでも一気に飛び出す勇気がなければ勝てない。少なくともここでは努力している暇などない。
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しかも当然だがプライドが高い。勝てるはずだと信じている。自分の殻を打ち破ることができない。いまでいえば自虐ができない。だから何度、周りを見回して位置決めをし、仕切り直しをしても同じことの繰り返しだ。
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さて福田萌の「炎上ママタレ」狙いは成功するのだろうか？ 残念ながら成功しない。すでに目論見がバレてしまったし、肝心のネタの部分は学歴至上主義しかないのだ。そんなものは拝金主義に較べればインパクトゼロである。もうひと工夫、ふた工夫、必要である。
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福田萌がたとえば大沢ケイミ（21）みたいなのを押し退けたいなら、かつての腹黒キャラを活用した「腹黒炎上ママタレ」である。つまりママ友グループのいじめ役の側である。いじめる側の論理を代弁するのである。
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それで「しくじり先生」で大好評、夫の中田敦彦の「なりたくてなるテングはいませーん!!」にならって「やりたくてやるママ友いじめはありませーん!!」とかなんとかやればいいのである。お手本は、まず江角マキコ（48）である。よく研究することである。手遅れにならないよう、早く早くっ。 （了）
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