2015年6月6日土曜日
家庭は難しい。それでも結婚がしたい?
大きなお世話、ゲスの勘ぐりではあるが、選んでみた。なんだかよくわからないけど難しそうなお宅、トップ3。
★top1:長嶋家
いまここへきて、「長嶋家はもともとバラバラ。家族断絶」と長嶋一茂(49)が語ったらしい。新潮社を訴えた名誉棄損裁判で、である。
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いまここへきて私も知ったのであるが、一茂、4人兄妹なのである。うち2人は早くからアメリカで暮らしているらしい。一茂は弟(正興)とは1度も会ったことがなく、その所在も知らず、妹(長嶋茂雄の長女)に会うのも年に1回程度らしい。そもそも一茂自身、中学時代から家を出ているらしい。
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“らしい”の連発で申しわけないが、これらはニュースサイト「LITERA」の報道で知ったことで、私としてはあまりに意想外で戸惑いを隠せないわけである。いまここへきて。
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さらに記事によると、2004年、長嶋茂雄(79)が脳梗塞で倒れ、2007年に亜希子夫人が亡くなって以降は、親戚のオバサンが頻繁に家に出入りするようになり……。なのである。
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ああ、もう、だからこれはぜひ市原悦子(79)にご登場願わねばならないところなのである。いっておくが、断じて松嶋菜々子(41)などではない。菜々子が出てきたら、また一茂邸の塀にペンキで「このバカ息子」とかなんとか落書きされそうな気がする。
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これは、申し訳ないが「家政婦のミタ」やNHK朝の連続ドラマ「純と愛」で知られるバカぢからづく脚本家、遊川和彦(59)ごときに取り扱えるテーマではないのである。
★top2:磯野家
ご存じフグ田サザエさんのご実家である。フグ田家の3人は磯野家と同居しているので、3世代、総勢7名の“一家”である。磯野家のご当主夫婦の下に3人の子どもがあり、そこに、その長女の夫、フグ田マスオと子が加わったという家族関係である。
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漫画「サザエさん」は、福岡の「夕刊フクニチ」で連載が開始されたのが1946年だから、すでに69年の歴史をもつ。そして、なんだかよくわからないけど難しそうだなあ、と思う。それは、よくいわれる登場人物が年をとらないということではなくて。
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実は漫画「サザエさん」は新聞連載から単行本化(姉妹社)されるときに約700本がカットされている。さらにこの姉妹社版をベースに朝日新聞社が単行本化するときには15本がカットされている。新聞連載の総本数は6477本とされているから、1割以上が収載を見合わせられたことなる。
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後に人物設定などが大きく変わった初期作品が大部分を占めているのだろうとは思うのだが、気になる。きっとそこには磯野家のダークな一面が、作者の意に反してヌッと顔を覗かせているのだ。一族の失われた過去。気になる。
★top3:大塚家
すまぬ。top1、2に較べれば、ゴシップネタとしてはたいへん小粒である。だから逃げたなといわれれば、ハイそうですと頭を下げる。開き直るわけではないが、そこんところを伝えたくての大抜擢でもある。
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ご承知の通り「大塚家具」創業者大塚勝久(72)とその長女の大塚久美子(47)による経営権争奪戦は、2015年3月の株主総会で久美子側の勝利に終った。東証一部上場企業のお家騒動が委任状取付という、ほぼライブ状態で報道されたので、申し訳ないが私も堪能させてもらった。
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それがいまここへきて再び、ひと悶着の気配なのである。先の争奪戦で勝久側についた久美子の弟、長男の勝之(45)が、側近の幹部社員らを引き連れて新会社を設立しようとしているというのである。
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大塚家は5人の子どもに恵まれている。長女久美子、長男勝之、次女舞子、三女佐野智子、次男雅之である。今回の一連の騒動は、創業者であり父である「勝久とその妻千代子&長男勝之グループ」VS「3姉妹と次男&三女智子の夫の佐野春夫のグループ」の構図である。人数からいえば3対5である。
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私自身の話でたいへん恐縮だが、私は長男であり、上に姉が1人、下に妹が1人いる。こうした場合の多くは、姉は弟に強い嫉妬心を抱いて育つ。弟が生まれるまでは両親の寵愛を一身に受けてきたのに、それを奪われたと感じるからだ。しかも男というそれだけで弟はちやほやされ、将来の家督相続も約束されるのである。
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ただ、久美子は勝之とほぼ年子であるので、両親を奪われたという感覚は薄いだろう。しかし「あなたはお姉ちゃんなのだから」という理不尽な我慢のさせれられ方、あるいは役割の押しつけは日常的にあったはずである。父勝久は図らずも公開の席上で、久美子に対し「悪い子どもをつくった」という発言をしてしまっている。すくなくとも久美子はこうしたメンタリティの親の元で育ったわけである。
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もしも久美子が親や弟に対する深刻な心理的葛藤を抱えているとすれば、それは母親の落ち度でもある。長男可愛さに加えて、母千代子が久美子を排除する側に回る理由のひとつにはなる。断っておくが、これは私のあてずっぽうである。
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姉と私は4歳違いだ。だから姉の私への嫉妬は激しく、敵意に近いものまで感じることがある。いいオトナになっているのに、何かにつけ嫌がらせをしてくる。そしてそのほとんどは、見るところ無意識のうちに行われているのである。
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たとえば、昼食を作るから食べにこいと休みの前日に誘っておいて当日すっかり忘れている、なんてことはザラである。ちょっとした行き違いで激高して電話をよこし、私が前後の経緯を説明しはじめると、今度はいきなり電話を切ってしまうことも度々。その行き違い自体に、なにがしかのオブセッションがかかっている感じなのである。
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もう少し恐ろしい話をすると、子どもの私が夜中にメロンを食べたいとわがままをいって母を走らせ、ふすま1枚を隔てて寝ている自分には声もかけず食べてしまったという、まったくありえない偽の記憶まで姉はつくりだしているのである。
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ちなみに姉は久美子と同じく独身である。実家に暮らしている。5年ほど前に亡くなった父を崇拝している。両親からは独立しているようすの久美子は、姉よりも立派に思える。というかやはり「長女病」が軽かったのである。
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ああ、そうか。大塚家をtop:3に選んだのは、
これが書きたくてだったのか。なんだかよくわからないけど難しそうなお宅、はオレんちだったのか。ああ、そうか、そうか。ようっくわかった。いまここへきて。 (了)
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