女王様がご帰還になられて早くも8ヵ月が経とうとしている。この間テレビからは、それほど痛烈なコメントは聞こえてこない。バラエティでのツッコミにも、「結果的に復帰の後押しになる程度に」といった了解が透ける。矢口真里の復帰に周到な根回しがあったことが窺い知れる。まるで護送船団方式である。威風堂々である。
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に、してもである。この復帰圧力の強さは、どうしてだろう? なぜこんなに力づくでまで復帰させなきゃならんのだろう? たかだかワイプ芸人ではないか。新人の売り出しにかけたほうがずっとよくはないか? 実際にそれほど需要は盛り上がっていないし。
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まあ、勝手にお先棒担いで走り回ってるやつがいるってこともわかる。つまり、どうしても芸能界に置いておきたい理由がきっとどこかにあるんだろう。矢口真里、そこんとこ気が付いてるかなあ。自分が女王様だってことに。気付いたところから第2幕がはじまるんだけどなあ。
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矢口真里が復帰したら元夫の中村昌也が睫毛エクステをして出てきた。「目ヂカラをアップするため」と白々しいいいわけをしていたが、両目で110本はかなり派手目である。
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身長192センチの大男が……、と考えていて気が付いた。中村、道化の道を選んだのである。中村、女王様に祭り上げられた元妻と同じ城の中で生きていくには道化の道しか考えつかなかったのである。そうすると、睫毛バチバチの大男に中世ヨーロッパの宮廷道化師のイメージがダブるではないか。おお、なんと皮肉で哀れなことであろう。
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宮廷道化師には小人症が多かったと聞く。中村昌也は体の大小といっしょに本来優位であるべき被害者の立場までひっくり返して、小さな女王さま配下の笑い者として生きるのである。なんという倒錯。中村、この先どうしたらいいのか、思い切って王様にお伺いを立ててみればいいのに。
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元祖といわれているらしい大鶴義丹から仁科克基まで、嫁や彼女に浮気現場に踏み込まれた男達は数多い。お笑いの世界ではめずらしくもないだろう。ではなぜ、やぐっつぁんがやらかしたときに「女ばかりがきつく責められるのは不平等」って議論にならなかったんだろうね?
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そんなのはっきりしてるよね。面倒くさいだけで面白くないからだよね。上野千鶴子とか出てきたらまたうるさそうだし、本人サイドからいい出せる話でもないし。実際に仁科克基の元カノの矢吹春奈とかマルシアとかがまた急に出てきてもイマイチ反応薄かったもんね。これから徐々に盛り上がるかもしらんけどね。いやそれはムリか。 (了)





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