佐々木希（27）と渡部建（42）である。今年４月に『女性セブン』が「自宅マンション合い鍵デート」と報じた２人である。佐々木希はアメリカの映画サイト「TC Candler」の「世界で最も美しい顔100」でも常連の清純派女優。一方、渡部建はといえば、すでにオジサンの域に差しかかっている中堅芸人。このバランスの悪さが、驚きと嫉妬と「なんかイヤな感じ」で世間をザワつかせている。
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渡部建は、芸人コンビのおぎやはぎによると、以前から超肉食系としてよく知られていたようだ。確かにその片鱗は『MEN'S NON-NO』に「恋愛心理内科ワタベクリニック」なる連載をもっていることからも窺える。建、独学で心理学を学び、いまや恋愛心理学の権威なのだそうだ。
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しかも建は年間500軒以上も食べ歩きをしていて、『芸能界のアテンド王が教える 最強の店77軒』（2014年、文藝春秋1300円＋税）なるガイドブックまで上梓している。しかしグルメリポートの師匠は寺門ジモン（52）。なんというか、どっぷりとした二流感である。
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そのほかにも建は、夜景鑑賞士検定、社交ダンス、日本さかな検定、ダイエット検定など、デートなんかに使えそうな資格もいろいろもっている。なりふりかまわぬモテ努力である。
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ここで世間に目を転じると、世の中の男子はなべて草食化の傾向にある。ついには絶食男子と揶揄されるほどの恋愛離れがすすんでいる。そういえば、テレビ番組「ワイドナショー」で、社会学者の古市憲寿（30）が、子どもも性交渉も「汚いと思っちゃう」ので嫌いだと公言し、「だっていろいろな液が出てくるじゃないですか」と語ったのは、極端ではあるが好例である。
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生物学的には、群れの個体数が増えすぎると雄が次第に雌化していくことが知られている。そういえばオカマが増えている感じがするから、人間も増えすぎているのかもしれない。
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しかしである。そのようにして恋愛から撤退する男子が増えると、当然ながら女子が余ってしまうのである。で、そうすると、せっかく女子が余っているなら、と適正数以上を引き受けてしまう男子が出てくる。つまりゼロ男子と掛け持ち男子が混在するというのが、現在の恋愛市況なのである。
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たとえばオタキング岡田斗司夫（56）は最高時80人の愛人がいて、いまも９股をかけていると語っている。斗司夫の実績にはある時期までセックスボランティア団体で活動していたことが効いているが、このセックスボランティアという存在自体、恋愛市場における男子不足を物語るものだろう。
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余談になるが、斗司夫はそうして付き合った女子を「年齢差」「童顔度」「巨乳度」「床上手・名器度」などの項目別に評価し、愛人格付けリストをつくっていたのである。オタクの面目躍如である。ところがこのリストがネットに流出してしまったのである。斗司夫、その後どうなったことやら。
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こうして草食化のあおりで余った恋愛ニーズに嬉々として応える男子を、では端的になんと呼べばよいのか？ 意味的には慰安夫型ではあるが、今日びこの言葉をおもちゃにするのはあまり芳しくない。
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ヘルパー系、埋め草系、と考えて、渡部建の本のタイトルからアテンド系＝アテン男子というのを考えてみた。キャビンアテンダントのアテンド（attend）、介添えとか世話をするとかの意味である。エスコートなんて甘っちょろいもんじゃないぜ、ってな感じ。どないだ？ でもよくつけたよなこの本のタイトル。Replay『芸能界のアテンド王が教える 最強の店77軒』!!
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渡部建をアテン男子として置くと、今回の自宅マンション合い鍵デートの相が変って見えてくる。これは一般にいわれているように、渡部建が佐々木希を落としたということではなくて、渡部建が佐々木希のニーズに応えた一件なのである。
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「いやらしいですね。なんかイヤな感じがにじみ出てきた」「すっげー本気出したんだろうな」。どこかの広報イベントで、はじめて合い鍵デートの報を聞かされた千秋（43）の発言である。同席していた杉山愛（39）は「必死な感じがしますね」だった。
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これはなにを意味するのか？ 佐々木希ファンには申し訳ないが、佐々木希にも恋愛欲、もっとはっきりいえば性欲はあるのである。そして、明らかに格下の建はそのニーズの受け皿になるべく必死に努力をしたのだろう、といっているわけである。
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最近１億3000万円だかで購入した自宅マンションに建を呼びつける。あるいは助手席に建を乗せ、自らが運転して出かける。佐々木希が主導権を握っているのは明らかである。まるで若い愛人と遊ぶ金持ちのマダムといった態である。
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折りも折りといおうか、このごろになってようやく、女子にも性欲があるというあたりまえの事実がオープンになってきた。とくに女子芸人の方角からよく聞えてくる。たとえば大久保佳代子とかバービーとか。希はそんなトレンドのリーダーに祭り上げられてしまうのか？
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佐々木希の所属は渡辺プロ系のトップコート。嵐の二宮和也（31）とのときもそうだったが、主な所属タレントが木村佳乃、杏であることからも、タレント管理、スキャンダル対策がゆるいことがわかる。一方の建は、もともとゆるい社風で知られているプロダクション人力舎所属である。
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いまだにどちらの側からも今回の件についての対策が打たれたようには見えないし、これからもあまり期待はできないのかもしれない。佐々木希、どうやら渡部建ごときで大暴落の気配、濃厚である。 （了）
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