2015年6月19日金曜日

テレビは「オトナの事情」の見本市。ネタにはなるけど





テレビを観る時間はみなそれぞれでしかも限られているから、テレビはいつでもどのチャンネルでも同じメンバーで同じような番組を見られるようにしてくれている。ありがたいことである。そして、ああ、ありがたい、ありがたい、といいながらスイッチを切る。



テレビドラマの主役というのは一種の生け贄のようなものだ。極端か? では、祭りみこしや隠れみののようなものだ。主役はスポンサーに対するための看板であり、ドラマが失敗したときの逃げ道である。視聴率が取れなければ「○○の人気にも陰りが出てきた」とかなんとかいう。



しかし実際は、ドラマは企画、脚本、ディレクションがほとんどすべてである。あたりまえである。ただ俳優が見たくてチャンネルを合わせるなど滅多にない。だろ? で、失敗したら、またまた「さて次回作で○○の人気巻返しなるか? 正念場だ」とかなんとか。そんなことをいわれても俳優自身には根本的になす術はないのである。



それでも、なかにはドラマのヒットをまるまる自分の手柄だと勘違いしている脳天気がいる。堺雅人(41)みたいな。だろ? いまのところ惰性とはいえまだ少々の勢いがあるから、まわりは看板だし生け贄だしで持ち上げている。しかし堺雅人自身に人気があるわけではない。すでに飽きもきている。妻が妊娠中だというのに前途多難である。本当に哀れなことである。


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テレビドラマで主役になるとテレビCMの仕事が入る。スポンサーも代理店のお墨付きがあり主演の実績があってお茶の間に顔が売れていれば、とOKを出す。このようにして金が回っていく、というか、回すためにとりあえず代理店、プロダクション、テレビ局でスター俳優、人気者をでっちあげる。で、ごり押し猛プッシュである。俳優はだから、まったくもって金儲けのためのひとつの駒にすぎない。



そういえば、全国にわずか12世帯というめずらしい姓をおもちの剛力彩芽(22)にもごり押し終了という声が聞えて早や数ヵ月。すでにCMでは2014年の出稿秒数ランキングでベスト20から滑り落ちていた(前年は1位)し、新CMはいきなり宇梶剛士(52)のあとを引き継いでの腹筋マシーン、オークローンマーケティングの「ワンダーコア」である。「倒れるだけで…」とナレーションが入るたび、胸が痛む。



4月にスタートしたテレビ朝日の主演ナイトドラマ「天使と悪魔〜未解決事件匿名交渉課」がこのままコケると、剛力彩芽は静かにフェードアウトの危機である。武井咲(21)、忽那汐里(22)と並んでオスカープロモーションのごり押し3人娘といわれた剛力彩芽にしてこれである。「終了!」のひと声で撤収されてしまうのである。



ぶんぶんダンスだかプロペラダンスだかも、いまとなっては切なし恥ずかし、過ぎた日の栄光である。うむ、しかし剛力彩芽が完全に消えても、我々にはまだプロ野球日本ハムの谷口雄也(22)がいる。うむ、雄也で十分だ。


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こんなふうにして“スター”がつくられ、消えていく。見ているこちらとしては、なかなか感情移入がしにくい。そんないきなり急に「スターになりました」っていわれてもなあ、である。テレビの中だけで勝手にやってらあ、である。素直には受け入れがたい。で、見ている側としてはどうするかというと、AKBなんかに流れるのである。テレビとはちょっと違う方向へ行く。



AKBも似たシステムだがジャニーズはより徹底して、ジュニア時代から少しづつ露出しながら時間をかけて育成する。だから正式デビュー時からファンの気持がついている。テレビのなかで勝手につくられたスターではなく、我々の、私たちのスターである。ここでもテレビ離れが進行中である。


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以前にも書いたが、民間放送はスポンサー収入によって成り立っている。番組は広告の容れ物である。だからいちばん大切なのはスポンサーで、我々のごとき、びたいちもん払わずブーブー文句ばっかり垂れる視聴者はその次である。



民放テレビの夢は、そんな憎たらしい視聴者がひとりもいなくて、つまり視聴率ゼロでスポンサーがガンガン金を出してくれることである。面白くないとか品がないとか無責任な文句をいわれなくてすむし、スポンサーへの直接クレームの心配もない。




しかし残念でした。それは夢のまた夢。我々はどこまでもテレビにしがみつき、チャンネルをバシバシ変え、勝手な罵詈雑言、悪態を吐き続けるのである。しかもスポンサーの利益と我々視聴者の利益が合致しないことは、とうに知れ渡っているのである。日本、曲がりなりにも成熟社会なのである。そんな大量消費の時代ではない。



そしてスポンサー怖しのテレビ局に悪態のネタはさらに日々降り積もる。このままではますますジリ貧である。さて、どうしたもんだろうねえ? あ、またCMまたぎかよ。あざといよねえ、ウザイよねえ。これでスポンサーのご機嫌うかがいなんて品性疑うね。1発メールでも入れとく?    (了)


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